ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

お金の歴史(その1)

皆さん、こんにちは。
講師の伊藤です。
5月の試験まで2ヵ月をきりました。過去問対策がそろそろ1回は行ったというぐらい学習されているでしょうか。まだという方も内容確認(インプット)はそろそろ完成し、問題演習(アウトプット)に力を入れるようにしていきましょうね。

今回はそんな勉強熱心な皆さんのために、ブレイクタイム。お金の歴史の中でも、記念貨幣の歴史についてお話しします。

皆さん、記念貨幣はご存じですよね?記念貨幣は、国家的行事、出来事を記念し、閣議の決定を経たうえで発行される貨幣になります。日本においては、これまでに発行されたものはすべて硬貨であり、紙幣では発行されたことがありません。

それではここでQuestionです。わが国で初めて発行された記念貨幣はどんなものでしょう?昔懐かしという方もいらっしゃるかもしれません。正解は、昭和39(1964)年の東京オリンピックを記念して発行された『東京オリンピック記念1000円銀貨、100円銀貨』になります。発行枚数は1500万枚、日本の象徴である富士山と国花の桜をあしらうデザインになります。(ちなみに話はずれますが、この当時の通常の100円硬貨(1967年以前)も銀貨で発行されていました。今では考えられない話ですが。)

1000円銀貨は1,500万枚、100円銀貨は8,000万枚発行されていますので、意外に探してみると家の中から見つかるかもしれません。硬貨を収集されている方であれば必ず1枚はお手元にあるはず。現在、未使用のもので1000円銀貨は3,000円前後、100円銀貨は500円前後で販売されています。

1,000円銀貨は一時大変人気があり、2万円以上で取引されていたこともありました。
ちなみに貨幣価値とは別ですが、銀の価格も上昇傾向にありますので、そうしたプレミアムの評価もついてくるかもしれません。なお、記念貨幣は通常通り買い物に使用することもできます。その場合には1000円銀貨であっても1000円の価値となってしまいます。(私の実家でも記念硬貨でモノを買っていく人がごく稀ですがいたのを記憶しています。)

その後、現在に至るまで様々な記念貨幣が発行されており、最近は趣向を凝らした記念貨幣も出てきています。このあたりのお話を次回拡充してまいります。

<予想問題>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
次の各文章を読んで、正しいものまたは適切なものには①を、誤っているものまたは不適切なものには②を、解答用紙にマークしなさい。
【問題1】
建物の区分所有等に関する法律(区分所有法)の規定によれば、集会において、区分所有者および議決権の各4分の3以上の多数により、建替え決議をすることができる。

<解答> ×(②)
建て替え決議には、集会において、区分所有者および議決権の各5分の4以上の多数による賛成が必要となります。

【問題2】
建築基準法の規定によれば、日影規制(日影による高さの制限)は、商業地域内のすべての建築物について適用される。

<解答> ×(②)
日影規制は、用途地域ごとに建物の高さや階数で決められています。商用地域内すべての建築物について適用されるわけではありません。

いかがでしたでしょうか?最新の過去問からピックアップしてみました。これまでとはやや異なる傾向の問題もでていますね。しっかりおさえてください。
それではまた次回、お楽しみに★