ファイナンシャルプランナースペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは。
講師の伊藤です。

今回は、外貨建て保険をアドバイスするにはどんな観点を知っておくべきか、解説していきたいと思います。

外貨建て生命保険には、主に個人年金保険、終身保険、養老保険があります。基本的な仕組みは、
外貨建てであること以外は国内で取り扱われている通常の円建ての生命保険と変わりありません。
特徴的であることは、
①円建ての保険商品に比べて高い予定利率となっている、
②他の外貨建て金融商品とは異なり、運用期間中に被保険者が死亡した場合には死亡給付金が支払われる、
③一時払いの保険商品が多いといった点です。

特に、②の死亡給付金は、基本給付金額、積立金額、解約返戻金額のうち大きい金額となるため、
外貨ベースにおける死亡給付金は支払った保険料よりも目減りすることはないといえます。
その他、他の外貨建て金融商品と同様、為替差益が狙える点も外貨建てならではの特徴といえます。
デメリットはコストが他の外貨建て金融商品よりは高めである点と、為替差損が生じる可能性がある点でしょう。

外貨建て個人年金保険には、終身年金タイプのものもあり、長生きリスクに対処できるものもあります。
また、満期時に為替差損が生じていた場合には、繰り延べや延長により為替差益が生じるタイミングを見計らうことも可能です。

なお、税制面での注意事項として、一時払養老保険を除く外貨建個人年金保険等は、
契約日から5年以内に解約もしくは満期を迎えると源泉分離課税の対象となる点を知っておきましょう。
つまり、利益分(受取額-払込保険料)に対して20%課税されることになります。

一方、契約日から5年を超えている場合には、一時所得扱いとなります。一時所得扱いとなれば、
(満期保険金-払込保険料総額-特別控除額50万円)×1/2で計算することになり、
税制面で優遇されることになります。

中長期的な運用を行う場合には、コストにも焦点をあて、外債などと比較してどちらが利回りが有利となるか、
またお客様のニーズはどういった内容か、その内容に的確に合う金融商品を提案・アドバイスしていただければと思います。
外貨建て保険は、保険と外貨運用の両建てができる点にメリットを感じるお客様にとってはよい保険といえます。

●外貨建て生命保険に加入することが向いている方
・できる限り安い保険料で死亡保障を確保したい方 (円建ての生命保険よりは保険料が割安となるため)
・資産の一部を外貨で運用したい方
・まとまった資金を用意できる方(一時払いの場合)

<予想問題>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
次の各文章を読んで、正しいものまたは適切なものには①を、誤っているものまたは不適切なものには②を、解答用紙にマークしなさい
【問題1】
オーナー経営者への役員退職金の支払い原資の準備として、契約者(=保険料負担者)および死亡保険金受取人を法人、
被保険者をオーナー経営者とする長期平準定期保険や逓増定期保険などの生命保険に加入することが考えられる。

<解答> ○
長期平準定期保険や逓増定期保険にオーナー経営者が加入し、
解約返戻金のピーク時を退職時にあわせることで、役員退職金の支払い原資の準備とすることができる。

【問題2】
納付すべき相続税額について、延納によっても金銭で納付することを困難とする事由がある場合には物納が認められていますが、
物納に充てることができる財産の種類には申請順位があり、第1順位には国債、地方債、不動産、上場株式などが挙げられます。

<解答> ○
平成29年度税制改正により、物納できる財産の順位と財産の範囲が変更されました。現在の物納できる財産の順位と範囲は下記の通りです。
■第1順位
・不動産、船舶、国債証券、地方債証券、上場株式等
・不動産及び上場株式のうち物納劣後財産に該当するもの

■第2順位
・非上場株式等
・非上場株式のうち物納劣後財産に該当するもの

■第3順位
・動産

第一順位の上場株式等には、社債、株式、優先株式、ETF、REITなどが該当します。

それではまた次回、お楽しみに★



伊藤 亮太

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