ファイナンシャルプランナースペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは。
講師の伊藤です。

12月最終号は、変額年金保険をアドバイスするにはどんな観点を知っておくべきか、解説していきたいと思います。

変額年金保険は、保険料を株式投資信託や債券投資信託などで運用を行い、
その運用実績によって受け取る年金額や解約返戻金が増減する個人年金をさします。
変額年金保険では、年金受け取り開始前に被保険者が亡くなった場合には、死亡給付金を受け取ることができます。
この死亡給付金は、払込保険料を最低保証するものもあれば、最低保証がない場合もあります。

運用に関しては、特別勘定で行われます。契約者が自身の投資判断に基づき、
複数の投資信託の中から選択し、運用を行っていきます。
なお、運用結果次第では元本割れする場合もあるため、
ある程度の運用知識や経済状況を考慮した運用計画、見直しを行っていく必要があります。

また、変額年金保険における特別勘定のスイッチングは、一定回数までであれば無料で行うことができます。
これをうまく利用して、例えば半年おきに運用の見直しを行い、
スイッチングを実行。見通し通りの結果となれば、スイッチングにより運用残高が増えることになるでしょう。
目標金額に到達した場合には、リスクを減らすために積極的な運用を控えるといったことも可能になります。
最終的にはいくらの保険料で、目標をどの程度にしたいのかをしっかり見定め運用を行っていくことが重要といえます。

この他、変額年金保険は、本来の役割である保険機能も発揮します。
仮に被保険者が亡くなった場合には、死亡給付金が遺族に支給されることになりますが、
この死亡給付金は相続における生命保険の非課税枠(500万円×法定相続人の数)を利用することができます。
相続対策としても有効に機能する側面があるため、万が一の場合も見据え死亡給付金受取人の設定も検討していくべきでしょう。

インフレ対応という点では、一般的な円建ての年金保険に比べメリットがあるといえます。
円建ての年金保険では、加入時に将来受け取ることができる年金額が確定しているため、
いくら受け取ることができるか見通せる点はメリットですが、インフレには対応できない側面があります。
変額年金保険の場合、株式投資信託への運用を行うことで、インフレヘッジが可能となります。

注意点は、株価変動や為替変動といった市場リスクの影響を受けやすいこと。思った通りの運用になるとは限りません。
そのため、契約時に決めた比率がいつまでもよいとはいえません。
時と場合に応じた運用ができるかどうかをお客様とともに見つめなおす機会を取る必要があります。
コストも高いため、果たして本当にお客様にとって効果的、合理的かどうかも検証する必要がありますね。

<予想問題>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
次の各文章を読んで、正しいものまたは適切なものには①を、誤っているものまたは不適切なものには②を、解答用紙にマークしなさい
【問題1】
不動産取得税は、相続により不動産を取得した場合には課されない。

<解答> ○
不動産取得税は、相続により不動産を取得した場合には課税されません。
ただし、相続人以外の者に対してなされた特定遺贈による取得の場合や、
贈与や死因贈与による取得の場合には不動産取得税が課税されることになります。

【問題2】
印紙税の課税文書に貼付されている印紙が消印されていない場合は、
原則として、その印紙の額面金額の2倍に相当する金額の過怠税が課される。

<解答> ×
印紙税は、印紙税法で定められた20種類の文書(例:不動産、鉱業権、無体財産権、船舶若しくは航空機又は営業の譲渡に関する契約書など)について課税されます。
もし印紙を貼付しなかった場合には、原則としてその印紙の額面金額の2倍に相当する金額の過怠税が課されることになります。

それではまた次回、お楽しみに★



伊藤 亮太

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