ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

株主優待について

皆さん、こんにちは。
講師の伊藤です。

今月三回目は、株主優待について解説します。

■株主優待があるかどうかを調べるには?
株式投資というと、売買して得た利益を重視される方も多いといえます。
しかしながら、本来の株式投資は、企業に投資を行うことで、その企業の成長を応援するもの。
応援することが目的であれば、売買益ではなく、株主優待や配当を目的にした方がより応援できるのではないでしょうか。

ここで、株主優待について取り上げましょう。日本ならではといってもよい株主優待。
多くの上場企業において株主優待が実施されています。
例えば、自社商品詰め合わせセット、商品券やお米券、宿泊費無料もしくは割引券、
遊園地などの割引券、食料品のプレゼントなどが実施されています。

それではこうした株主優待を行っているかどうかはどのように調べればよいのでしょうか。
上場企業のホームページを開くと、IR情報や株主の皆様へという項目があります。
そこをクリックしていただくと、株主優待を実施している企業の場合には、
通常、株主優待の内容が掲載されていると思います。

もし、既に投資したい企業があり、その企業のみを調べたい場合はホームページから調べればよいといえますが、
そもそもこれから投資を始めようと思っている皆さんにとっては、いろいろな企業の株主優待も調べてみたいとお考えの方も多いかと思います。
その場合は、いちいち企業のホームページを調べるのは時間がかかると思いますので、もう少し簡単に調べることができる方法をご紹介します。

上場企業が株主優待を実施しているかどうかを調べるには、ヤフー・ファイナンスや証券会社のサイト、四季報で調べるとよいでしょう。
例えば、ヤフー・ファイナンスの場合、
①「株式欄」をクリックします。
②その中にある「株主優待」をクリックします。
③皆さんが見ている月の株主優待がまず掲載されていますので、そこから直近に得られる株主優待を探してみましょう。
④また、直近ではなく、優待内容をいろいろ探してみたい場合には、「株主優待検索」がありますので、そこに調べたい内容をㇾ点でチェックし、検索してみましょう。

<予想問題>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
次の各文章を読んで、正しいものまたは適切なものには①を、誤っているものまたは不適切なものには②を、解答用紙にマークしなさい
【問題1】
「自分の老後の生活資金を準備するために生命保険に加入したい」という相談に対して、収入保障保険への加入を提案した。

<解答> ×
収入保障保険とは、保険期間内に被保険者が死亡した場合や高度障害となった場合に、
遺族が原則として年金形式で保険金を受け取ることができるものです。老後資金目的での加入には不向きといえます。

【問題2】
損金の額に算入される租税公課のうち、事業税については、
原則としてその事業税に係る納税申告書を提出した事業年度の損金の額に算入することができる。

<解答> ○
事業税、事業所税など申告納税方式による税は、納税申告書を提出した事業年度に損金算入することができます。
また、不動産取得税、固定資産税、都市計画税などの賦課課税方式による税は、賦課決定のあった事業年度に損金算入することができます。

それではまた次回、お楽しみに★