ITパスポート講座の講師ブログ

論理的に考えると…、そりゃないだろ?

皆さん、こんにちは!
ITパスポート講座担当の小野です。
今日も勉強がんばっていきましょう!

いやいや、トランプさん、やりたい放題な感じですね。
単なる思い付きでいろんなことを言ったりやったりするだけでは、
あれだけの成功をおさめることはできないでしょうから、かなりの戦略家であるはずです。
でも、私のような被雇用者レベルの人間では、トランプさんの発言の裏にある、
全体的な戦略がどうなっているのかなんて想像することもできません。

一方、メディアは、トランプさんのようなポ大衆に迎合した政治を行うのは危険だといいます。
ポピュリズムは危険などというわけですよね。大衆に迎合するポピュリズム政治ではなく、
理論や冷静な分析にもとづいていろんな制度を作り、いろんな政策を実行していくべきだというわけです。
メディアも、そうやって様々な提言を行っているそうです。

このように言われると、まさにおっしゃるとおり、と言いたくなるところなのですが、
ちょっと待てよ、とも言いたくなってしまいます。
だって、メディアの論理では、大衆は理論や冷静な分析にもとづいた提言はできないので、
専門家に任せておくべきであり、政治は大衆の意見に沿うような施策をやってはいけないということになっちゃいますから。

ということは、なんですか? メディアは優秀で、政策を提言できるような理論を知っていて、
分析もできているけれども、大衆はそんなことはできないということになっちゃいますね。
私のような市井の人間が政策についてあ~だこ~だいうこと自体、無意味ということになるのでしょうか。

いやぁ、メディアの皆さん、それはないでしょうよ! 私にもいわせて下さいよ!
上記の論旨のポピュリズム反対の記事を読むたびに悲しくなってしまいますよ!
英国のEU離脱や、トランプ大統領の登場について、
EUサンデル教授は「下級層が見下されていると感じていることに、
エリート層が気づいていない結果」といっていますよ!

論理的にいうと大衆迎合はよくないのでしょうけれども、
選挙制度自体が大衆迎合の仕組みだともいえるのであり、
さて、見下す層と見下される層の対立は、今後はどこに向かっていくのでしょう?