ITパスポート講座の講師ブログ

まだ現金決済するの?

皆さん、こんにちは!
ITパスポート講座担当の小野です。
徐々に暑くなってきましたね。
寝冷えなどすることなく、ご注意を!

前回ポイントカードの話をしましたが、
ITの発達によって電子マネーも爆発的な勢いで普及していますね。
スイカ、ナナコ、ワオンなどなど様々な電子マネーが登場しています。
 
多くの人が使っていそうな電子マネーですが、
日本ではすべての決済のうち、電子マネーとクレジットカードによる
キャッシュレス決済は20%くらいなんだそうです
(経済産業省・野村総合研究所調査)。

外国を見てみると、フランス40%、アメリカ46%、
オーストラリア59%、中国60%、イギリス69%と
軒並み日本より高くなっています。
調査対象の中で日本より低いのはドイツ(16%)くらいです。
 
なぜこんなに低いのでしょう? 
一般には、日本人は現金志向が強いからだと言われています。
その背景として、日本では、義務教育で適切な金融教育が行われておらず、
その結果、借金が絶対悪として意識され、クレジットカードの利用が低く、
目に見えない形での決済が好まれないという指摘があります。

とてももったいないですよね。

クレジットカードは支払を少し遅らせてくれます。
簿記ブログでも述べたとおり、支払が遅れる分だけ自分の手元にお金が残るわけで、
そのお金を運用することで利息を獲得できます。

しかもクレジットカードの1回払いは利息を取られませんから、
クレジットカードの1回払いで決済するのは、
消費者にとってお得以外の何ものでもありません。

クレジットカードで支払うことは借金することであると誤解し、
それに罪悪感を感じてしまってクレジットカードを使わないとすれば、
金融教育が不足しているとしかいいようがありません。

また、クレジットカードや電子マネーを使うことによって
私たちの消費形態が筒抜けになることも心配しているのかもしれませんが、
ポンタやTカードを使った現金決済をすれば、すでに消費形態は企業に筒抜けです。
電子マネー・クレジットカードを使えば、
電子マネー・クレジットカード会社のポイントも貯まるのに、もったいないですね。
 
ITが発達して便利な世の中になりましたが、
その便利さ・お得さを最大限享受するためには、
私たちに染みついている変な誤解を解くことも必要になりそうです。