ITパスポート講座の講師ブログ

ビットとバイト

皆さん、こんにちは。

ビットとバイト。bとB。よく似ていて間違いやすい用語のようです。
この用語に関連する質問もよくいただいています。
今一度確認してみましょう。

ビット(bit)はコンピュータが扱う最小の単位です。
コンピュータの世界は「0」「1」だけで成り立っていて、
1桁の情報であれば「0」か「1」のどちらかだけですから、
2種類の情報を表せます。

色を表すのであれば、例えば白と黒を表すことができます。
1桁で表すことを1ビットと読んでいます。

そこで、たくさんの桁を使って表します。
2桁にすると、「00」「01」「10」「11」と4種類の情報を表すことができます。
2桁で表すことを2ビットと呼んでいます。
桁を増やしていけば、表せる情報をどんどん増やせるのですね。

ただ、桁を増やしていくと単位を変えたくなってきます。

例えば、1,000,000,000グラムというより、
1,000キログラムや1トンといったほうがよくイメージできるように、
桁数が増えてくると単位を変えたほうが表現しやすくなってきます。
そこで、8ビットを1バイトと呼ぶことにしました。

間違いやすいのは、ビットからバイトに変わるときだけ「8」ごとである点です。
8ビット(b)=1バイト(B)
1,000バイト(B)=1キロバイト(KB)→正確には1,024B=1KB
1,000キロバイト(KB)=1メガバイト(MB)
1,000メガバイト(MB)=1テラバイト(TB)
 
ですから、情報量の計算をするときにはbで計算した後、
8で割り、1,000で(複数回)割るという作業をしなければなりません。

例えば、縦8インチ、横12インチの大きさの画面を
600dpiでフルカラー表示する(24ビット)場合のデータ量を計算したいときには、
次のように計算します。

データ量=8インチ×600dpi×12インチ×600dpi×24ビット
      =829,440,000ビット
      =103,680,000バイト←ビットをバイトに変換するために8で割る。
      =103,680キロバイト←バイトをキロバイトに変換するために1,000で割る。
      =103メガバイト←キロバイトをメガバイトに変換するために1,000で割る。