ITパスポート講座の講師ブログ
ITのチカラでモノに対する固定観念が変わる?

皆さん、こんにちは。
ITパスポート講座担当の小野です。

エアコンで体調が崩れやすくなる時期ですが、
うまいこと調整しましょうね。

2020年2月、ソニーが電気自動車を発表し、
7月27日に港区の本社敷地内で走行する様子が公開されました。
IT家電メーカーのソニーが自動車を作るとはかなり驚きですよね!

この車、ソニーが単独で作ったのではなく、
マグナっていうカナダの自動車部品メーカーと組んで作りました。
ソニーがデザイン・設計を担当し、マグナが生産を担当しています。

マグナは日本ではあまり聞かない会社だけど、
自動車部品世界5位の超大企業で、単に部品を作るだけでなく、
完成車を組み立てることができる世界唯一の部品メーカーなんです。

ここで注目したいのは、ソニーが2月に電気自動車を発表したのが
「CES(セス)2020」というIT家電ショーというイベントであることです!
車を家電の一部として位置付けていて、車の意義を変えるというわけです!

社長曰く、ここ10年で生活を根本的に買えたのはスマートフォンです。
いつでも、どこでも、様々な形で情報をやり取りできるようになりました。

メールチェックもPCからスマホに移り、ビデオ鑑賞も
テレビからスマホに移り、人々の生活様式を根本から変えましたよね!

ソニーの電気自動車は、人の移動の仕方と
くつろぎ方を根本から変える可能性を秘めています。

すでに他社からも自動運転車がいろいろ発表されているけど、
ソニーの電気自動車はカメラやセンサーを33個もつけて、
他社の自動運転車よりも高いレベルで自動運転可能です。

ソニーのカメラ・センサーは超高性能で、
他社が見えない障害物なども見える超安全な車になりうるので、
移動中に運転以外のことに多くの時間を割けるようになるかもしれません。

そして、くつろぎ方・仕事の仕方が変わる可能性も高いです。
車ではなく、エンターテイメントを楽しむ部屋になっちゃうんです。

車内はホームシアター標準装備ですし、
今までリビングでやっていたことが車で実現できるようになります。

5Gも表示装備だから、家の2階にあった書斎を車の中に
持って行っちゃうこともできるかもしれません。

資料はすべてクラウドに、テレビ電話もサクサク動く、
しかも、仕事しながらお客さんのところに
自動で行けるという感じです。

消費者は今まで家電量販店でテレビなどを買ったり、
家具屋さんで本棚を買っていたのが、今後は車のディーラーに
買いに行くことになるかもしれませんね。

そして、家具の生産者がソニーに変わるわけです。
私たちのモノに対する固定観念を根本から変えるし、
モノづくりの考え方がガラッと変わります。

ちなみに、amazonでは車も売っていて、
オプションまで装着した状態の車を、AR(仮想現実)で自宅に
”持ち帰って“、ガレージに駐車してみたりすることまでできる!

以前は、自動車メーカーが工場で車を作り、
それを自動車販売専門店(ディーラー)で売りました。

そして車は移動の道具でした。
それが今後はソニーが作った車をamazonで売る時代が到来するのです。

しかも、その車はリビングや書斎として使える一石二鳥のモノ。

モノに対する固定観念がガラッと変わること、間違いありません。