社会保険労務士講座の講師ブログ

平成29年度「能力開発基本調査」

GW、明日で終わりですが、有意義に過ごしていますか?
フォーサイト専任講師の加藤です。

休みの方が多いかとは思いますが、
この時季、仕事が忙しくて休んでいる場合ではないという方がいるでしょう。
仕事は休みだけれど、
家族サービスがあったり、普段より家事が増えたりということで、
なかなか思うように学習を進められないというのが現実かもしれませんが、
できる範囲で勉強を進めましょう。

さて、今回は、労働経済について、お伝えします。

労務管理その他の労働に関する一般常識のテキストに、
平成28年度「能力開発基本調査」
に関する記述がありますが、平成29年度の調査結果が公表されています。

そこで、平成29年度の調査では、

能力開発や人材育成に関して何らかの「問題がある」とする事業所は75.4%(前回
72.9%)と前回と比べると増加している。能力開発や人材育成に関して何らかの
「問題がある」とする事業所のうち、問題点の内訳は、「指導する人材が不足して
いる」(54.2%) が最も高く、「人材育成を行う時間がない」(49.5%)、「人材を育成
しても辞めてしまう」(47.8%)と続いている。
正社員の自己啓発に対する支援を行っている事業所は79.5%(前回80.9%)、正社員
以外では58.2%(前回58.8%)である。内容としては、「受講料などの金銭的援助」
が正社員(78.5%)、正社員以外(61.7%)ともに最も高くなっている。

というように、平成28年度の調査結果とほぼ同様の傾向となっています。

「能力開発基本調査」は、平成29年度の選択式で出題されています。
さすがに2年連続で出題される可能性は低いでしょうが、択一式での出題が
あり得ます。
労働経済に関しては、細かい数値を1つ1つ正確の覚えておくのは、さすがに
無理でしょうけど、複数回出題されているものについては、概要は確認しておきましょう。