簿記講座の講師ブログ

補助簿の位置づけ

皆さん、こんにちは。 
簿記講座担当の小野です。
春は出会いの季節。いい出会いはありましたか?

簿記では、
a.仕訳 → d.元帳(勘定)への記入 → e.試算表の作成 
→ f.決算整理 → g.損益計算書・h.貸借対照表
という流れで処理します。

これ以外に売掛金元帳や商品有高帳といった補助簿への記入も行い、
勉強を進めるうちに、自分がいったい何を記入しているのか、
簿記の全体の流れの中のどの部分に当たるのか分からなくなってしまうこともあります。
そのためでしょうか、売掛金元帳・商品有高帳への記入と
仕訳の関係に関するご質問を受けることがよくあります。

売掛金元帳や商品有高帳は補助的に使う帳簿であり、
検定試験でも第2問・第4問の少ない配点の問題で出題されるだけです。

したがって、補助簿の記入で戸惑うようなことがあれば、
まずは上記のaからg・hの流れに該当する部分をしっかり学習して、
補助簿はざっと見るだけにして先に進みましょう。

そして、一通り最後まで学習が終わって(ある程度の簿記の知識を得た段階で)、
復習の一環として補助元帳や補助記入帳に関する問題を解き、
その段階で理解できれば十分かと思います。

皆様それぞれ勉強のスタイルが異なります。
順番通りにすべてを理解してから先に進まないと気が済まないという方もいらっしゃれば、
わかるところから(途中を飛ばしながら)勉強していくという方もいらっしゃいます。 

一方で、検定試験は6月時点で70点取れる実力があれば、
合格という目標を達成することができます。
この点からも、わからないところはとりあえずざっと見るだけにしておいて、
メインの部分を中心に先に進めていくというやり方が効率的といえるかもしれません。

また、一通り学習が終わり、一通りの知識を得た段階で最初のほうを見直すと、
凄く簡単に理解できてしまうということも起こりえます。

効率的に学習を進めるためには、
分からないところに余りこだわらないということも必要かもしれませんね。