簿記講座の講師ブログ

台風の被害

みなさん、こんにちは。

 10月にきた台風26号は、各地にいろいろな被害を与えていきました。
 被害を受けられた方に対しましてお見舞い申し上げます。

 うちも結構な被害を受けることになりました。テレビのニュースなどでは住宅が冠水している映像、川が氾濫して大変な状況になっている映像が繰り返し流されました。今まではそれを見るだけでしたが、今回は自分の家がそんな状況になってしまいました。

 うちは四辺のうち一方が道路に面しており、反対側には用水路が流れています(残る二辺はお隣さんです)。裏の用水路は幅4~5メートル、深さ4~5メートルくらいでしょうか。結構な容量がありそうな用水路です。その両側には幅4~5メートルくらいの遊歩道が有り、ある意味、堤防のような役割も果たしています。

 私は毎日、朝3~4時頃起きて仕事を始めるのですが、台風25号が来た10/16も同じように3時半頃起きました。トイレに行くと、トイレから空気がゴボッと吹き出しています。逆流する様子はなさそうなので、しばらく様子見です。まだ、外は暗く、外の様子はよく見えません。

 5時を過ぎると徐々に明るくなってきます。相変わらずトイレはゴボゴボいっています。ちょっと不安ながらも明るくなってきた外を見ると、なんと道路側から冠水しているではないですか! 敷地の中でも最も道路側に車を止めているので、慌てて敷地の内側のほうに車を避難させました。その後もさらに水量は増え、最も増えたときには50cmくらい冠水したでしょうか。敷地の内側は道路側より20cmくらい高いため、車内への浸水は防げましたが、放置していたら車内はびしょびしょだったでしょうね。この時点で床下に少しずつ水が入り始めました。

 道路側ばかりに気を取られていましたが、起きてきた息子は興奮したように私に話しかけます。「お父さん、すごいね。裏の川にはたくさん水がながれているよ。」先ほど見たときにはまだあふれるところまでいってなかったはずだが・・・。お~、これはやばいぞ! 先ほど確認したときからたった30分くらいしかたっていないのに、裏の用水路があふれはじめ、脇の遊歩道を冠水させていくではないですか! 遊歩道と我が家は高さ50cmくらいの塀で区切られていますが、塀の頂上を目指して水がどんどん増えていきます。

 オーマイガッ。この塀を越えるところまで水が増えたら、うちは床上浸水だな。といっても、何も手の施しようがありません。増えてくる水を目の当たりにして、祈るだけです。いくら簿記1級の問題が解けても、流れてくる水を止めることはできません・・・。

 6時半になりました、あと2~3cmで用水路の水は塀を越えそうですし、車も浸水しそうです。床上浸水も間違いないだろう。せめてもの救いは火災保険加入時に水害オプションを付けていたことだと覚悟し始めた頃、急激に水が引き始めました。1分で2~3cmずつ水位が下がっていきます。30分もしたら、地面が見え始めました。お~、神様ありがとうございます。なんとお礼を言っていいのかわかりません。妻と喜び合いました。

 でも、雨・風が緩くなっていったのは8時頃で、6時半ごろはまだまだ大雨・強風でした。にもかかわらずなぜあれだけ急激に水が引いていったのか不思議でした。あとで町内会の会長さんに聞いた話ですが、20年ほど前にも同じように冠水の被害を受けたため、ため池を作り、ポンプを設置したそうです。一定程度冠水したらそのポンプが作動し、水を池で汲み上げる施設があるのだそうです。それによって今回我が家は助かりました。ありがたや、ありがたやです。

 昼からは晴れてきたので、床下を乾燥させたり、冠水した家の周りを掃除したりと1日掃除で終わりました。台風さん、もう来ないで下さい。