簿記講座の講師ブログ

消費税の表示

皆さん、こんにちは。

いよいよ4月から消費税が8%にアップしますね。
私のような30代にとってみれば、
財政が立ち直らなければ、我々が生きている間にひどいことになるから増税に賛成せざるを得ない気持ちがある反面、
やっぱり増税はイヤだなという、ちょっと微妙なかんじですね。

さて、私たちがどのように思おうが4月から消費税はアップし、
これに伴って、店頭で価格をどのように表示すべきか議論されてきました。
価格の表示方法としてはいろいろなパターンが考えられます。

商品価格が100円、消費税が5円(消費税5%の場合)だとすると、次のような表示パターンがあります。

① 100円のみを表示する。
② 100円+5円(税)と表示する。
③ 105円と表示する。

現在は、法律で、③のように消費税を含めた総額表示しなければならないとされています。

4月以降もこのパターンでいくと店頭で表示される価格が「108円」となります。
一見、商品が値上がりしたかのように見えなくもありません。
そのため、値上げされたと消費者が勘違いしてしまい、小売店は困ってしまうと主張しています。

そこで、法律を改正して①~③のいずれの表示でもOKにしようということになりました。
我々がもっとよく使うであろうスーパーでは②の表示にするそうです。
「商品価格は据え置きで税金分だけがアップしたんですよ」というメッセージも含まれているそうです。

でも、少し考えるとそんなのどちらでもいいような気がしませんか? 
消費税率は8%と決まっており、100円の商品であれば総額108円となることは決まっているわけで、
複雑な計算が必要なわけではありません。

おそらく、ほとんどの国民は105円だった商品が108円と表示されても、
値上げされたと勘違いしないでしょう。税抜き3,285円の商品だとちょっと計算が面倒ですが、
便乗値上げされているかどうか不安な人は携帯電話の電卓ですぐに計算すればいいでしょう。

私が言いたいのは、①~③のどれにするかはどうでもいい問題で、
新聞紙上で大々的に報道・議論されるほどのことなのかということです。
そんなことより、我々や我々の子どものために
日本の財政をどうすべきかを考えるために資源を使ったほうがよっぽどいいと思うのですが、

皆さんはいかがお考えでしょう?