簿記講座の講師ブログ

消費増税中止!

皆さん、こんにちは!
簿記講座担当の小野です。
毎日いろんなことがあって大変だと思いますが、
今日もがんばっていきましょう!

いやいや、消費税の増税が中止されました。
現在の教材は8%の税率を前提にしていますので、
10%にアップしたら教材を一部修正しなければなりません。
しかし、教材の修正も2年ほど延期してよいということになり、
あぁ、これで少し仕事が減った! 

なんてことを言ってる場合ではありません! 
我々現役世代は、先送りによって、より大きなダメージを受けるだけだからです。

政府は、増税すれば消費が減るといいます。
それによって、景気が悪くなり、若年世代は給料を下げられたり、職場がなくなったり
、就職活動が厳しくなったりと、すぐに悪い影響に直面するといいます。
だから、しばらく増税を延期して、経済がよくなるのを待ちましょうと。

でも、その分だけ財政再建が遅れます。ということは、
危機が来る可能性が高まります。

今は日銀が国債を買いまくっていますから、
日本国政府は利率をあまり高くしなくても国債発行(借金)が可能ですが、
日銀には購入限度があり、それを超えてしまうとどうなるでしょう? 
国が倒産して別の国に乗っ取られるなんてことはないにしても、
相当な混乱が生じること必至だと思います。
消費税がアップすることで生じる悪影響(景気が悪くなる)とは
比べものにならない混乱が生じるでしょう。

平成27年3月31日現在、日本国政府(独立行政法人等を含む連結)は439兆円の債務超過です。
1,3000兆円を超える借金がありますが、
900兆円くらいの資産がありますから、
現在は439兆円の債務超過となっています。

これをどうするんでしょうね? 
消費税が債務超過を解消するための取組(社会保障など)に投入されるはずだったのに、
それがなくなってしまいました。

市場金利の上昇などでこの債務超過部分が大きな悪影響
(この部分の利息を支払えなくなるなど)を及ぼし始めるのは5年後でしょうか、
10年後でしょうか。

結局、若い世代(あと30年以上、現役をしなければならない世代)にとってみれば、
今すぐ景気が後退するか、5年後か10年後に(あるいはもっと後?)
メチャメチャ混乱するかの選択です。もうどっちでもいいか!?