簿記講座の講師ブログ

財政的な幼児虐待に焦ってしまいます

皆さん、こんにちは!
簿記講座担当の小野です。
夏の疲れは残っていませんか? 
時には楽しいことでリフレッシュ!

子どもに対する虐待がどんどん増えています。
近年、虐待を見聞きした場合には通報する義務が国民に課されたこともあり、
通報が増えているということもありますが、
児童相談所は平成27年度に10万件を超える対応を行ったそうです。

平成26年度が約89,000件だったそうですから、かなりの数であることは間違いありません。
平成27年5月の15歳以下の人口が約1,600万人であり、
児童相談所が対応した件数は全児童の1%以下ですから、
全体でみると多いとは言えないかもしれませんが、
心が痛むことに違いはありません。

しかし、見方を変えると、我々大人は全児童に対してある虐待を行っているといえます。
それは財政的な虐待と呼ばれます。
もうお分かりかと思います。政府は、現在、年間40兆円ずつ借金を重ねており、
その40兆円は現在の私たちへの公共サービスの供給のために使われています。
当然、その返済は将来の国民が行います。よく言われてることですが、
現在の子供たちが将来支払うお金で、現在の大人が公共サービスを受けているわけです。
いってみれば、日々のゴミ収集・処理をしてもらって、ゴミ処理業者に支払う代金は
「息子が払うからツケといて」というようなものですね。
 
多くの親は自分の子どものツケで消費に興じたりしないでしょう。
子どもに払わせるくらいなら親自身が消費するのを我慢すると思います。
むしろ、自分の無駄遣いを極限まで削って、自分の子どものために使おうとする親がほとんどでしょう。
 
では、なぜ、財政的な虐待を平気でできるのでしょう? 
国が借金する現場が見えないからでしょうか?
そもそも気づいていないのでしょうか?
自分に対する虐待
(今年の借金分だけ今年の税金が増税される=納税者が1億人だとして1人当たり年間40万円の増税)
になれば気づくのでしょうか?

私は子どもたちの借金が増えることにめちゃめちゃ焦ってしまいますが、
皆さんは焦りませんか?