簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

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2017/11

試験がんばれ!

14:43:14 | 未分類 |

皆さん、こんにちは!
簿記講座担当の小野です。
第147回日商簿記検定試験まであともう少しとなりました。
準備の状況はいかがですか?

試験範囲が変更され、2年目の試験です。
新試験範囲から少しずつ出題され始め、
出題のされ方が少しずつが分かってきましたね。

第147回試験ではこれまでよりも、
新試験範囲から出題される項目がさらに増えるでしょう。
そうやって徐々に出題頻度が高まっていって、
2~3年後には普通の項目になっていくはずです。

新試験範囲だから出る可能性は低いとか、いやいや、逆に出る可能性が高いとか、
そういったことはあまり考えず、新試験範囲であろうとなかろうと、
全体の中の一部という位置づけで、冷静に対応してきましょう!
 
また、試験直前のこの時期になると、簿記処理の能力というよりも、
体調や精神面をケアすることが重要になります。季節の変わり目ですからカゼをひかないようにすることは当然のこと、
特に自信をなくさないようにすることが重要だと思います。

ラストスパートの時期は、時間が許す限り、自分の得意な問題を解いて、
自信を維持することを第一に考えましょう。
いろいろな問題を解いてどんな問題が出ても対応できるようにと、今まで解いたことのない問題にチャレンジし、
新しい教材に手を出してしまったばっかりに自信をなくしてしまっては元も子もありません。

過去問題を見る限り、簿記検定試験はけっこうワンパターンなのですから、
新しい問題もそれほど多くはありません。
その点からも、この時期はこれまで使ってきた教材の中でも得意と感じている問題を練習することが最重要だと思います。

得意な問題を繰り返し解くのは、簿記の手続きを体にすり込むという役割も担っています。
「簿記は習うより慣れろ」とも言われますが、得意な問題を繰り返し解いて、
簿記の手続きに「慣れた」状態を作り上げると、
これまで解けなかった問題がスラっと解けてしまうことがよくあります。

ですから、最も重視することは「慣れた」状態と自信を維持するために、
得意な問題を解くことであり、その延長上で、ちょっとだけ不得意な問題に手を出す程度にしておきましょう。

不得意な問題が解けないからといって決して深追いしてはいけません。
検定試験では30%間違えても合格なのですから、
不得意な問題の一部だけが解けるようになるだけでいいのですよ。

さぁ、皆さんがんばっていきましょう!



皆さん、こんにちは。
簿記講座担当の小野です。
徐々に寒い時期になってきました。
体調管理には気をつけていきましょう!

簿記検定試験では集計を行う問題がいくつか出題されます。
3級であれば試算表・精算表・伝票の問題など、
2級であれば伝票の問題・精算表・財務諸表の問題などでは、
多くの仕訳を行って、それを勘定ごとに集計する作業が必要ですよね。
数が多いだけに時間がかかりますし、ケアレスミスが頻発しそうな部分です。
今回は集計問題において時間を短縮したり、
ケアレスミスをできる限り少なくする工夫例を紹介しましょう。

以下では3つの取引を例にメモの例を3種類示しています。

boki1

試算表や伝票の集計を行う際、問題文に示されている取引を写真上段のように仕訳した場合、
かなりの確率で時間不足+ケアレスミスが生じます。

まずは、ケアレスミスをなくすための対策です。写真中段断のようにメモの段階で桁をそろえてメモすることをおすすめします。
また、必ずカンマを付けることをおすすめします。カンマがあることにより「0」が何個あるか明らかになり、
かつ、カンマで区切られるため、とても見やすくなります。
これだけの工夫で、桁間違いに起因するケアレスミスをかなり減らせると思います。

次に、時間不足への対応です。仕訳や金額を省略して書けば時間を浮かすことができますね。
写真下段のようにかなり省略して書くとよいでしょう。問題を解くためのメモは自分だけが分かればよい
(=採点対象ではない)のですから、自分なりのルールで省略してよいのです。

写真下段のメモにかかる時間は写真中段のメモにかかる時間の1/3~1/4で済みます。
また、電卓集計するときも下3桁の「0」は入力しません。それによりさらに時間を稼げます。

もちろん、いろんな方法があるかと思いますが、
上の方法の1つの方法としてお使いいただければと思います。



27

2017/10

連結、出ないでくれ!

11:20:18 | 未分類 |

皆さん、こんにちは。
簿記講座担当の小野です。
行楽の秋。遊びに行きまくりたいですね! でもダメか・・・。試験近いし。

日商簿記検定は3年がかりの試験範囲変更が続いており、
2017(平成29年)年度は2年目の試験範囲変更ですね。
 
簡単に試験範囲変更の流れを確認しておきましょう。

2016年度
削除項目:特殊仕訳帳、伝票の集計、保証債務(手形)、特殊商品売買、繰延資産、
     社債、大陸式決算法、荷為替手形、為替手形、有価証券の時価評価
追加項目:クレジット売掛金、電子記録債権・債務、月次決算、割賦購入、
     ソフトウェア、子会社株式・その他有価証券、サービス業の収益計上

2017年度は削除項目はなく、圧縮記帳、リース取引、外貨換算、税効果、連結の5つが追加されます。

第146回では、このうち圧縮記帳の問題が第1問(仕訳の問題)で、
外貨換算の問題が第3問(決算整理事項)で出題されました。
過去の試験範囲変更のときと同様、今回も、新しい項目がガッツリ出題されるのではなく、
どこかの問題の一部として出題されており、
仮に新規項目について解くことができなくても、合否に大きく影響することはなかったものと思います。
しかも、圧縮記帳・外貨換算の問題とも、比較的易しい感じで出題されていましたから、
きちんと完答できた受験生も多かったものと思います。

11月検定からは連結が出題対象となります。
連結はとても難しく不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。
過去の試験範囲変更の扱いと同じく、連結についても第1問の仕訳の問題で、
資本連結が問われる程度の問題になることを強く願わずにいられませんね。
第3問の決算の問題として出題されると、とてもきつい試験になってしまいます。

連結については出題形式等についてもう少しのアナウンスが欲しいかなと思います。
もし追加のアナウンスがあったら、皆さんにもすぐにお知らせしますね。
 



皆さん、こんにちは。
簿記講座担当の小野です。
“食欲の秋”が近づいてきましたが、このまま食欲があがるとマズイ今日この頃です。

FXの取引倍率が現在になるとの報道を目にしました。
現在25倍とされているところを10倍まで下げるそうです。

「うぉ~~~~~! それじゃ、資金効率が激悪になるじゃないですか! 
そんなことしてくれなくても、自分で管理できますよ!」
というのが、正直なところです。

boki1

上記のように、倍率25倍の時には、4万円を元手に4万円の利益を得ることができます。
これがFXを使った運用の際の特徴である資金の効率性です。
4万円を元手に4万円稼ぐことができるのですから、利益率100%です。

これが10倍になるとどう変わるでしょう? 
$10,000買うために10万円の証拠金が必要になります。
つまり、10万円を元手に4万稼ぐことになり、利益率は40%まで落ちてしまいます。
同じようにうまく取引しても、利益率がガタ落ちしてしまうんですね。 

上記の例では$1=\96になってしまったら、4万円の損失を被ることになります。
つまり、元手がすっからかんになってしまいます。
金融庁はこれを問題にしているようで、
元手がすっからかんになる投資家を出さないために、
証拠金倍率を上げようとしているみたいです。

でも証拠金倍率を上げても、4円の変動で4万円損失が出るのは変わりません。
元手がすっからかんになるかどうかの違いだけです。
それで投資家を保護するといえるのかどうか・・・。う~ん。

そんなことより、もっと根幹的な金融教育そのものを充実させる方向に行かなければならないのではないか? 
と思う今日この頃です。



皆さん、こんにちは。 
簿記講座担当の小野です。
今日もがんばっていきましょう!  

また出ました! 
某党が「内部留保課税で設備投資を促す!」を公約として示しました。
リーマン・ショックの時も
「企業がため込んでいる内部留保で雇用を創り出す」
と主張する人がいました。

「過去最高益を更新し内部留保をため込んでいる企業に対して、
その内部留保に課税し、雇用創出や設備投資に回す」のだそうです。

雇用が創出されれば国民生活にとっていいことでしょうし、
設備投資が行われれば設備を販売している企業の売上が増え、
その企業の従業員の給料が増え・・・と回っていくことでしょうから、
国民生活にとっていいことのように聞こえます。

まさに、「内部留保をため込んでいる企業が国民に富を還元させる」
という主張のつもりなんでしょう。

簿記の勉強をされている方々にとっては当たり前のようにわかることですが、
内部留保に課税したって雇用は創出されませんし、設備投資は増加しませんよね。

だって、内部留保(3級の場合は資本金勘定、2級の場合は繰越利益剰余金勘定)
があるからといってお金を持っているわけではありませんから。

例えば、100万円のサービスを提供して、その代金を現金で受け取ったとしましょう。
(借)現金 100万円 (貸)売上 100万円

この現金で来年使う予定の設備100万円を購入しました。
(借)設備 100万円 (貸)現金 100万円

経費等は一切かからなかったとすれば、上記の100万円がその会社の利益となります。
(借)売上 100万円 (貸)資本金 100万円
             (繰越利益剰余金)

2つの目の仕訳で記録された貸方科目が、企業がため込んでいる利益相当額です。
1年間の活動で100万円の利益を生み出したんですね。
一方で、すでに利益相当額の100万円の設備を取得しています。
つまり、利益とは1年間の活動の成果であって、その結果何を保有しているか(資産)とは別の話です。

100万円稼いだからといって、100万円のお金を持っているわけではありません。
上記の例のように、稼いだお金で設備投資しているかもしれません。
上記の例では、「100万円の稼ぎに課税する」といわれたら、設備投資するでしょうか? 
するわけありませんよね。

ということで利益計算と持っている財産の計算は違うという前提で政策を議論して欲しいと思う今日のこの頃です。



皆さん、こんにちは。 
簿記講座担当の小野です。
徐々に涼しい時期になってきました。体調管理には気をつけていきましょう!

今回は、xを使って解かなければならない過去問についてのご質問を紹介します。
以前も取り上げた問題ですが、ご質問が多いので、再度取り上げたいと思います。
なお、最近は、このような問題が出題されることは少なくなってきています。
あくまでも、参考程度ということで見ていただければ結構です。

取得原価が不明なため、当期の減価償却費を計算するために取得原価を求めなければならないという類の問題です。
なお、耐用年数(5年)、これまでの使用年数(3年)、帳簿価額(115,000円)はわかっています。
次の手順で取得原価を求めます。

簿価(帳簿価額)とは取得原価から減価償却累計額を差し引いた後の金額です。
よって、次の式で表すことができます。

帳簿価額=取得原価-減価償却累計額 ・・・①

本問では、平成13年4月1日に購入したコンピュータについての
平成17年3月31日(決算日)における減価償却処理が問われています。
よって、このコンピュータについては、平成14年3月31日、平成15年3月31日、平成16年3月31日の3回、
減価償却が行われています。
1回分の減価償却費は次のように求められます。

減価償却費=((取得原価-残存価額)÷耐用年数

そして、この減価償却費が3回計上されているのですから、減価償却累計額は次のように求められます。

減価償却累計額=減価償却費×3
       =(取得原価-残存価額)÷耐用年数×3

取得原価がわからないのですから、取得原価をxとすると、
   
減価償却累計額=(x-0.1x)÷5×3 ・・・②
 
②の式を①に代入すると、
   
帳簿価額=x-(x-0.1x)÷5×3 

簿価(帳簿価額)は115,000円、取得原価をxとするので、
  
115,000=x-(x-0.1x)÷5×3 

まずは(   )内の計算です。

115,000=x-0.9x÷5×3 

次はかけ算・割り算です。

115,000=x-0.54x 

最後は足し算・引き算です。

115,000=0.46x 

xを求めましょう。

x=115,000÷0.46
x=250,000

これにより取得原価250,00円のコンピュータだとわかります。



皆さん、こんにちは。
簿記講座担当の小野です。
行楽の秋。遊びに行きまくりたいですね! 
でもダメか・・・。勉強しなきゃ。

多くの社会人の方にとって、通勤手当(交通費)と年金(保険料)はとても身近なものでしょう。
通勤に交通機関を使う場合、電車代・バス代などが通勤手当(交通費)として支給されるケースがほとんどでしょう。
また、サラリーマンであれば、社会保険料(年金、医療、介護保険)が給料から天引きされているでしょう。
ここで1つ、意外と知られていないことがあります。なんだかわかりますか? 
実は長距離通勤をしてたくさん通勤手当をもらっている人は支払う社会保険料が高くなってしまうんです。

例えば、次のような人がいたとしましょう。

給与総支給額:500万円(通勤手当除く)  通勤手当:30万円

この人の社会保険料は(500+30)×95=47.7万円となります
(通勤手当を含む総収入の約9%)。
通勤手当をもらうとその分社会保険料が高くなるんですね。

ちなみに、税金を計算するときには通勤手当は無視されます。
税額は(500万円-各種控除)×税率で計算されます。どんな控除があるかは家族構成などによって異なりますが、
少なくとも、通勤手当は税金を計算するときに無視されます。当然ですよね。
30万円の通勤手当をもらい、それに多例えば3万円課税されてしまうと、手取りは27万円になってしまい、
30万円の通勤費用を賄うことができませんから。

でも、社会保険料を計算するときには通勤手当込みで計算されるんですね。日本は賦課制度ですから、
言ってみれば、通勤手当が多い分だけ、高齢者(年金・介護)、病気の人(医療)への仕送りが増えているわけです。

通勤手当が多いというのは通勤時間が長いということでもあります。
長い通勤時間はそれ自体がちょっと苦しい時間でもあるでしょう。
つまり、通勤手当が多い=長時間通勤を余儀なくされている=それだけがんばって働いている=
にも関わらず短時間通勤の人よりもたくさんの金額を拠出している、
というちょっとおかしな(と私は思います)状況になってしまっています。

この状況、どうですかね?



26

2017/09

焦ってしまう・・・

17:59:09 | 未分類 |

皆さん、こんにちは。 
簿記講座担当の小野です。
“食欲の秋”が近づいてきましたが、
このまま食欲があがるとマズイ今日この頃です。

世の中、終活が盛んのようですね。
まだ私は40代ですが、自分の親の終活を見ると(といっても両親本人は終活というつもりでやっているわけではなさそうですが)、
自分のときはどうなるだろう?と心配せざるを得ません。
私は団塊ジュニア世代ですからかなりボリュームのある年代である一方、
それを支える層は、現在以上に細っていくのですから、団塊世代より悲惨なことになるのはほぼ間違いありません(>_<)。 それを悲観しても仕方ない(どうにもならない)ですから、適切に準備をしておくしかありませんよね。 最も気になるのは住であり、自分で自分の世話ができなくなりはじめたときに、 適切な施設に入ることができるかどうかです。 こんなことを考えていると、たまたま施設の新聞広告が入ったり、散歩中に施設の看板が目に入ったりします。 人間って不思議なもので関心がない時にはその情報が目に入らないのに、 関心が出てきたらその情報が入ってくるんですよね。 かなりの頻度で同じ道を散歩していますが、そこに施設があることを最近はじめて認識し、 その看板が目に入ってきたんです。 やはり1番気になるのは料金ですよね。払えなければ入れないわけだし…。 新聞広告に入っていたのはある上場企業が運営している施設です。 とても快適そうな施設で、こんなところだったら幸せな暮らしをおくれるんだろうなぁと思えるところです。 しかし、そのお値段は、1人部屋の場合、入居金800万円、毎月250,000円+医療費!  2人部屋の場合、入居金1,000万円、毎月350,000円+医療費! そんなの無理じゃん♪  まぁ、そんなに快適な施設でなくても、普通に暮らせればといいとしましょう。 普段の散歩道の途中にある施設はワンルームマンションみたいな感じの施設です。 その費用は、1人部屋の場合、入居金不明、月額160,000円+医療費。 我々の世代の年金は平均月22万円/世帯になるだろうといわれていますが、減る可能性がとても高いです。 一方で、人口減少でヘルパーさんなどのなり手は少なくなるでしょうから、 運営コストは上がるでしょう。 ということは、この施設の価格でも、おそらく、私たちの世代が施設のお世話になるときには…(^_^;)。 散歩しながら、そんな絶望的な気分になったある1日でした。



皆さん、こんにちは。
簿記講座担当の小野です。
今日もがんばっていきましょう!
 
世の中すごいですね。
少し行かない間に、サービス業のクオリティがどんどん上がっていきます。
 
まず驚いたのは飲食店です。8月中は夏休みということもあり外食する機会が多く、
うちの場合はファミリーがよく利用するような飲食店を利用する機会が多くなりました。
今年驚いたのは回転すしのお店とファミリーレストランです。

まずは大手回転すしチェーン店。回転すしなのに寿司以外のメニューもかなり充実していて、
しかもおいしい! 
もちろん築地にお店を構えるお寿司屋さんのおいしさというわけにはいかないでしょうが、
あの価格であのクオリティを出せるなんて…。
サイドメニューも(特に麺類は)かなりのクオリティで、
ラーメン屋さんに引けを取らないおいしさなのではないかと思われるくらいです。

次に驚いたのはファミレス系のステーキ店。このお店では、安いステーキ=かたい肉ではありません。
あのクオリティのお肉をあの価格で提供してくれるなんて、どういうオペレーションをしているのでしょう。
しかも、サラダなど食べ放題のメニューも充実しているし、
あの価格であれだけのものを提供して、どこで利益を確保しているのか、もう理解不能です!

他にも旅行先のホテルのクオリティに驚きです。
8/20以降のちょっと遅めの旅行でしたが、スキーリゾートを主にしているホテルが、
夏場のこの時期は1泊2食付きで12,000円! 

リフト・ロープウェイが動いていて山の散策が出来たり、
近くの川・湖でボートに乗れたり。夕食・朝食ともバイキングではありますが、
そこで出されるメニューはどれもおいしく、かつクオリティも高く、
なんでこれで12,000円で泊まれるの? 
と思わずにはいられないものでした。

私自身もサービスを提供する仕事をしているわけですが、
受講生の皆様にこれだけの驚きを提供できているか、再度認識せざるを得ない夏休みとなりました。

また、私も頑張ります。



皆さん、こんにちは。 
簿記講座担当の小野です。
徐々に涼しい時期になってきました。体調管理には気をつけていきましょう!

今回はよくあるご質問の中でも端数利息に関するご質問を取り上げたいと思います。
以前も取り上げた部分ですけれども、何度もご質問いただきますので、難しく感じる方が多い部分だと思います。改めて、ご紹介しましょう。

他社が発行した社債を売買する場合には、保有期間に応じた利息(端数利息)の受払いが同時に行われます。
そこでのポイントは「前利払日の翌日~売買日の期間分」ということですが、
「なぜ、購入日~売買日の期間分ではないの?」というご質問をお受けします。

例)4月1日、福島商店はX社発行の社債をA商店から取得しました。
5月12日、福島商店はこの社債をB商店へ売却しました。
社債の条件
額面:1,000,000円  利率:年7.3%  利払日:2月末・8月末

各社の保有期間を図示してみましょう。

boki1

A商店は3/1~3/31の間、この社債を保有しているので31日分の利息を受け取る権利があります。
しかし、X社から3/1~8/31分の利息が支払われる8月末時点では保有していないので、
X社から利息を受け取ることができません。

そこで、4/1にこの社債を購入した福島商店がA商店に31日分の利息を立て替え払いしてあげるのです。
したがって、4/1に福島商店は社債購入代金と31日分の利息を合わせてA商店に支払います。

次に福島商店は5/12に当社債をB商店に売却しました。
福島商店は4/1~5/12の42日分の利息を受け取ることができるはずです。
しかし、それでは不十分です。

なぜなら、3/1~3/31の分をA商店に立て替え払いしているからです。
その分まで合わせて受け取らなければ福島商店は損をしてしまいます。
そこで、福島商店は73日分(3/1~5/12)の利息をB商店から受け取ります。

B商店は8月末になったら184日分(3/1~8/31)の利息を受け取ることができます。
B商店は福島商店に73日分を支払っていますので、B商店が受け取ることができる利息の純額は111日分です。
この111日は5/13~8/31ですから、B商店が保有していた期間と一致します。

このように、前利払日の翌日(本問では3/1)から売買日までの利息をやりとりしなければ、
後で取得した企業(B商店)ほど不利になります。
よって、端数利息は前利払日の翌日~売買日までの期間分となるのです。



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小野正芳

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