皆さん、こんにちは!
簿記講座担当の小野です。
お~~春だ! リフレッシュしていきましょう!
2021年度の簿記検定の変更について、商工会議所より正式に発表されました。
基本的にはすでにこのブログでもお知らせしたとおりの内容となっていますが、改めて皆さんにお知らせしたいと思います。
(1)試験形態
2021年度からは「ネット試験」「統一試験」「団体試験」が実施されます。個人が受験できるのは「ネット試験」「統一試験」です。
「ネット試験」はネット試験会場でコンピュータに解答を入力する形式の試験です。2020年度も試行されていて、2021年度から正式に試験形態としてラインナップされます。
「統一試験」はこれまでも行われてきた、筆記用具で紙の解答用紙に書き込む試験です。
「団体試験」は一定の受験者がいる団体(学校など)が、紙形式の試験を団体受験する場合の試験です。
弊社の受講生の皆様は「ネット試験」か「統一試験」を受験することになろうかと思います。
いずれの形式の試験でも、大量の問題が商工会議所のサーバに蓄積されていて、試験ごとのそのサーバから問題が適当に組み合わせられて出題されることになります。繰り返し受験する受験生に同じ問題が出題されないように管理されます。また、ある受験生に出題された問題が別の受験生に出題されることがありますので、問題漏洩を防ぐため、問題を持ち帰ることはできなくなります。また、試験時間が3級は60分に、2級は90分に短縮されます。
こういった試験実施方法の変更はありますが、これまでとの違いは簿記3級の問題数が3問になっていることだけ(2級については問題数もこれまでと同じ)で、勉強すべき事柄に変化は一切ありません。
現在、サンプル問題が公開されており、そこから問題の内容についてみてみましょう。
2020年度まで、3級は5問出題されてきました。2021年度から3問になりますが、問題が集約されるだけで、勉強すべき事柄(試験範囲)に変化は一切ありません。ですからこれまでの教材をそっくりそのままご利用いただけます。問題集が減らされたのは、試験時間が60分になる(2020年度までは120分)ためだと思われます。
新試験の第1問は仕訳の問題で、旧試験の第1問と同じです。ただし、小問数が15問となります。2020年度までは仕訳は5つだけでしたが、2021年度から仕訳を15個行うことになります。
新試験の第2問は伝票や帳簿の問題で、旧試験の第2問・第4問が集約された形です。
新試験の第3問は決算の問題で、旧試験の第3問・第5問が集約された形です。
出題数は減りましたが、試験範囲は変わりませんし、出題形式も変わりません。
2級については全く変化ありません。出題は5題ですし、現在公表されているサンプル問題では、難易度もそれほど変わったようには見えません。それでいて試験時間が90分(2020年度までは120分)になりますから、もしかするとちょっと大変になるかも知れません。
ただ、現在公表されているのはあくまでもサンプル問題なので、実際の試験では難易度が調整されたり、小問が少なくなったりといった調整が行われるかもしれません。 いずれにしても勉強すべき事柄、必要な知識に変わりはありません。引き続き、同じように勉強していきましょう!