簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

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27

2011/10

オータムフェア!?

9:50:10 | 未分類 |

 皆さん、こんにちは。

 世の中少子化が問題となっていますが、ペット市場は大繁盛だそうです。

 先日行った大規模ショッピングセンター内にあるペットショップもお客さんがたくさんいて、非常に活気がありました。

 ペットを飼っている人は、よく「うちの子」と呼んでいますよね? 私は今までペットを飼ったことがないので、ペットとのふれあい方を知りません。だから、テレビでワインにうるさい某女優が、自分のペットのことを「うちの子」と呼んでいるのが強烈に記憶に残っているんですね。本当に「うちの子」と呼ぶのでしょうか。

 先日行ったペットショップでも「うちの子の母子手帳」といって、そのペットショップでペットを購入してから今までの成長の記録を行う手帳を交付しているそうです。いつ生まれて、いつ買(飼)われて、予防注射等を行った時期はいつで、体長・体重がどう推移したかなど、人間の母子手帳と同じようなことを記録していくそうです。ということは、ペットを買(飼)う=人間の子どもが生まれるというのと同じような感覚ということでしょうか? よく、ペットも家族の一員というようですが、まさにその感覚なのかもしれませんね(人間が役所から無料でもらう母子手帳とは違い、「うちの子母子手帳」は有料だそうですが・・・)。

 一方、そのペットショップでは“秋のオータムフェアを開催中”です。ケージに入れられたペットには値札が付いており「販売価格 \○○」と表示され、「今なら、金利1%ローンが可能」だそうです。「秋にスプリングセールはやらないだろ!」という突っ込みはしないことにしますが、別のところでちょっと違和感を感じてしまいます。

 それは、「うちの子母子手帳」を使って「ペットは家族の一員」的な演出をしながら、一方では「ペットをローンで販売する商品」と扱っているところです。私の悪いところは、こういった使い分けをうまいこと自分の中で消化できないことだということはわかっているのですが、どうしても気になってしまいます。そもそもペットショップも商売なのですから、売られているペットは商品に違いありません。

 でも、ペットを家族の一員と捉えるのであれば、ペットの「販売価格」ではなく、「あなたのおうちにいくまでにかかるお金」だとか、「幸せを与えて下さる神様への寄付」だとか、もう少し商売的な要素を少なくしたらいいんじゃないかと思うんです。でもこの例もあまりセンスがないですね。

 あぁ、世の中の流れにうまくついていけてセンスがもうちょっとあれば、もっと楽に生きていけるのに、と思う今日この頃でした。



20

2011/10

虚偽記載をなくす方法

11:12:05 | 未分類 |

 皆さん、こんにちは。

 最近、小沢議員の資金管理団体による虚偽記載事件で秘書の3人に有罪判決が出ました。

 小沢議員の資金管理団体に限らず、多くの議員の事務所でも政治資金に関する帳簿の記載ミスが報道されています。それが本当に記載ミスなのか、何かを隠しているのか、それとももっと重大なことがあるのかはわかりませんが、国民の実感として「どうせ政治家はいろいろなところといろいろなお金のつきあいがあって、表に出せないものがあるんだろうな」と思っているのではないかと思います。

 だから、政治資金に関するミスが出てきても、ちょっとだけ報道されるだけで、特にその議員を辞職に追い込んだりするレベルまで発展することはあまりありません。「やっぱりやっていたのね。驚きもしないよ。」ということでしょうか。

 そこで提案です。「政治資金に関するミスがあっても怒りません。その代わり、そのミスと同額の課徴金を払って下さい。」ということにしてはどうでしょう? 4億円の記載ミスがあったのであれば特別課徴金として国に4億円納める。そして、被災地の復興や、社会的弱者対策(低所得者が子どもを保育園に預けるための費用を援助するなど)に回せばいいのでは? 究極の所得の再分配です。お金にまみれてお金を生み出そうとしている人から、生活するお金に困っている人への再分配ですから。

 自動車ドライバーがうっかりミスで交通違反を起こすと問答無用で罰金です。うっかり標識を見落としてしまっただけの違反で、「すみません。見落としてしまいました。」といったところで、「でもちゃんと標識が出ていますからね。」といわれて切符を切られてしまいます。軽微な違反であれば、お巡りさんも交通ルール違反について説教するわけでもなく、淡々と切符を切るだけです。おそらく、お巡りさん自身も交通ルール違反がそれほど悪いことであると思っていないのでしょう。もし安全を守るために本当に必要であると思っているのであれば、それについて何かしら言うでしょう。一方、ドライバーは罰金を払いたくないから交通ルールを守りますし、罰金さえ払えば、それ以上何も追求されることはありません。つまり、「交通違反は悪いこと」というモラルの問題ではなく、少なくとも半分は経済的インセンティブの問題です。

 おそらく、政治資金をごまかすことについてのモラルを政治家の人はあまり持っていないと思われます。とすれば、もうモラルの問題ではなく経済的な問題に置き換えてしまえばいいのではないかと思うのです。

 経済学者は、様々な経済的インセンティブが人々に与える影響について研究し、データを蓄積しています。そのような研究結果から多くの政策が生み出されます。政策立案者様、ちょっと経済学を使いこなしてみてはどうでしょう?



12

2011/10

むじんくんの出番では?

10:02:54 | 未分類 |

 皆さん、こんにちは。

 最近、ユーロ危機で市場が揺れています。1ユーロ100円台になるほどです。リーマンショック前に170円台をつけたのを思い出すと、なんとまぁという感じですね。ユーロ圏のサービスだけを使ってヨーロッパ旅行に行けば、約半額で行けるのですから。

 ギリシャ政府の債務残高の虚偽発表がこのユーロ危機の元凶だといわれています。いくらだったかは忘れましたが、政府が発表していた政府債務残高は本当の額より少ない額だったのです。ギリシャの政権がかわり債務残高を調べ直してみると、実は発表より多くの借金があったというわけです。

 そのことで、ユーロ圏の銀行の株価が下がりました。ギリシャ政府にはドイツ・フランスといったユーロ圏の大国がお金を大量に貸していたからです。もし、ギリシャが倒産するとギリシャにお金を貸している銀行は大損害を被ります。そのため、ユーロ圏の銀行は大損するかもしれないという評価がなされ、ユーロ圏の銀行の株価が下がったのです。

 さらに、株取引を行っている人々の頭にリーマンショックがよぎりました。銀行がぽしゃったら、その銀行からお金を借りて資金繰りを行っている多くの企業が倒産し、ユーロ圏は大変なことになります。ということで、最終的にはユーロ圏そのものがやばいということになり、通貨ユーロが大幅に下がったというわけです。

 この危機を乗り切るためには、とにかくギリシャの状態をよくしなければならないでしょう。そのためにはギリシャに多くの資金を提供し、ギリシャが倒産しないようにする必要があります。しかし、ドイツなどは、この危機に至っても政府の財政緊縮策に反対してデモを行うギリシャ(国民)に対して融資はしたくないという国民感情だそうで、なかなか素早い解決を望むことは難しそうです。

 そうこうしているうちに、ギリシャ政府の2年もの国債金利が60~80%などという、わけのわからないレベルになってしまいました。政府がお金を借りるのに金利を60~80%を払わないと誰も貸してくれないという異常な状態です。

 ギリシャ政府の資金調達担当者は、日本に目を向けるべきです。むじんくんで借りれば、誰にもみられず、安い金利でお金を借りることができますよ。しかも、今は円高だから、ユーロに戻すと、かなりお得です。



06

2011/10

やっぱりやばいです。

13:46:11 | 未分類 |

 皆さん、こんにちは。

 最近は学生の学力低下が問題となっているようで、いろいろなところで学力を上げるべく努力がなされているようです。当事者からは「勉強なんかできなくても生きていくのに困らない」という台詞も聞こえますが、先日、「やっぱりやばいよね」と思わざるを得ない場面に遭遇しました。

 あるデパートで子供用の洋服を買ったときのことです。親戚の結婚式に出席するために3歳の息子に着せるちょっとしたよそ行きの洋服を買う予定でした。一張羅になるでしょうから、ちょっと奮発してデパートで買ってやろうと思ったわけです。さすが、デパート。ファッションセンスに乏しい私にとって、どれをみてもおしゃれに見えてしまいます。その分お値段もとびきりです。デパートですから、かなりおしゃれなポロシャツが8,925円、それにぴったりなズボンが9,975円です。「オイオイ、俺の礼服上下より高いじゃんかよ~」という状態です。もちろん、バーゲンまで待ちです。

 7月上旬のバーゲン開始時期になりました。まずは5割引になりました。それでも上下で10,000円近い価格です。妻と相談し、「もうちょっと待ちに賭けよう。もしなくなったら、そのときはあきらめて、他を探すか。」となりました。すると、8月中旬まで売れることはなく、さらに表示価格より2割引となりました。つまり、もとの値段の5割引の2割引になったわけです。

 「おお~、7,500円くらいで買えるぞ! これは買いだね」ということになり、購入しようと思い、試着させました。まぁ、我が息子のなんてかわいいことでしょう。店員さんも「お安くなっていますよ。よくお似合いですし。いかがですか?」と勧めてきます。でも、「こんなにかわいかったら、新郎新婦にプレゼントを渡す役目を仰せつかっている我が息子が結婚式で最も注目を浴びる存在になってしまう」なんて、親ばかないらぬ心配をしながらも、店員さんに尋ねました。「いくらですか?」

 元値が19,000円弱ですから、半額で9,500円弱、その2割引で7,500円くらいかなと計算していましたが、頭の中で正確な計算はしていません。店員さんは、「少々お待ち下さい」といって電卓をたたき始めました。

 ところが5分たっても電卓をたたいて計算中です。それでもわからないらしく、奥の事務所に入っていって、上司に聞いている風でした。さらに5分くらいしてやっと、「お待たせしました。7,560円です。」

 「おいおい、何の計算していたの? もしや、計算式がわからなかったとはいわないよね?」でも、それ以外あり得ません。当人にとって「勉強なんかできなくても生きていくのに困らない」としても、お客さんは逃げていってしまいますよ。だって、おつりの計算も間違うかもしれないじゃないですか。



 皆さん、こんにちは。

 まだまだ、福島原発に関連する問題がいろいろと出てきます。やはり、目に見えない・においもしない・感じることができない放射線が相手ですから、国民の不安は高まっています。そこで、自治体・企業は少しでもその不安を取り除こうと、いろいろな対策を一生懸命やってくれているようです。

 その1つに牛肉の検査があります。先日、ある大手スーパーに買い物に行き、肉を買いました。対面販売のカウンターで、値札の横には「放射線検査済み」というマークがつけられていました。安心です。でもすべての肉の値札につけられているわけではありません。豚肉と鶏肉の値札には全くつけられていないんです。

 そもそも、放射線検査が実施されるようになったいきさつは被災地の畜産農家で育てられた牛肉から放射線物質が検出されたからだったと思います。だから、「被災地産の牛肉について検査をしなければ」ということだったと思います。では、被災地産の豚肉・鶏肉を検査しないのはなぜでしょう? わらを食べていないからですか? でも放射線物質は空気中を漂っていますよね? 

 私が言いたいのは豚肉や鶏肉も検査しなければならないということではありません。もう少し鈍感になってもいいのではないかということです。だって、関東で売られている豚肉は、放射線検査などされていない栃木のブランド豚が多いですよ。いままで気にしてました? 私が言いたいのは、そういうことです。でも、悲しいかな、気になってしまうのは人間の性でしょうか。
 
 一方で、全く逆のことが起こってしまいます。
 SMAPが歌う「世界で一つだけの花」という歌がありますね。その中では「ナンバーワンにならなくてもいい もともと特別なオンリーワン」と歌われます。やさしげなSMAPが歌うと、「うんうん、そうだよね。そんなにがんばらなくてもいいよね。たまには自分にご褒美でもあげなきゃな。」なんて思ってしまって、思い切り自分を甘やかしてしまいそうです。でも、蓮舫議員が「1番にならないといけないんですか。2番じゃだめなんですか。」というと・・・。結果はさんざんでしたね。

 ん? SMAPと蓮舫議員が言っているのは同じことじゃないのか? 

 p.s. そもそも“オンリーワン”は「唯一」ということだから、“ナンバーワン”でもある、というのはいわないことにしましょう。



21

2011/09

規模の経済と結婚

11:01:15 | 未分類 |

 皆さん、こんにちは。

 結婚を経済学的な視点から見たらどうなるでしょう?
 経済学的な視点から見る必要はない。終わり。とはいわずに、もし経済学的に見たらどうなるかということでお付き合いください。

 さて、最近は晩婚化がトレンドとなっています。その理由としてはいろいろな理由が挙げられますが、理由の1つとしてよく挙げられるのが低所得化です。最近は働き方が多様化してきました。こういえばなんだか働く側が働き方を選んでいる成熟した社会であるかのように感じられますが、皆さんもご存じのとおり、現実はちょっと違いますね。現実は、企業が人件費を簡単に調整できる非正規社員を多用するようになった結果、十分な所得を得ることができない人が多くなってきた、というところでしょうか。だから、「十分な所得がない=生活が苦しい=結婚できない」といわれます。でも、これって、経済学的に見ると、ちょっとした違和感を感じるんです。十分な所得がなければ生活は苦しいでしょう。でも、経済学的には、生活の苦しさを取り除くためのツールとして結婚が使えるんです。
皆さん「規模の経済」って聞いたことありません? 「規模の経済」とは、規模が大きくなれば製品1つ当たりの単価が安くなるということです。タクシーは5人しか人を運べませんが、バスは50人くらいの人を運べます。でもバスの価格はタクシーの10倍もしませんし、運転士はいずれも1人です。つまり、乗客1人当たりの輸送コストはバスが低いので、運賃もバスの方が安くなるわけです。いたって当たり前の話ですよね。

 では、これを家庭に適用してみましょう。1人で暮らすために1Kのアパートが必要です。2人で暮らすためにはもう少し広い2DKのアパートが必要です。でも2DKのアパートの家賃は1Kのアパートの家賃の1.3~1.5倍くらいです。だから、住人1人当たりの家賃は少なくなります。食費などの生活に関わる費用にはほとんどこの原則が当てはまるでしょう。だから、生活が苦しいのであれば、一緒に生活する人数を増やすべきなのです。結婚して一緒に生活するようにすれば、苦しい生活から抜け出せるかもしれません。

 政府の役割は1つは国民生活を向上させることでしょう。だから、産業を振興するために財政支出を行う→企業の利益が増える→従業員の給料アップ→人々の生活向上、というつながりを想定していろいろな政策を実行しているのでしょう。でも、結婚促進による人々の生活の効率化→人々の生活向上というような、やり方もありじゃないかと思うんです。結婚してたら、ギフトカード10万円分を支給するとか。「ナンテラ機構」のような産業振興のための天下り法人を作る必要もなく税金の無駄遣いも減って一石二鳥です。もしかしたら、余暇を充実させる政策で少子化問題まで解決しちゃったりして。でも、そうすると「余暇開発機構」みたいな法人を作らなきゃな。



 皆さん、こんにちは。

 ちょっと古い話ですみません。8月の初めに、アメリカの格付会社であるスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、アメリカ国債の格付けを1段階引き下げました。国債の格付けが下がるということは、アメリカ政府の利払い・返済能力が低くなったということを意味します。皆さんなら、利払い・返済能力が低くなった相手にお金を貸すとき、どうしますか? たぶん次の2つのどちらかでしょう。

 ①もう貸さない
 ②金利を高くして貸す

ただ、①は結局②につながります。お金の貸し借りをモノの売買に置き換えて考えてみればすぐにわかります。

 お金を貸したい人は、モノを売りたい人と同じ立場にいます。お金を借りたい人は、モノを買いたい人と同じ立場にいます。さて、モノを売りたい人が減って、モノを買いたい人が増えると、そのモノの値段はどうなるでしょう? 通常、そんな状態になれば、値段は上がります。お金の貸し借りに話を戻すと、金利が上がるんです。このように①のような人が増えれば、結局②につながるわけです。

 ところが、8月上旬以降のアメリカの金利は下がりました。アメリカ政府は信用力が低くなったのに、より低い金利で新たな借金をできる・・・。もう意味不明です。もし、住宅ローンを背負っている私の給料が減ったとします。生活が苦しくなった私は「銀行さん、まだ住宅ローンはありますが、生活が苦しくなったのでちょっとお金を貸してください。ただし、金利は住宅ローンより低くしてくださいね。」とお願いします。はい、間違いなく、即却下です。個人の生活ではそんな夢のような話はなさそうですね。しかし、経済全体(国レベル)になると、アメリカのような例が出てくるわけです。

 しかもこれは別におかしいことではなく、お金そのものの価値をコントロールすることができる国にのみ許された特権です。アメリカ政府は現在紙幣を大増刷しています。つまり、アメリカは印刷されたお金でジャブジャブ状態なんです。そんなにたくさんお金があると、お金の扱いが粗末になってきます。もうただ同然で使わせて(貸して)くれる人が出てくるんですね。だから、アメリカ政府にお金を貸そうとしている人は、金利を下げてくれるようになるんです。
自分の信用力が低くなったら、貨幣の価値を下げる。それによって、結局のところ、実質的には自分にとって何も変わらない状態にする。あぁ、やっぱり国って絶大な権力を持っているんだなぁ、と実感した次第です。



07

2011/09

個人のポートフォリオ②

10:58:28 | 未分類 |

 皆さん、こんにちは。

 夏休み中は、業者さんもお休みだったのでしょうか。営業の電話はほとんどありませんが、前回からの続きを引き続き書きたいと思います。

 業者による提案の共通点の1つ目の提案は、“イマドキ”はアセットアロケーションを重視する時代になっていて、個人でもそれが可能な時代になっているのに、全くそんなことを取り上げないということでした。2つ目は、「比べてください、この利回り!」は比べられないということです。

 業者からの電話営業に限らず、新聞広告での不動産情報でも利回りはデッカイ字で書いてあります。低くても6%くらい、高ければ10%を超えるものもゴロゴロあります。「利回り10%です」といわれるとあなたはどう思いますか? 「それは高いねぇ。ちょっとやってみるか」となりますか? それとも「このご時世、そんなおいしい話はないはずだから、やめておこう」となりますか? それとも他の意見ですか?

 私は「その10%の利回りの計算方法を調べてみよう」と思います。新聞広告であると、下の欄外に小さな字で利回りの計算方法が書いてあります。

 利回り=年間家賃収入÷物件購入価格

 「これじゃ、銀行預金金利と比べられるわけないだろ?」となるわけです。

 月間10万円の家賃を設定できるワンルームマンションが1,200万円で販売されていたとしましょう。年間の家賃は120万円ですから、利回りは10%です。じゃ、10年たてば元が取れるじゃないか、と考えるのは早計です。だって、10年後にそのマンションが1,200万円で売却できると思いますか? 10年後には半額、どんなに条件がいいところに建っているマンションでも1,000万円くらいでしか売れないでしょう。預金は10年後も預けたお金がそのまま返ってきますよね。だから、預金金利と不動産の利回りは直接比べられません。10年後の売却価格が購入価格の半額になったとしましょう。

10年間の総収入=家賃+売却代金=10万円×12ヶ月×10年+600万円=1,800万円
 10年分の総利回り=1,800万円÷1,200万円-1=50%
1年分の総利回り(単純計算)=50%÷10年=5%

 もし、途中で入居者がいなくなってしまったら? フリーレントを行ったら? 居住設備が壊れて修理したら? などなどいろいろなことがあり、利回りはもっと下がりそうです。それでも利回り重視の営業・宣伝が行われるのは、なぜでしょう?



28

2011/08

時代遅れの資産運用①

17:08:13 | 未分類 |

 皆さん、こんにちは。

たまたま、最近、複数の業者から資産運用に関する営業の電話があり、ウンザリしています(それにしても、業者はどこから私の自宅の電話番号などの個人情報を得ているのでしょうね)。

業者からは様々な提案があるのですが、業者による提案には2つの共通点があります。

1つめは、ワンルームマンションと銀行借入を組み合わせて不動産所得を赤字にする(税金を還付してもらう)ことによってリターンを得るというものです。ここでは「ローンの返済が終わるとそのワンルームマンションをあなたのものですよ」という言葉も聞かされます。このやり方や言葉は「ナウい」くらい古くさく時代遅れで、スマートフォン時代にランドセルくらいの大きさの初期型の携帯電話を売り込んでいるようなものです。こうやってアナロジーを出せば、すぐに、“古くてやってられない”ということは明らかなのに、なぜ、ほとんどの業者が同じようにこのセールストークをするのかが不思議です。

資産運用というと、一般的にはお金持ちが株や債券を使ってやるものとイメージされるでしょう。しかし、今は若年層に限るとその60%くらいの人々が何らかの行動をしているそうです。ただ、株や再建を使って運用をやるといっても、株や債券だけにお金を集中させると、リスクが大きくなります。株がこけたら資産の半分がなくなったということになりかねないわけです。ですから、まともな初心者向けの資産運用本では、運用の基本としてアセットアロケーションの重要性が書いてあります。
アセットアロケーションとは、自分のお金をどの資産に配分するかということです。このときには商品だけでなく、地域も分散させるべきであるというのが一般的な考え方だと思います。例えば、次のような感じです。

資産       日本     先進国     新興国
現金・預金   10%      10%        –
株式       15%       20%       10%
債券        -       15%       5%
不動産      5%       5%       –
商品       -         5%        –

このポートフォリオでは、資産のうち15%を「日本」企業の「株式」で、20%を「アメリカ」などの先進国企業の「株式」で、5%を「ブラジル」などの新興国の「国債」で所有するということです。現在は恐ろしい時代になったもので、1,000円単位でこの配分が可能です。要するに「ブラジル国債」を1,000円分買う(ブラジル政府に1,000円貸す)ことができるんですね。ちなみに、運用の世界ではこの配分をどのようにするかでもうけの80%が決まり、その後の運用はそれほどもうけに影響を与えないとさえ言われているようです。

仮に上のような表に基づいてポートフォリオを組んでいる人が、1,000万円のマンションを持つということはどういうことになるでしょうか。国内の不動産は全財産の5%ですから、1,000万円は全財産の5%ということであり、この人は2億円もっている必要があります。

一般的な考え方で行くとワンルームマンションをポートフォリオに組み込める人は億単位の資産をもっている人になるわけです。その1/10ももっていない私はワンルームマンションをポートフォリオに組み込むことはできません。



22

2011/08

節電のパラドックス

15:26:44 | 未分類 |

 皆さん、こんにちは。

 夏真っ盛りで節電にもいそしまなければなりません。

 我が職場(が入居するビル)でも、フロアに分散設置されている給湯器を止めています。ビルの各階に給湯室があり、これまでは5階の職場の人は5階の給湯器を使っていました。 ところが、日本が節電モードに入ると、次のような張り紙がなされると同時に、1階の給湯器以外はすべて止められてしまいました。

 お湯が必要な方は1階の給湯器をお使いいただけるようお願いいたします。
 節電へのご協力をお願いいたします。

 は~い。わかりました。昼ご飯はカップラーメンなので1階の給湯室までお湯を入れに行きま~す。

 さて、5階の職場から1階の給湯室までどのようにして行きましょうか。日頃の運動不足解消のために階段を使おうとは思うものの、やはりエレベータのボタンを押してしまいます。うん? ちょっと待てよ。ここで計算好きの暇人である私は計算してみました。

 10人乗り程度の小型エレベーターの消費電力 6kw
 各階に設置指定ある給湯器の消費電力 3kw

 あとは、動作させる時間の問題ですね。

 例えば、お湯を入れるためだけにエレベータを動かす時間が1日1時間であったとしましょう。すると、エレベーターの消費電力量は6kwh(6kw×1h)となります。1日当たりお湯を沸かす時間が2時間であれば、給湯器の消費電力は6kwh(3kw×2h)となり、トントンです。

 給湯器を止めてエレベーターの使用も制限すれば確実に節電ですが、給湯器は止めているけれどもエレベーターの使用制限はない今の状態ではそれほど節電になっているとはいえないような気が・・・・。こんなことを言ったら管理人さんに怒られますかね。



小野正芳

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