簿記講座の講師ブログ
確定拠出年金加入者が1,000万人に!

 皆さん、こんにちは!

 簿記講座担当の小野です。

 はやく夏休みにならないかなぁ!

 先日、日本の公的年金の保険料を運用しているGPIFが、2020年度の運用収益が37兆円、収益率25.15%であったと発表しました。2020年1月ごろからコロナショックで大暴落した株式相場でしたが、各国の金融緩和によって、2020年4月以降、株価は右肩上がりで、アメリカやヨーロッパの株価は過去最高値を更新し続けています。日本もバブル崩壊後の最高値を更新し、この原稿を執筆している時点では、28,000円~30,000円くらいをウロウロし続けています。

 GPIFは保険料として我々現役世代から集めた保険料を、日本株25%、日本国債25%、世界株式25%、世界中の政府の国債25%に分けて運用しています。2020年度は株式が猛烈に値上がりしたため、25%の収益率となりました。

 「なんだ、たまたまか」と思ってはいけません。GPIFは2001年度から運用を始めましたが、累計収益95兆円、現在の運用資産総額186兆円です。つまり、私たちが収め続けている年金保険料を倍に増やしてくれているのです。2001年からこれまで、ITバブルの崩壊、リーマンショック、コロナショックという相場の大暴落を3回も経験しました。それにもかかわらず、資産を倍にしてくれているのです。

 このように資産を増やすためにはどうしても株式の力を借りなければなりません。株式投資では値上がりすることもあれば値下がりすることもあります。でも10年20年の長期で見れば、かなりの確率で値上がりします。

 多くの方がそのことを知り始めたのでしょうか。あるいは国の年金制度を信じられなくなったのでしょうか。idecoなどの確定拠出年金加入者が増えて1,000万人近くになったそうです。日本人の現役世代の7人に1人が確定拠出年金の口座を持っていて、株式などへの長期投資を始めているということですね。

 コロナへの政府の対応を見ていると、政府だけに老後資金を頼るのはとても不安です。自分で自分の資産を蓄積していかなければと強く思う方が増えてきたのでしょうね。

 株式投資を行うならば、企業の財務諸表を読めると、よりよい結果を得られる可能性が高まります。投資の神様バフェット氏は、投資する前に、候補となる企業の財務諸表を1か月かけて読んでいるそうです。簿記を仕事だけでなく、私生活への生かしていきたいですね!