旅行業務取扱管理者講座の講師ブログ

新しい観光ルート

昨年の11月。
旅行管理者試験が終わって合格発表があるまでの時期、
少し暇ができたので2~3日旅行に出ようと思いました。

「さて、どこに行こうかな?」とアレコレ考えているなか
(こういうときが一番楽しいですよね。)、
「今年はあまり海に行ってないな。」と思いました。

私は防波堤からの釣りが好きなのですが、小さな漁港の雰囲気もまた好きです。
房総や西伊豆のちょっと寂れたような漁港で竿を出しながら、
転々と移動して一日を過ごすのはものすごく面白いです。
(ただし、よほど運が良くなければ大した魚は釣れません。(^^ゞ))

「瀬戸内海の周りを一周したら面白いかな!?」と突然閃きました。
波頭の立つ荒い太平洋と違い、穏やかで静かな雰囲気の漁港を
巡るのは楽しいだろうと思いました。

ルートは先ず松山、そして「しまなみ海道」を渡って尾道、
そこから海岸線に沿って岡山に行こう。
そして瀬戸大橋を通り、「こんぴらさん」に寄って
松山まで一周しようと考えました。

幸先はよかったです。
初日の夜に入った松山の居酒屋では、
とっくに亡くなった私の母親と同じ年生まれの
87歳のおじいちゃんが腕を振るっていて、ビックリしました。
魚は旨いし、最後の会計はそろばんを使って計算していました。

しかし翌日からは雨…。
しまなみ海道からは雨に霞んで海がよく見えず。
尾道では傘をさしラーメン店を探してウロウロ。

鞆の浦や笠岡のあたりでは雨がひどく、
車から出る気になりませんでした。
結局、最後の琴平でやっと薄日が差すというさんざんな目に遭いました(笑)。

それでも自分で日程を調整して、
関心のある土地を考えたとおりに巡ってきて、
大いにリフレッシュできました。

ところで、なぜこんなことを書いたかというと、
このルートの大半は「せとうち・海の道」と重なります。
「何それ?」と思う人も多いでしょう。

昨年、観光庁が外国人旅行者に向けて「広域観光周遊ルート」(骨太な「観光動線」)の
形成を促進する計画を立てました。

この行程はそこで認定された7つのルートの一つだったのです。
(後から気がついたのですが。)
関心のある方はこちらを見てください。

広域観光周遊ルート

今回はこれを紹介するために長い前振りになってしまいました。