旅行業務取扱管理者スペシャリストによるこっそり裏講義

みなさんこんにちは。フォーサイト講師の能城です。
今年12回目で、かつ今年最後の更新です(少なっ! 笑)。

前回も書きましたが、いま、今年の旅行管理者試験の出題内容を再検討しています。
特に、昨年までとの出題内容の違いや、初めて出題された項目などのチェックが中心です。

その中で、初めての出題として「杉原千畝記念館の所在する県名」があったことに改めて気がつきました。
杉原千畝とは、第二次世界大戦中、リトアニアの日本領事館領事代理として赴任していた外交官です。
当時ナチス・ドイツに迫害されていたユダヤ人が、ヨーロッパから日本経由でアメリカに渡れるよう、
規則に反してビザを発給したことで知られています。

「東洋のシンドラー」と呼ばれる偉人ですが、記念館の所在地が試験に登場するとはちょっと意外です。
(記念館の問題なら、●●県には他にも何かありそうな気がしますが…。)
ただ、組合せの正誤を問う問題で、他の選択肢との比較から、正解するのは容易な問題でした。

ところで杉原千畝については、私にもこんな思い出があります。

15年以上前のことだと思いますが、バルト3国に関心をもち、エストニア、ラトビア、リトアニアを旅行しました。
そのとき、リトアニアのカウナスという町に夕方暗くなってから到着してことがありました。

宿泊せずに、その日の夜行列車でドイツの方に向かうことにしたのですが、
それまで5~6時間もあります。そこで、どこか見るところはないかと思い、
駅前の大きな看板の地図を見ました。

その看板の隅に“日の丸”と、何か“文字”が書いてあるのを見つけました。
文字はかすれて読めませんが(かすれていなくても、別の意味で読めませんが 笑)、
何か日本に関係があるようです。
「なんだろう?」と考えたとき、ふと杉原千畝の記憶が浮かんできました。

「もしかしてこれが領事官の跡? よし、行ってみよう!」
と、見当をつけて歩き始めました。
しかし、途中から薄暗い雑木林のような所に入り込んでしまい、
引き返そうとしても、帰り道がよく分かりません。
結局そのあたりを30分くらい無駄にウロウロしていました。

そのとき、1軒の住宅からゴミを出しに来たおばさんが、
私を見つけ何か話しかけてきました。
「ヤポン●△×?」と言ったような気がして、ウン、ウン、ウンと頷くと、
そばの階段を指さし、上ったら右という仕草をしました。それだけですべてが分かりました。

たぶんおばさんはこれまで何人もの日本人に道案内をしたのでしょう。
言われた通りに行くと、思ったより小さな建物があり、「生命のビザ」と書かれた石がありました。
何とか到着できました。

予定になく、思いついて訪れた場所ですが、こんなことはいつまでもよく覚えているものですね。
今でも、「杉原千畝」と聞くと、あの薄暗い住宅街と太ったおばさんの姿が浮かびます。
その後、駅まで戻るときも大変だったことは言うまでもありません(笑)。

皆様、良いお年をお迎えください。



能城幸夫

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