通関士講座の講師ブログ

テロ対策強化として、空港税関に「高機能X線」

みなさん、こんにちは。
講師の神田です。

財務省は2018年度から国内の空港税関に
新型のX線検査装置を導入するとのことです。

この装置は、荷物の中身を立体画像で確認できるのが特長で、
医療機関が取り入れているコンピューター断層撮影装置(CT)の
技術を使った高機能の装置です。
不審物の特定に役立て、2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて
テロ対策を強化する狙いがあるそうです。

現在、X線を使った画像認識による荷物検査は
出国場所の国によるものとされています。
入国時の税関による荷物検査は、不正薬物の
密輸防止などの役割を担いますが、
手作業での確認作業は手間がかかるほか、
爆発物の検査などをする物理的な手立てが乏しい
状況にあります。

財務省は2018年度から国際線の旅客の荷物を検査する目的で、
新型の装置を荷物受けとりのターンテーブル近くに設置する予定です。
導入は成田や関西などの入国者が多い国際空港に限られるとのことです。