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解答速報

第147回日商簿記検定試験 講評

2017/11/20

11月19日(日)に実施されました、第147回日商簿記検定試験の講評を公開させていただきます。

3級講評

全体

とてもオーソドックスな設問であり、過去問中心に勉強してきた方にとってはとても取り組みやすい問題であったと思います。

第1問

見越の再振替が問われました。ただでさえ何のための仕訳なのか理解するのが難しい仕訳ですが、第1問で出題されるとますます答えづらいところです。ただ、それ以外は典型的な問題であり、16点程度は欲しいところです。

第2問

商品有高帳の作成と売上総利益の計算が問われています。商品有高帳は在庫の数量とその仕入単価を明らかにするための帳簿であり、売上値引を記入する必要がない点がポイントです。商品有高帳ができればその払出欄が売上原価となり、売上総利益をきちんと計算できます。本問は商品有高帳がポイントとなりますね。ただ、売上値引以外の分は過去問でも頻出の問題であり、8点程度は欲しいですね。

第3問

とてもベーシックな取引だけで構成された試算表作成の問題です。重複する取引が含まれたパターンの試算表作成問題ですが、重複する取引が問題文に明示されているという、とても親切な問題でした。過去問では、重複する取引が問題文に明示されたことは、おそらくほとんどなかったと思います。並べられた取引はとても基本的な取引だけであり、24点程度は欲しいところですね。

第4問

勘定の締切の問題です。勘定の締切を苦手と感じる方は多いようですが、少なくとも問題文に書かれている各取引と見越繰延の転記の部分は得点したいところです。取引・見越繰延の転記で6点程度欲しいですね。

第5問

とてもオーソドックスな精算表でした。ほとんどの決算整理事項は、過去問で見たことのあるような事項でしたね。したがって、24点程度は欲しいところです。


日頃、過去問中心に練習している方にとってみれば、上記であげた得点(78点)は十分可能なラインでしょう。合格率も前回と同じくらいになるものと予想されます。合格発表が楽しみですね。


2級講評

全体

前回の試験の反動か、やや難しめの問題だったでしょうか。といっても、前回の試験の合格率が47.5%とかなり高かった(前回が易しすぎた)だけであり、それ以前の平均的なレベルの試験だったように感じます。

第1問

新しい論点である外貨建取引・リース取引が出題されました。外貨建取引は為替予約が付された状態での取引ですから予約レートを使って処理すればよく、比較的易しい問題だったと思います。リース取引については、リース時点の取引が求められていますが、リース契約時に1回目のリース料を支払うケースでした。テキストでは、契約→使用→リース料支払の順で説明していたため、ただ単に契約時と支払時の仕訳を同時に行えばいいだとはいえ、契約時にリース料の支払いが行われる点に戸惑われたかもしれません。この点を考慮しても12~16点は欲しいところです。これまでもよく出題されてきた残りの3問で確実に得点したいところですね。

第2問

連結会計が出題されました! ただ、資本連結までの出題で安心しました。連結自体が難しいので焦った方もいらっしゃるかもしれませんが、“合格への道”でもお知らせしてきたとおり、連結1年目までの仕訳がしっかりできれば解答できる資本連結の問題だったので比較的手を付けやすかったのでないでしょうか。成果連結まで出題されると正答率がガタ落ちするのは目に見えていますからね。さて、皆さんはどのくらい対応できたでしょうか。第2問前半部分の合併は易しい問題なので完答、後半部分の連結は7点程度で、合計12~14点程度は欲しいところです。

第3問

“ザ典型”いっていいくらい典型的な問題でした。第2問で連結会計の出題というサプライズがあったので、第3問は典型的な問題にしたのでしょう。第2問の連結の解答を後回しにして、第3問から解答した場合には落ち着いて解くことができ、得点を拾って行けたのではないかと思います。16点程度は欲しいところですね。

第4問

工業簿記一連の流れを本社工場会計で問われました。本社勘定を使って処理する点が特有ですが、テキストp.17の一連の流れをきちんと理解して完答したい問題です。

第5問

標準原価計算の問題です。パーシャルプランですから、「仕掛品」勘定で原価差異が把握される=当月投入分を実際額・それ以外を標準額で記入するという点がポイントです。そして、原価差異を損益計算書で調整する点をきちんと表現できるかどうかももう1つのポイントとなるでしょう。過去問での同様の出題実績がある問題ですから、16点程度は欲しいところです。


上記の目安のうち、最低点であったとすれば76点程度の得点ができたはずです。今回は前回よりも合格率が下がることが考えられますが、連結の問題を除くととてもオーソドックスな問題であり、30%を超えるくらいの平均的な合格率に落ち着くだろうと思います。過去に出題されている形式での出題も目立ち、過去問中心に学習してきた方にとっては比較的対応しやすかった問題だったと思います。

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