他の資格と良さを比較してみよう

目次

簿記とビジネス会計検定の組み合わせが使えるのはホント?

簿記で集計したデータを、「経営に活かす力」が身につきます。

ビジネス会計検定は2007年に始まった比較的新しい検定試験です。まだ知らない人も多いかもしれませんが要チェックです。その実用度は大きく、今後の人気上昇が予想されます。

ビジネス会計検定は、「財務諸表を分析する」能力を計る検定です。財務諸表を作成する時に用いた会計基準や法令を理解しながら、数値を理解し、ビジネスに役立てるための技術なのです。簿記の技術で「財務諸表を作成」し、ビジネス会計検定の知識で「財務諸表のデータを活用」するわけですね。

このダブルライセンスの知識があると、企業の経営実態を正しく把握した上で、投資や取引などの重要な判断を下せるようになります。簿記のスキルを仕事に本当に活かせるようになるために、注目してほしい資格です。

簿記と宅地建物取引士の資格はどちらが仕事に役立つ?

どちらも役立ちます。経理でなくても、不動産業界でなくても役立ちます。

簿記と宅建は、どちらも企業が取得を奨励するトップクラスの資格です。そして、経理の仕事を目指し簿記を取得する人が少数派であるのと同じように、宅建の取得者も、その80%近くは不動産業とは直接関係のない人々です。

一体、なぜ多くの企業がこの2つの資格取得を薦めるのでしょう?それはどのような業種の会社であっても、会社は「お金」と「不動産」に関わること抜きに活動できないからです。会社員としてステップアップするほど、この2つの問題とは深く関わるようになります。

「経理になろう」とか「不動産業界が希望」とかはあまり関係ありません。どちらの資格の知識も、社会人には身につけておくと必ずプラスになります。

簿記とファイナンシャルプランナー(FP)の資格はどちらが魅力?

同様に「お金」を扱う資格ですが資格を活かすフィールドが異なります。 資格を取る目的を明確にしてください!

就職・転職の視点から考えますと、保険、証券会社など金融機関を目指すのでしたらFP、業種には関係なく、さまざまな企業から歓迎されるのが簿記の資格といえるでしょう。

FPは主に個人のお客様を対象に、ライフプラン(経済面の人生設計)を提案します。保険会社等の社員として商品を提案するか、独立系FPとしてライフプランを提案するかの違いはありますが、向き合うお客様はあくまで個人が中心です。従って同じように「お金」のことに関わる資格であるといっても、簿記とFPでは、知識を活かす場面は大きく異なるのです。

しかし、この2つの資格の知識があると、経営のことも、財テクなど個人の財産についても、広く考えられるようになることは確かです。これからの社会を読み解くためには、どちらも価値ある資格といえるでしょう。

簿記と社会保険労務士ではどちらが就職・転職に有利?

就職活動の間口が広がるのは、むしろ試験の易しい簿記の方です。 社会保険労務士は、健康保険や厚生年金など社会保険と労務の手続きをするスペシャリストです。

すでにお話ししました通り、簿記の知識はどんな職業にも役立ちます。それに対して社会保険労務士の資格が活かされるのは、総務・人事などのセクションに限られます。

ここは難しい判断です。専門性を追求して就職活動をするのでしたら、有利なのは社会保険労務士です。職場で任される仕事も決まってきますし、将来的に独立の道も開けてくるでしょう。

しかし「就職・転職の間口を広げる」という観点からみると、簿記の資格の方が、ずっと間口の広がりがあると言えるのです。合格までの道のりも、簿記検定の方がはるかに容易です。資格の難易度と、「就職・転職に有利?」という問題が必ずしも比例しないのは難しいところですね。

➡本当に簿記は有利なのか?

税理士を目指す前に、簿記を取るべきですか?

取得するべきです。税理士の試験勉強にスムーズに入れます!

簿記の知識は、税理士や公認会計士を目指す人にとっては欠かせない基礎能力です。税理士の試験に合格するためには、 「簿記論」や「財務諸表論」が必須科目になります。そのベースとして簿記の知識は欠かせません。

そのため専門学校の税理士講座などでも、日商簿記2級レベルの知識を前提に講義を進めているところが多いです。先に簿記の資格を取得しておくと、難関といわれる税理士試験のハードルを、簿記の知識のぶんだけ下げることができます。

また税理士試験にはいくつかの受験資格がありますが、日商簿記の1級を取得すると、同時に税理士試験の受験資格を得ることができます。

最近は、仕事と試験勉強を両立して、税理士や公認会計士を目指している人もたくさんいます。まずは、どんな仕事にも役立つ簿記の取得から目指しましょう!

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