東大生ベトナム研修プロジェクト2016

プロジェクトの立ち上げ、事前ミーティング ベトナム研修1日目

研修プロジェクトの立ち上げ

日本の将来を担う東大生に学びの機会を提供したい―フォーサイト代表山田の想いに呼応して、東大生アルバイトのリーダーを務める7名が参加を申し出た。中には、人生で初めて海外の土を踏む学生もいた。教育に関心があり、日本とベトナムの教育を見つめたいという学生、リーダーとしての自分に葛藤があり、異国の若きリーダーたちと接することで何かを得たいと考える学生もいた。 期待と不安が混じりながらも、初めての試みに挑戦する若者たちの瞳は輝いていた。
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事前ミーティング

7月9日、フォーサイト本社で学生たちと、ベトナムからの留学生ヴィーさんとの事前ミーティングが行われた。東大生はベトナムの学生たちに何を伝えたいか、伝えられるか。ベトナムの学生は東大生に何を聞きたいか、どんなディスカッションができるか。まだおぼろげだった「研修」が具体性を帯びていき、学生たちの熱量も上がっていく。

ヴィーさんとは初めての対面であったが、同性代の学生たちはすぐに打ち解け、研修の更なるブラッシュアップを図っていく。その後も学生たちは打ち合わせを重ね、プレゼンテーションの準備などを着々と進めていく。この研修が、リーダーに必要な「場」を作り周囲を引っ張っていく経験になれば、彼らの財産となることだろう。 そして8月、7人はベトナムへと出発する。

東大生の報告書より

松永さん 理科一類2年 松永さん
私は、日本という住み慣れた国から離れ、訪れたことがないベトナムで大学生にとっては身近な「教育」というテーマを主軸においた数々の活動に参加することで、自分の「色眼鏡」がどんなものなのかを片鱗でも知ることができはしないかと期待していた。そして「色眼鏡」を認識することは様々な問題解決に役立つだけでなく、普段の生活の中でも見方、考え方を変えて行動し、それが結果的に自分にとっても周りにとってもより良い結果をもたらすことができると私は考えている。

研修実施前インタビュー

「日本の教育をもっと楽しくしたい」と自分自身考えているので、ベトナムの人たちが、どういうことが楽しく、自分に役立つと思っているかを聞きだしたいです。

国際的な経験がこれまであまりなかったので、世界に出て日本を外から見る機会になると思う。東大の中でも全然自分と違う考え方の人がいるので、ベトナムの大学生が自分の国をどう思っているのか、政治への参加などについてどう考えているのかを聞いてみたい。

海外に興味はすごくあるのに行けていませんでした。日本に興味があって留学を考えているようなベトナムの学生との交流の中で、違う文化の人たちとのコミュニケーションが取れることに期待しています。

将来のことを全然考えられていない自分がいます。漠然と経済や経営に興味はあるのですが、職種など具体的に定まっていないので、違う世界を見て何か気づけることがあればいいなと考えています。

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ベトナム研修 1日目

8月7日、成田より6時間弱、ベトナム・ホーチミンに到着する。到着ゲートを出ると、柵の向こうに溢れかえる人に止めどないクラクション。初海外の学生を含め、ベトナムのエネルギーに圧倒されているようだった。ベトナムを訪れたことがある方はすぐに分かると思うが、この国は本当にエネルギッシュだ。都市部では車とバイクが所狭しと往来し、喧騒が止むことはない。 ただひたすら「前を向く」姿勢は、日本の都市部となんら変わりがない。そして、「格差」が社会問題となりつつある日本と同様、発展著しいベトナムでも、格差は拡大する一方だった。