顧客目線でオールマイティーにカウンセリング | FP・ファイナンシャルプランナー

実務家密着取材

直撃インタビュー
ファイナンシャルプランナー 安藤朋子さん

ファイナンシャルプランナー   安藤朋子 さん

1967年東京都出身。東京農業大学卒業後、情報処理サービス業界に12年間携わる。2002年AFPを取得し、2003年独立系FP会社(株)FPスピリットに入社。同年にCFP®を取得し、現在、同社の取締役。宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー資格も有する。


ファイナンシャル・プランナーは、資産運用のアナリスト。
顧客目線でオールマイティーにカウンセリングを行います。

試験に合格して資格を取得した後、実際にどのような仕事を行うのか。フォーサイトでは活躍中の実務家を直撃し、その実像に迫ります。今回は、ファイナンシャル・プランナーの安藤朋子さんからお話を伺いました。

どのようなお仕事をされているのでしょうか


ファイナンシャル・プランナーは、ライフスタイルや価値観、経済環境を踏まえ、お客様の家族状況、収入と支出の内容、資産、負債、保険などのデータを集めて現状を分析します。お客様のライフプランや将来、予測しうるリスクを考えつつ目標を達成するため、長期的かつ総合的な視点で様々なアドバイスや資産設計を行います。

 ファイナンシャル・プランナーには系統が主に2種類あります。1つは銀行、信託銀行、郵便局、証券会社、生命保険会社、損害保険会社等の金融機関や不動産仲介・分譲会社に勤務する「企業系FP」。もう1つは、自ら事務所を持ち独立・自営する「独立系FP」。

 私は、独立系FP会社の一社員です。『顧客の利益を最優先することによって顧客より報酬を得る者』というスタンスで仕事をしています。
具体的には家計の見直し、住宅ローン・保険・資産運用・相続のご相談などが多いですね。


デスクで作業する安藤さん

デスクで作業する安藤さん


ファイナンシャル・プランナーの資格を取ろうと思ったきっかけは何ですか


女性は年齢を重ねるにつれて、ライフスタイルが変化しますが、生涯にわたり続けられる仕事をしたい、と子どもの頃から考えていました。そこで「手に職を」と理系の大学へ進みましたが、思い描いていたものとは異なっていたため、情報処理サービスの業界に方向転換しました。入社後、12年ほどSE系のプログラマーやインストラクターをしていましたが、人生の転換期で退社を決意しました。女性は男性よりも会社の中で不安定な立場に置かれがちだと思いますが、「どういう状況にあっても仕事を続けていくことができる職業を」と選んだのがファイナンシャル・プランナーです。

 私自身お金の問題で悩んでいた時、弁護士や行政書士、カウンセラーなどに相談しましたが、全く見当違いなことをアドバイスされたのです。「困っている人に対し、同じ目線で話すことが出来る相談相手に私がなれれば・・・」という思いもあり、FPという道を選んだのです。2002年に日本FP協会認定のAFPを取り、翌年に世界水準の資格であるCFP®を取りました。



仕事のやりがい・報酬はどのようなものでしょうか


私は“二足の草鞋”というのは性格上出来ないタイプなので、計画的に退社してからFP講座に通い、勉強して資格を取りました。FPを名乗ることが出来ても、すぐに仕事が舞い込んでくるわけではありません。日本FP協会東京支部に所属した私は、勉強会(SG)でFPのつながりを広げました。

 目的は、FP業界の現場における情報を引き出すことと、積極的に動いて自分を売り込み、仕事につなげるためです。その結果として、長年キャリアを積んだFPの会社立ち上げに参加することになり、それが現在の(株)FPスピリットです。私のような「独立系FP」の収入源としては、個別相談などプランニング業務による相談料や教材・雑誌等への原稿執筆、セミナーや大学での講師料などです。報酬は、私と同年代の男性サラリーマンが得ている平均年収と同じくらいをイメージしていただくと分かりやすいと思います。



仕事をスムーズに進める上で心がけていることは何でしょう


「幸せはお金で買えない」と言いますが、やはりお金がないと出来ないことは現実の生活では多いですよね。とはいえ、客観的に自分の家計を見直すというのは、なかなか難しいと思います。どうしても感情的になってしまい、判断が鈍ってしまうものですから。 


 私は主観的なアドバイスと客観的なアドバイスの両方を心がけています。相手の気持ちを汲み取って同調し、それから第三者の立場で意見を言うようにしています。その際、あくまでサービス業ですので、相手の気持ちを損なうようなことはないように。必要な情報収集をして相手にとってベストな選択を促す。上から目線ではない、完全無欠なアドバイスを目指しています。


顧客と話す際、必ず準備するのは名刺と電卓、FP手帳とメモ帳。

顧客と話す際、必ず準備するのは名刺と電卓、FP手帳とメモ帳。


メッセージ

「なぜFPの資格を取りたいのか」ということを自分の中に落とし込んでください。そこがハッキリしないと勉強する意志が続かないからです。資格試験というのは自分との戦いです。FPは独立の武器であり、自分や家族、周りの人たちの生活にも役立つもの。万人にとって有意義な資格です。税制改正は毎年あり、時事的な情報収集は不可欠で大変だとも思います。世の中の動きを日々チェックし、新しい情報を自分の血肉として、生活にも役立てて欲しいと思います。