二世代にわたるサービスを提供するMBA取得の異色FP | FP・ファイナンシャルプランナー

実務家密着取材

直撃インタビュー
ファイナンシャルプランナー 中桐啓貴さん

ファイナンシャルプランナー   中桐啓貴 さん

1973年生まれ。兵庫県神戸市出身。1997年に大学卒業後、山一證券株式会社に入社。その後、メリルリンチ日本証券にて個人富裕層を中心とした顧客営業に従事。米国大学院留学のため退社し、ブランダイズ大学にてMBAを取得。帰国後、2006年独立系FP事務所ガイア株式会社を設立。投資に関する著書、コラムを執筆する他、大手新聞社、大手金融機関主催のセミナー講師としても活躍。

中桐啓貴さんが代表を務める「ガイア株式会社」のホームページは、下記のとおりです。

URL : http://www.gaiainc.jp


中長期的な分散投資・資産運用を提唱し、
二世代にわたるサービスを提供するMBA取得の異色FP

試験に合格して資格を取得した後、実際にどのような仕事を行うのか。フォーサイトでは活躍中の実務家を直撃し、その実像に迫ります。今回は、ファイナンシャルプランナーの中桐啓貴さんからお話を伺いました。

どのようなお仕事をされているのでしょうか


私が代表を務めるガイア株式会社では、大きく分けると5つの事業を行っています。資産運用設計アドバイス事業(ファイナンシャルプランニング業務)、生命保険代理店業、証券仲介業、相続コンサルティング業務、資産運用設計セミナー事業(講演会、セミナー等の開催)です。個人向け資産運用設計アドバイス事業では、お客様のライフプランを中心に運用、保険、住宅ローン、相続に関するサポート・助言等を中心に行っています。お客様のリスク許容度、運用期間に応じてポートフォリオを作成し、長期分散投資を基本として提案します。 お客様のニーズによって、証券仲介業(楽天証券、日興コーディアル証券)、生命保険代理店(国内生保、外資各社)としての役割を担うこともあります。資産運用設計セミナー事業は、主に法人向けのサービスです。開催場所は、主に本社イノベーションルーム、東京国際フォーラム、八重洲富士屋ホテル等です。また、大手飲料メーカーと協賛し、ファイナンシャル(主に運用)とワインを学ぶワイナンシャルセミナー等も開催しています。


年間200件以上の顧客相談を受けるという中桐さん

年間200件以上の顧客相談を受けるという中桐さん


ファイナンシャルプランナーの資格を取ろうと思ったきっかけは何ですか


私は大学卒業後、1997年に山一證券に入社しました。学生時代に世界金融センターといわれるニューヨークのウォール街をテーマにした映画を観て、「証券マンって、かっこいい」と思い、胸ふくらませて入社しました。しかし、その半年後に山一證券は倒産。支店に現金や株券を引き出しにくるお客様が長蛇の列を作るのを見て、伝統ある大企業でも、お金の動かし方次第で潰れるのだと思い知りました。その後、メリルリンチ日本証券に入社し、個人富裕層向けの営業担当となり、資産運用設計、コンサルティング等を行いました。そこでは、2003年に留学のために退社するまで、1200人中トップ10の成績を常に残し、最年少でシニア・ファイナンシャルコンサルタントに昇進しました。AFPを取得したのはその頃です。「いつか独立したい」という気持ちもありましたが、それよりも「仕事上、有利かもしれない」という思いで取得しました。


ブランダイズ大学でMBAも取得

ブランダイズ大学でMBAも取得


独立から、これまでの歩みを教えてください


勤務していたメリルリンチ日本証券が、2002年からリテール業務(個人客向けの銀行取引)を大幅に縮小することになりました。そこで、「これはチャンス」と20代半ばで割増退職金をもらい、アメリカへ向かいました。「AFPを取得したから独立」とは全く考えませんでしたね。アメリカで、独立系FP の存在を知り、「このビジネスを日本でやってみたい!」と思いました。もともと同じような仕事に携わっていましたし、組織に属さず、お金に関する相談を受け、資産運用、生命保険などのご提案をし、お客様と長期的な関係を築いていくという仕事は向いていると感じました。そして、MBAを取得し、帰国した2005年にガイア株式会社を1人で立ち上げました。1年ほど個人向けのFPサービス営業、セミナー講師をしているうちに資産運用の書籍を出版する話が舞い込んできました。出版した本が3万5000部程度売れたのを皮切りに、事業がスムーズに展開するようになりましたね。


中桐さんが執筆した「会社勤めでお金持ちになる人の考え方・投資のやり方」

中桐さんが執筆した「会社勤めでお金持ちになる人の考え方・投資のやり方」


お仕事をする際に気をつけていることは何でしょうか?


当然プロですから、金融商品全般の知識を持ち、保険、運用、相続、ローンについて、ひと通り全ての質問に答えられなければならないと考えます。また、私は「FPは金融サービス業」と思っています。お客様に気持ちよくお話していただくところからスタートしますので、事務所や事業を行う会場設備等には、かなり気を配り、投資しています。私は社会に出た当初から、長期間にわたりお付き合いできる個人のお客様を対象に仕事していますので、血の通った温かいサービスを提供するよう心がけています。


豊富な知識をいかし、多くのメディアで活躍する中桐さん

豊富な知識をいかし、多くのメディアで活躍する中桐さん


今後の予定や夢は何でしょうか


現在、ガイア株式会社には7名の社員がいます。今後はマネジメントに徹するというよりも、私は生涯現役のFP、プレイマネージャーとしてやっていきたいと思います。
基本的に私どもの会社は一顧客一担当制(専任担当)です。私自身も80人の顧客と顧問契約を結んでいますが、病気や万一のこともあります。独立系FP事務所では、特定の金融機関や金融商品を薦めることなく、お客様のニーズに合った商品をご提案することが可能です。それだけでなく、私どもはお客様同士が顔を合わせ、コミュニケーション出来るイベントも開催しています。今後も、お客様とじっくり一生ものの信頼関係を築き、独立系FP事務所だから出来ることを追求していきたいと考えています。


「二世代fpサービス」を謳うガイア株式会社

「二世代fpサービス」を謳うガイア株式会社


メッセージ

まずは、「成功イメージを持つ」こと。それが、一番大事なことだと思います。「FPとして成功する自分」、「成りたい自分の姿」を思い描き、プレイヤ―として実践し続けることが重要です。FPによる販売チャネルが金融商品取引の20%を占めるといわれるアメリカにはロールモデルとなりうる、成功しているFPが多くいます。しかし、日本にはあまり多くは存在しません。とはいえ、新規参入者にもチャンスがあり、これからまだまだ伸びていく業界だと思います。是非チャレンジしてみてください!


ファイナンシャルプランナー   中桐啓貴 さんの、ある1日


ある日のスケジュール
5:45 起床 朝食。新聞・テレビ等で経済・金融情報の収集
7:30 出社 1日の行動確認、メールチェック
9:00 社内 顧客へ電話連絡
10:00 社内 社内スタッフとミーティング
11:30 休憩 昼食
12:30 個別相談 クライアントとミーティング
15:00 外出 提携先の証券会社へ
18:00 個別相談 クライアントとミーティング
20:00 食事 社内スタッフとの懇親も兼ねた食事会
23:00 帰宅  
24:00 就寝