実務家密着取材
ファイナンシャルプランナー 柴田悠道 さん
1978年東京生まれ。京都大学総合人間学部に入学。体育会ボクシング部に入部し、ボクシングにのめりこむ。2001年に卒業後、新卒で大手不動産会社に入社。新築マンション販売に携わり、首都圏の物件を中心に担当。広告プロモーション、プロジェクトマネージメントを行う。一方、通常業務の傍らプロボクサーとしても活躍。 2009年に(株)RMパートナーズへ転職し、今に至る。
FP柴田悠道さんが勤務する株式会社RMパートナーズの運営するホームページは下記のとおりです。
URL : http://www.rm-p.jp/
住宅マーケットと保険マーケットをFPがマッチング!
業界に旋風を巻き起こす「お金のプロ」集団
試験に合格して資格を取得した後、実際にどのような仕事を行うのか。フォーサイトでは活躍中の実務家を直撃し、その実像に迫ります。今回は、FP業界に新旋風を吹き込む「株式会社RMパートナーズ」に勤務しているファイナンシャルプランナーの柴田悠道さんからお話を伺いました。
株式会社RMパートナーズとは、どのような会社ですか?
私が在籍している「株式会社RMパートナーズ」は、住宅購入を希望されている方が無理なくマイホームをご購入できるようサポートするファイナンシャルプランナー事務所です。弊社では、「住まい」と「保険商品」「金融商品」について、「中立公平な第三者的立場」からアドバイスしています。住宅ローンのプランニングや、マイホーム購入者のための生命保険の見直しなどをお客様にお伝えしております。私どもの会社が目指すのは、住宅マーケットと保険マーケットの融合です。これまでマッチングしそうで、うまくマッチングできていなかった二つのマーケットを繋ぎ、新たな付加価値を提供したいと考えています。私は、社長の目的・理念に賛同して入社した、創業時からの立ち上げメンバーのひとりです。「すべての人に『もっと豊かな生活』を」を企業理念に掲げ、リスクマネジメントの各分野の専門家とともに設立しました。
株式会社RMパートナーズのセミナー風景
どのようなお仕事をしているのですか?
私が提供するサービスは主に3タイプ、「必要としている人に、適切なサービスを」というモットーで取り組んでいます。まず、住宅購入をご希望されている方に対しては、マイホームにかかるコストを出来るだけ減らす方法をお伝えしています。「住宅ローンで数百万円トクする方法」「マイホーム購入者のための生命保険の見直し」といったセミナーを開催することもよくありますね。また、個別コンサルティングを行い、住宅ローンのプランニング・家計や保険の見直しを行うこともあります。次に、不動産会社さんに対してですが、住宅購入の需要を喚起するセミナーやイベント開催のサポートを行い、販売促進に貢献するようなサービスをご提供しています。そして、最後ですが、保険会社さんに向けまして、弊社で保険の取り扱いをするだけでなく、住宅購入マーケットにおいての保険販売ノウハウの共有も行っています。
(株)RMパートナーズの新宿南口オフィスにて
ファイナンシャルプランナーの資格を取ろうと思ったきっかけは何ですか
私が最初に取得した資格は、宅建です。不動産会社から内定をいただいた時に半ば強制的に取らされました。入社後、実際に業務についてから「早めに宅建を取得しておいて、本当に良かった」と思いました。ファイナンシャルプランナーという資格を知ったのは、当時会社の先輩が勉強し始めたのを横目で見たのがきっかけですね。実はそれ以前から、通常業務の中で、住宅購入を希望されている方には、住宅だけではなく、保険や金融資産も含めて、トータルで俯瞰的なコンサルティングをする必要性を感じていました。そこで、2004年から通信で勉強を始め、その翌年に取得しました。人生経験の少ない20代の若者が、自分より年上のお客様から信頼をいただき、住宅を購入していただくためには、まず資格があるといいと考えたんですよね。
AFPの資格は2005年に取得
お仕事の際に気をつけていることは何でしょうか?
自分自身の取り組み方としましては、出来るだけ論理的な思考で、「すべてにおいて矛盾しないこと」を心がけています。お客様への判断材料を提供する際、以前と話していた内容が少しでも違ったり、おかしく思われてしまったら、すべて無に帰してしまいます。住宅は別にして、保険や金融商品は誰からも買えるものです。どんな方からも、矛盾を指摘されるポイントがないように心がけていますね。FPは1対1で、お客様と細く長くお付き合いできる仕事です。信用の積み重ねが大事ですので、誠意を持って取り組んでいます。
1500件以上の住宅案件に携わってきたという柴田さん
今後の展開について教えてください
まず、目の前にある今後の目標としましては、モデルルームにおけるマネーコンサルティングをひとつの文化として定着させたいと考えています。これまでは、「FPが住宅購入や住宅ローンの相談に入ると、むしろお客様は家を買えなくなるというのが私の考えでした。結局不動産会社は不動産を、FP(多くは生保系FP)は高額な生命保険を販売したがる、という利益相反の矛盾があるためです。しかし、「住まい」、「保険商品」、「金融商品」をバランスよく組み合わせ、しっかりと筋道立てた住宅ローンプランニングをすることで、スムーズな住宅購入が可能となります。住宅購入者、不動産業者、保険業者、全てが安心できる体制をバックアップするのが私の務めです。今後、FPが活躍できる場をさらに増やし、住宅購入者と業者をよりよくマッチング出来るプラットフォームを拡げていきたいと考えています。
柴田さん宅の愛猫
ファイナンシャルプランナーは、人から感謝される職業です。日本は今後も、少子高齢化が進み、経済状況がさらに厳しくなると思います。一方で、バランスのよい資産形成が重要視され、「個人の資産は自分で守る」、「専門家に依頼する」というのが、常識になると思います。FPは、より多くの人から求められる存在となります。資格を取り、実務をしっかり積んでいけば、必要とされ、どこでも食べていける職業です。是非多くの方に頑張ってチャレンジしてほしいと思います。
ファイナンシャルプランナー 柴田悠道 さんの、ある1日
7:00 | 起床 | 朝食 |
8:00 | 育児(子供を入浴) | |
9:00 | 出社 | |
11:00 | 外出 | モデルルームへ入り、不動産会社と打ち合わせ、個別相談の対応 |
13:00 | 社内→社外 | マンション購入女性向けのセミナー講師の仕事 |
15:00 | 個別相談(セミナー終了後、希望者に) | |
17:00 | 休憩 | 食事 |
18:00 | 社内 | 個別相談(マイホーム購入相談) |
19:30 | 社内 | 書類作成、事務手続き |
21:00 | 退社 | |
22:00 | 帰宅 | メールチェック |
23:00 | 就寝 |