生活者に新たな価値をつくり出して 「その先」を提案する | FP・ファイナンシャルプランナー

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実務家密着取材

直撃インタビュー
ファイナンシャルプランナー 井上信一さん

ファイナンシャルプランナー   井上信一 さん

1967年神奈川県生まれ。1991年に明治学院大学経済学部を卒業後、化粧品、医薬部外品の製造販売を行う株式会社ノエビアに入社。沖縄支店、九州支店の営業・販売企画等に8年強携わる。在籍時にFPの勉強を開始し、1999年にCFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。その後、FP教育を専門とする「東京ファイナンシャルプランナーズ」、人事ソリューション企業「株式会社アドバンテッジリスクマネジメント」のFP部門で、10年以上にわたり、個別相談を年間約100件、セミナー・研修講師を年間約500時間行う。2010年にFP事務所「価値生活研究室」を立ち上げ、独立開業。現在、個人向けFP相談をはじめ、法人・個人向けのセミナー・研修講師等を務める傍ら、労組・福祉会が発行する福利厚生冊子、各種コラム等の執筆・監修も行っている。

井上信一さんが代表を務める「価値生活研究室」のホームページは以下の通りです。
URL : http://www.shinichi-inoue.com


生活者に新たな価値をつくり出す
「その先」を提案するファイナンシャル・プランナー

試験に合格して資格を取得した後、実際にどのような仕事を行うのか。フォーサイトでは活躍中の実務家を直撃し、その実像に迫ります。今回は、ファイナンシャルプランナーの井上信一さんからお話を伺いました。

どのようなお仕事をされているのでしょうか


現在、メインに行っているのは、金融機関や一般社団法人からご依頼いただく資格講座をはじめ、研修・各種セミナー講師の仕事です。FP技能士の受験対策、合格後のフォローアップ講座をはじめ、資産運用、後見制度と個人信託制度による住宅有効活用、保険の見直し、超高齢社会に向けた介護プランや住み替え等をテーマにしたセミナーを行っています。
 私はFP取得後、10年以上にわたって、年間約100件の個別相談、約500時間以上のセミナー・研修を担当してきました。私自身の経験に基づく話をした上で、参加者の方々に、厳しい時代を明るく生き抜く術をお伝えするよう心がけています。
 また、私の事務所では、個人よりも法人相手の案件が多いのですが、法人のお客様の従業員に対しての個別相談も行っています。


井上さんの近著では、「保険設計ベスト事例集」(きんざい)

井上さんの近著では、「保険設計ベスト事例集」(きんざい)


ファイナンシャルプランナーの資格を取ろうと思ったきっかけは何ですか


化粧品販売会社に勤務していた頃に、主婦をはじめとする多くの生活者との会話を通じて、「より豊かな暮らしをするためには、ライフプランが重要」と肌で感じたのがきっかけです。
 新卒で入社したのは、訪問販売で全国展開している化粧品会社でした。私が就職活動をしていた当時、今では想像もつかないほどの売り手市場で、ダイビングに夢中だった私は、「うちの会社に就職すれば、沖縄支店に配属できます」の一言で即決しました。入社後、「アフターファイブはダイビング三昧」と妄想していたのですが、販売会社(代理店)の社長を相手に、深夜の2時、3時まで仕事に明け暮れる毎日を送りました。その頃、販売会社や販売員、顧客向けのセミナーを頻繁に開催しました。取り上げるテーマは、マッサージ、メイクアップの方法から保険の見直し、家計のやり繰りに至るまで、幅広く及んでいました。そこで、教える側の私自身も、ライフプランの必要性を感じ、体系的に学びたいと考え、FPの勉強をスタート。AFPの勉強をしているうちに、FPという仕事の魅力や将来性に目覚め、転職を決意。それから間もなくCFP®も取得しました。


化粧品会社に勤務していた頃に取得

化粧品会社に勤務していた頃に取得


資格を取得した後に、どのようにお仕事を進めていきましたか?


CFP®を取得した頃は、九州の鹿児島支社で営業をしていました。FP会社への転職を希望していたのですが、当時は大都市でなければFP会社への就職は不可能に思われました。そこで、東京に絞って就職活動し、1999年にFP教育を専門とする会社へ入社しました。それから約2年、FP向けの研修、合格後のフォローアップ講座の講師をしていたのですが、「FPとして実務を突き詰めたい」と考え、人事ソリューション企業に転職。リスクマネジメント設計支援、金融機関従業員への研修講師を務める一方、クライアント(一般企業)の福利厚生の一環として、従業員に向けた個別相談やセミナーも担当しました。勤続10年を迎え、自分の中でFPとして、ある程度の基盤が出来た頃、会社の方で、FP部門を縮小する動きが出てきました。そこで、勤めていた会社に業務委託を提案し、スムーズに円満退社した上で、独立開業しました。


お仕事の魅力、やりがいは何でしょうか?


FPの仕事の素晴らしさは、自分を変えていけるところにあると思います。常に新しい情報をキャッチアップしながら、お客様と一緒に「ライフプラン」という見えない価値をつくり上げていく仕事です。経験を積み、スキルを磨いていけば、必ず誰かに認めてもらえます。ひとつの仕事をいただき、それをやり抜いた後に、次の仕事をいただいたり、ご紹介を受けた時、心からやりがいを感じますね。


研修・セミナーの総数は年間500時間以上

研修・セミナーの総数は年間500時間以上


お仕事の際に気をつけていることは何でしょうか?


お客様にとって、新しい価値や「サプライズ」を常にご提供したいと考えています。お客様それぞれ、さまざまな価値観やお考えをお持ちだと思いますし、最近では勉強をされている方も多いです。それを上回る情報量で、その方にとっての「選択肢」が増えるようなご提案をするのが、プロの仕事だと思います。人生は車や家などの購入はもちろん、仕事や生活スタイルなどいくつもの選択の繰り返しです。豊かな人生とは何かを考えると、将来の様々な岐路に立った時に、選べる選択肢の数が豊富にあることだと思っています。それを主に経済面で考えるのがファイナンシャルプランナーですが、逆に、限られたお金の中でも、新しい価値を見出していただけるようにプランニングすることも大切な仕事と考えています。


今後の展開、将来の展望について教えてください


現在の仕事の延長線上に、今後新たな可能性が広がっていくものだと思っています。今の仕事をおろそかにせず、しっかりと足元を固めていきたいですね。ゆくゆくは、ファイナンシャル・プランニングの考えがより多くの人に浸透し、ライフプランやキャッシュフロー表を自分で作ることが出来る時代になると思います。プロのFPとして、常に「そこから先」のことをご提案していきたいと考えています。


井上さんの学生時代からの趣味・ダイビング

井上さんの学生時代からの趣味・ダイビング


メッセージ

まずは、イメージしてください。合格したときの自分。そして、学んだことを活かして活躍している自分の姿を。「合格」を目標に据えてしまうと、勉強することがしんどくなってしまいます。資格の取得は、あくまでも人生の通過点で、大事なのはそこからです。FPは生涯にわたり常に勉強すべき職業だと思います。覚えること、暗記事項が多い受験勉強は本当に大変だと思いますが、出来るだけ楽しいことをイメージしながら、その先を見据えて頑張って下さい。


ファイナンシャルプランナー   井上信一 さんの、ある1日


ある日のスケジュール
4:00 起床 朝食、ニュースのチェック
5:00 仕事開始 メールチェック、提案書作成や原稿執筆等
10:30 外出 商品企画の打ち合わせ
12:00 休憩 昼食
13:30 セミナー 金融機関におけるセミナーで講師を担当
16:30 個別相談 ライフプランに関する相談
21:00 帰宅 食事
22:00 就寝