行政書士 佐藤泰史さん

実務家密着取材

直撃インタビュー
行政書士 佐藤泰史さん

行政書士   佐藤泰史 さん

1978年生まれ。東京都出身。2000年に行政書士試験に合格し、2005年より行政書士佐藤泰史事務所を開業。
東京都行政書士会中央支部に所属。建設業許可申請や産廃業許可申請代行などの業務を主とする。


行政書士は、自分次第で何でも出来るカメレオン資格。
ニッチなニーズを掘り起こし、専門分野のスペシャリストに。

試験に合格して資格を取得した後、実際にどのような仕事を行うのか。フォーサイトでは活躍中の実務家を直撃し、その実像に迫ります。今回は行政書士佐藤泰史事務所の佐藤泰史さんからお話を伺いました。

どのようなお仕事をされているのでしょうか


2005年に開業して以来さまざまな業務に携わりましたが、現在の仕事は許認可手続きが主です。建設業許可申請、そして産業廃棄物収集運搬業許可申請、公共事業への参入手続きを中心に行っています。私は産業廃棄物収集運搬業許可申請代行センターというサイトを運営していますが、そもそも産業廃棄物の定義とは、事業活動に伴い生じた廃棄物のうち、事業系一般廃棄物(オフィスから出る紙ごみ、飲食店から出る生ごみ等) を除いたものをいいます。排出事業者から依頼を受けて産業廃棄物の収集運搬を行うには、あらかじめ産業廃棄物収集運搬業許可の取得が必要です。この許可は、廃棄物を積む自治体(排出事業者の事務所や現場のある場所)と、廃棄物を降ろす自治体(搬入先の処理施設のある場所)の許可が必要となります。必要書類を集めて申請書類を作成し、収集運搬・新規過程等の講習会を受講していただき、収集運搬業の許可申請、スムーズな営業開始までお手伝いします。


佐藤さんの主な仕事は許認可手続き

佐藤さんの主な仕事は許認可手続き


行政書士の資格を取ろうと思ったきっかけは何ですか


行政書士の資格を取得したのは大学在学中です。1997年に立教大学法学部に入学したのですが、サッカーサークルやアルバイトに明け暮れる日々を送っていました。大学4年生のときに、「今年は勉強の年にしよう」と決意し、資格学校に通い行政書士の勉強を始めました。法学部だったため司法・行政についての知識の素地があったということ、私の父が中小企業診断士として開業していたということも資格取得のきっかけだったのかもしれません。10月下旬に試験を受け、翌年に合格通知を手にしました。しかし、「すぐに開業しよう」とは考えず、行政書士事務所を開業するか、就職するかについては未定のまま卒業しました。


大学在学中の「勉強の年」に資格取得

大学在学中の「勉強の年」に資格取得


開業されたきっかけは何でしょうか?


卒業後は縁のあった行政書士事務所に2年半ほど勤務し、建設業許可関連の実務を覚えました。しかし、現場経験がないため、クライアントの事情がよく掴めませんでした。そこで、2003年に事務所を辞め、工事現場、喫茶店、旅行会社、清掃、仕分け作業、引っ越しなどさまざまなアルバイトを経験しました。「開業資金を貯める」という目的もありましたが、実地で社会経験を培うという意味で、その時期は自分にとって非常に勉強になりました。が、2004年に髄膜炎にかかり入院を余儀なくされました。自宅静養期間を経て、自分が本当になりたい職業について真剣に考え、開業を決意しました。


仕事をスムーズに進める上で心がけていることは何でしょう


行政書士の仕事というのは書類作成・許可申請の代行など単発の案件が多いので、長くお付き合いいただき、発注していただけるように心がけています。具体的にはクライアントに対し、中途半端な知識で間違ったことを言わない、細部に気を配るなど、真摯に向き合うようにしています。ひとたび開業してしまうと、勉強することは無限にあります。私自身、開業してから仕事が来ない状態があったり紆余曲折ありました。しかし、勉強会などを通じて同年代の仲間を見つけ、共同事務所を構えて協力し合ってやってきました。士業は孤独な作業が多いですが、所詮人は1人では生きていけません。好奇心を持ち、人に対して素直に向き合うことが大事だと考えています。


参考書籍を読む佐藤さん

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仕事の魅力について教えてください


仕事を通じてさまざまな方と出会えるということが、この仕事の最大の魅力だと思います。経営者やさまざまな職種のクライアントをはじめ、行政書士、司法書士、公認会計士、税理士など幅広い方と親しくなるチャンスがあります。収入的には安定しませんが、私自身は後悔しない選択をしています。“勝ち組”“負け組”のようなあやふやな言葉に惑わされない価値観を持ち、自分の可能性を信じていきたいと思います。


メッセージ

行政書士の資格を取るまで、自分自身の進むべき道が全く決まりませんでした。試験勉強している間も、どういう仕事なのかイメージせず、とにかく目の前のことをやろうと思っていました。しかし、今は行政書士の役割も多様ですし、情報入手の方法もいろいろありますので、自分のなりたい行政書士像をイメージしながら勉強をすればよいのではないかと思います。行政書士の仕事は業務の幅が広いので、その中から興味のあるものと見つけて自分で研究していけば、やりたいことが出来る資格なのではないかと思います。自分なりの道を見つけ、やりたいことを実現するためにも早く取得することが先決だと思います。頑張ってください!


行政書士   佐藤泰史 さんの、ある1日


ある日のスケジュール

7:00

起床

朝食、メールチェック

9:00

出社

 

10:00

外出

建設業者のクライアントと打ち合せ

12:00

昼食

 

13:00

外出

都庁へ許可申請

15:00

帰社

書類作成

18:00

退社

退社後、公認会計士、税理士、行政書士、司法書士の勉強会

21:00

帰宅

メールチェック 

24:00

就寝

 



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