行政書士 入江潤一さん

実務家密着取材

直撃インタビュー
行政書士 入江潤一さん

行政書士

入江潤一さん

「このままでいいのか?」
問い、求め、選んだ行政書士の道

1970年 福岡県北九州市生まれ
1990年 CDショップで働き始める
1998年 CDショップを退職し、法律事務所に転職
2002年 行政書士試験に合格
2002年 法律事務所を退職し、行政書士事務所に入所
2004年 行政書士登録後、開業
2006年 行政書士法人REALを設立
2011年 同行政書士法人を離れ、
入江行政書士事務所を設立
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入江行政書士事務所 : http://www.irieoffice.jp

中野駅から徒歩1分の複合施設・中野サンプラザ内にオフィスを構える入江潤一さん。現在では、不動産業及び建設業における許認可登録申請に特化し、専門性の高い業務に従事する入江さんですが、紆余曲折を経てきています。福岡県北九州市生まれの入江さんは、高校卒業後に上京し、アルバイトを経て、22歳のときCDショップの店長に。その後24歳で結婚しましたが、長引く不況の影響もありCDの売上は右肩下がり。「このままでいいのか?」そう悩み始めた頃、偶然手にしたのが新聞の折り込みチラシ。行政書士という資格の存在を初めて知った瞬間でした。「この資格があれば独立開業できるかもしれない…」そう考えた入江さんは、全くの異業種である行政書士の道を目指します。知識も経験もゼロスタートの入江さんがたどってきた道を追いました。

流される生活にピリオド!知識も経験もゼロから法律家へ

CDショップの店長から法律家へ華麗なる変身を遂げた入江さんは、不動産業証券化ビジネスに付随する登録申請業務及び届出業務を得意分野として、活躍しています。

「行政書士の仕事の中にもいろいろありますが、僕が強みとしているのは建設業・不動産業関連の届出業務です。最初から『建設宅建に特化しよう』と思っていたわけではなく、これまでの仕事の流れから。以前に勤務していた行政書士事務所で、足掛け2年建設業許可の分野を担当していたので、業務内容がわかっていました。営業経験もあり、お客様が何を求めているかというニーズも把握していたので、何でもかんでも手広くやるよりは、得意な分野、好きな分野に特化していこうということで現在に至っています」

もともとは知識も経験もゼロからスタートした入江さん。士業を選んだ理由をこう振り返ります。

「CDショップの店長といっても、アルバイトの延長上のようなものでした。そんな当時の生活に何の不満も言わなかった妻が、ある日『こんなものがあるよ』と僕に1枚のチラシを手渡しました。思えば、すべての始まりでしたね」

それは、行政書士の受験講座の広告。新聞の折り込みチラシでした。

「『将来、夫婦で事務所を開業できたらいいね』と話す妻の気持ちに何とか報いたい思いで、試験勉強をスタートしたのが、きっかけです。」

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ライバルがいたからこその踏ん張りで、合格を勝ち取る!

CDショップの店長を続けながら、行政書士の勉強をスタートした入江さん。当初は、「行政書士になって、人生を変えてやる!」というほどの意気込みは全くなかったそうです。

「今から思うと、必死になって受験勉強していたわけではありませんでしたし、『努力している』フリをしていた感じでしたね。とはいえ、常にポケットサイズの「Q&A」集や単語帳を持ち歩いていました。それを目に留めたアルバイトの女性からご縁をいただき、法律事務所を紹介してもらい、転職することになりました」

『行政書士の資格を目指している』と、入江さんがアピールしたのが功を奏し、事務所側でも、時間の融通をきかせてくれたり、参考書籍を貸し出してくれたりしたのだとか。

「『絶対に受かって見せる!』という真剣さが、当時は足りませんでしたね……。1年目は通信教育で勉強を始めて、途中で挫折しました。法律事務所に在籍していたときに2度受けて不合格、翌年は試験自体をパスして、2001年度の試験でようやく受かりました。」

度重なる挫折に心が折れそうになった入江さん。必死モードのスイッチが入ったのは、ライバルの存在があったからだといいます。

「試験の5カ月くらい前、急に事務所の先輩が『私も行政書士試験に挑戦する』と言い出したんです。これは「受験の先輩」として負けられない!という気持ちが出てきて、必死になって猛勉強しました。あのとき必死でやらなかったら、その後も必死になることなく、ライフワークのように、毎年試験を受け続けて、そのこと自体に満足していたかもしれません。受験勉強から得たものは、正確な知識を得ることと、自分の弱点を知ることの大切さです。そして、何事も『わかったつもり』で済ませるのは、アウトだということも学びましたね」

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「名ばかり開業」からスタートし、法人成りを遂げるまで

晴れて念願の資格を取得した入江さんは、法律事務所を退所。行政書士としての実務経験を積むべく、行政書士事務所に入所し、約二年間の勤務を経て、独立の道を選びます。

「経験を積むために行政書士事務所に勤め始めたはずが、気が付くと日々の仕事をただ流されるように処理している自分に危機感を覚えました。ステップアップするためには、もっと違う知識をインプットする必要があるのではないかと考え、退所しました。その後は、職業訓練校に通ってパソコンを習得したり、他の資格の勉強をしたり……。自分に出来ることは何なのか、就職すべきか、いろいろ考えた末、開業を決意しました」

開業とは名ばかりで、当初はクライアントもなく鳴かず飛ばずの状態。そこから抜け出し、入江さんの仕事が軌道に乗り始めたのは、2005年に中野サンプラザ内のオフィスを新設してからのこと。

「事務所を借りたら、当然経費がかかります。かなり迷いましたが、駅前に事務所を構えることでお客様の信頼度が増すのではないかと考え、決断しました。ほぼ同時期に、ホームページも開設しました。当時は、何かの業務に特化していることを大々的にアピールする行政書士事務所のホームページが少なかったこともあって、早い段階から仕事の依頼がたくさん舞い込んできました」
ちょうど不動産証券化ビジネスが右肩上がりになった時期で、追い風が吹いていました。それから1年余りで法人成り。独自のネットワークを活かし、行政書士法人REALを設立しました。

「法人化することで、仕事の幅を広げたいと思いました。自分は許認可の部分が専門ですので、他の分野を得意とする人と組むことで、総合的にいろいろな依頼や要望を受け容れられる事務所を目指しました」

行政書士法人の代表者として、着実に顧客を増やしていった入江さん。ところが、2010年に法人離脱を決意します。

「総合的な行政書士事務所を目指していたのに、ふと気づくと僕の得意とする許認可の分野だけを行う事務所になっていました。また、法人であることが足かせになって、自分の思い描く行政書士像から離れて行っていることを実感したので、思い切って一度リセットしてみました」

夢を夢で終わらせないために

2011年、入江さんは中野に再び個人事務所を開設。また一からの出直しでした。それでも、入江さんの誠実な仕事ぶりを慕う知人や友人、顧客からの紹介、口コミにより、仕事は徐々に増え、今に至っているそうです。

「僕は割と多趣味な方ですが、この仕事は、自分が経験してきたことすべてが活かせるなと感じます。お客様とのやり取りの中でいつも実感します。趣味も仕事も、楽しいことも苦しいことも、人生まるごと資本ですね。今後も一生懸命勉強し、そして遊びまくりたいと思います(笑)。それともう一つ。仕事は量ではなく、質にこだわって行きたいと思っています」

最後に、行政書士を目指す人へ向けて、こんなメッセージをいただきました。

試験勉強も事務所運営も、「ただ努力するだけ」では意味がありません。僕も、「努力しているつもり」になり、自分自身に酔っていた時期がありました。決してそんなことに満足したりしないでください。試験に合格するために勉強していることを忘れず、諦めずにチャレンジし続けてください」

散歩がてら野良猫の撮影も入江さんの趣味のひとつ

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