行政書士 志村直樹さん

実務家密着取材

直撃インタビュー
行政書士 志村直樹さん

行政書士

志村直樹さん

人材派遣会社の営業マンから一転
行政書士として独立・開業の道へ

2004年 大学中退後、大手人材派遣会社に就職、支店長を歴任
2008年 勤務先の廃業に伴い、
別の大手人材派遣会社のグループ会社に転職
2011年 勤務先だった支店の廃止で親会社へ異動後、退職
2013年 行政書士試験合格
2013年 行政書士志村法務事務所を開業
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2013年5月に「行政書士志村法務事務所」を開設した志村直樹さん。社会人としてのスタートは、登録スタッフ数は200万人以上、支店ネットワークは1000カ所を超える規模で、一時期は飛ぶ鳥を落とす勢いの大手企業。思わぬ不遇、度重なる転職を経て、行政書士に辿りついた志村さんのモットーは、「困ったときに助け合うことのできる絆の強い社会」。志村さんはどのような取り組みを思い描いているのでしょうか。独立までの道のりを中心にお聞きしました。

日本最大の人材派遣企業で奮闘

父親が行政書士の試験に合格していたという志村さんですが、以前から行政書士をめざしていたわけではありませんでした。大学を諸事情から中退した後、2004年より人材派遣会社・グッドウィルの正社員として働き始めます。

「ご存じのとおり当時は日本最大の人材派遣企業でしたし、急成長を遂げた会社でもありました。いわゆる“ブラック企業”という噂も世間ではありましたが、実際に従業員の仕事がかなりハードだったことは確かです」

登録スタッフ数は200万人以上、支店ネットワークは1000カ所を超える規模の大手。そして、若手社員でも組織の責任ある立場を任される社風でもありました。志村さんは茨城県の鹿嶋、続いて千葉県の佐原で、支店長を務めます。

「半年間一日も休みなしで働いたこともあります。家に帰れない日が2週間続いたときもありました。でも、まだ若いときだったから踏ん張れたんでしょうね。それに仕事の忙しさ、厳しさよりも、支店を切り盛りする楽しさのほうが、私にとっては大きかったです」

プライベートも忘れ、がむしゃらに仕事に打ち込む日々。支店長の責務は、心身への負担も決して小さいものではなかったはずです。それでも、営業マンとして着実に成長している自分に手応えを感じていました。

そんな中グループ全体に違法性を伴ったさまざまな問題点が浮上。ついに同社は2008年、廃業に至りました。志村さんは社会人生活が軌道に乗ってきたところで、思いがけず転職を余儀なくされてしまったのです。

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転職が成功した矢先の異動で独立を決心

次の仕事場として選んだ企業は、前職の経験が生かせる人材派遣の分野でした。大手人材派遣会社・テンプスタッフのグループ会社に正社員として採用。主に製造業へのスタッフ派遣を行う支店に配属、茨城県の水戸で勤務を始めます。

「このグループ会社は待遇面も十分に満足できるものでしたし、何より労働環境が自由な雰囲気で、とても仕事しやすかったんです。でも、勤務していた支店の廃止が決まって、そこから私の運命が変わってしまいましたね(苦笑)」

腰を落ち着けかけていた職場の閉鎖によって、思わぬ形で親会社へ異動となった志村さんでしたが、半年ほどで退職。理由は支店と異なる組織の体制になじめなかったことだといいます。ちょうど年齢は30歳を迎えていました。

「会社を辞めようかと考え始めたとき、次は企業で働くのではなく、自分で開業したいという思いが強くなっていました。大きな組織では、自分ひとりの裁量で何とかできる範囲に限度があると痛感していましたので……」

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「30にもなってフリーター?」その陰口もバネに

人材派遣業の支店で知った仕事の面白味が、その後の独立志向につながったという志村さん。また、それまで資格取得に興味はなかったものの、仕事を通じて法務への関心があったことから、行政書士の試験に挑戦することを決意します。

「手に職をつけて独立開業しようと考えたんです。退職したのが6月末で、行政書士の試験勉強は7月中旬から、それも独学で始めました。(行政書士試験に合格している)父からのアドバイスですか? 『予備校や通信講座も利用しないで受かるわけがない』と言われました(苦笑)。私は大学も法学部ではないですし、そう思われるのも無理ありませんよね」

書店で参考書を選び、勉強法はインターネットで合格者が書いたブログから情報収集。手探り状態のなか、わずか4カ月程度の勉強で受けた初めての試験は、散々な結果に終わったそうです。
「それからは行政書士試験の過去問を繰り返し解くのはもちろんですが、司法書士や弁護士の試験対策用参考書まで使って勉強しました。普通のことだけやっていたんでは、とても受からないと思いましたから」

当時は地元に戻り、コンビニエンスストアでアルバイトもしながら勉強に励んでいました。しかし、バイト先で働く姿を旧友たちにたびたび見られ、「志村は30にもなってフリーターやってるらしいよ」というような陰口が耳に入ってくることもあったとか。

「そりゃあもう、絶対に見返してやろうと。でも、自分なりにがんばってはいたんですが、4回受けた模擬試験では一度も合格ラインに達しませんでした。結局、本番の試験までに計画どおりの勉強を終わらせることもできませんでしたし」

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人材サービスとリンクした業務に取り組みたい

不安だらけで迎えた試験日。ところが、志村さんは試験を終え、自己採点をしてみると合格の手応えが。そして、結果も合格。失敗にくじけることなく独学を貫き通し、見事に行政書士試験の難関をクリアしたのです。

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2013年5月、晴れて「行政書士志村法務事務所」として開業。これまでの経験から営業活動には自信があったものの、顧客開拓にあたっては勝手の違いに戸惑いもあるそうです。それでも、行政書士の先輩から回ってきた“初仕事”を無事に完了させ、念願の報酬を得ました。

「ようやく独立した実感がわいてきたといったところです。初めての案件は遺言書作成でした。ただ、行政書士としての方向性は模索中です。じつは現在、前職で同期だった友人が開業した会社の仕事も手伝っています。中国人が出資している人材サービスの会社なんですが、そのネットワークを生かした活動と、行政書士の業務を何らかの形でリンクできないかと考えていまして、必要な準備を進めている段階です」

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