行政書士の勉強と育休の両立にどうにか成功するまで

性別女性
年代30代
試験年度2013年(25年度)
職業正社員(サラリーマン)
勉強法暗記
商品CD,テキスト
試験科目一般知識
学習スタイル通信講座
私は20代半ばで今の会社に就職しました。

中小企業で、社内規定もあやふやな会社でしたが、経理を中心に広範囲な事務を経験し様々なスキルを積めるのが魅力でした。

仕事上行政書士とのやり取りも多くあり、行政書士は中小企業にとって頼りになる存在なのだなと感じ、自分もいつかこの資格を取りたいと、何となく思うようになりました。

その後結婚し子宝にも恵まれ、育休取得後に復帰し、まさに順風満帆のように思っていたのですが、そんな私に転機が訪れました。

それは復帰後初めてのボーナス支給の時のこと。

なんと、私には一円も支給されなかったのです。

理由を尋ねると、「過去に育休をとった人には支給しない」と社長が言ったから。

会社への愛着も一瞬で消え去り、その日から転職活動を始めました。

めでたく第一希望の企業から内定をもらえそうになっていたとき、なんと第二子がお腹にいることがわかり、転職は白紙になってしまいました。

不本意ながら会社に残り、仕事に対する熱心さも失った状態でただただ机に向かう毎日。何とか臨月直前まで勤め、産休に入りました。

そして、育休中に実家に帰省し、高校時代の友人と会うことになりました。久しぶりの再会に会話がはずみ、自然と今の仕事の話になりました。

「今どんな仕事してるの?」そう聞かれた時、なんだかとても情けなくなりました。

自分は今の仕事を誇りに思っていない。

そのことにはっきり気づいたのがこの時でした。

実家から戻ると、まず通信講座で行政書士の講座を探しました。フォーサイトは価格の安さが魅力で、暗記カードや仕事内容をイメージできるマンガもついており、申し込んでみようと思いました。

実際に勉強を始めてみると子育てとの両立はとても難しく、思うように進まない日もありました。

特に問題演習は机に向かう時間がとれず、夜中に起きて睡眠を削って取り組みました。すきま時間は徹底的に活用し、ベビーカーを押して買い物に行く道中も、ずっとイヤホンでCDを聞き続けました。

フォーサイトのCDはチャプター分けが細かく、途中からの再生が容易で助かりました。また、テキストを見なくてもCDのみで大体内容がわかるようになっているので、歩きながらの勉強に役立ちました。

直前期は似たような事例をごちゃ混ぜにしないよう、メモを作ってキッチンやトイレの壁にべたべた貼りつけ、とにかく見ることを心掛けました。

本番の前日は緊張してほとんど眠れず、試験当日も眠たかったですが、自分のコンディションは気にせずこれまでの勉強を信じて臨もうと思いました。

上の子を主人に頼み、下の子を一時保育に預けて出発。会場に向かう電車では、一般知識について少し復習しました。

デパートに寄って搾乳し、途中のパン屋さんで豆のたくさん入った縁起のよさそうなパンを買い、会場に着いたらテキストは何も見ないようにしてパンを食べ、リラックスして過ごしました。

試験中は夢中でしたが、終わったとたんに条文を一つ思い出し、一問確実に落としたことに気づいて落胆しました。

家に帰っても自己採点する気になれず、主人がインターネットを見て採点してくれたところ、おそらく合格圏内だとわかり安心しました。

子供たちとのコミュニケーションも二の次に勉強してきたので、翌日からは子供との時間を大切にするようにしました。

そして2ヵ月半後に、合格通知を受け取りました。

今思えば、あのタイミングで赤ちゃんがお腹に来てくれなかったら、この資格取得もありませんでした。

この縁を大切に、行政書士として精進していきたいと思います。
0おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



◀合格体験記へ戻る