社会保険労務士 池内恵介さん

実務家密着取材

直撃インタビュー
社会保険労務士 池内恵介さん

社会保険労務士   池内恵介 さん

東京都出身。1986年に早稲田大学法学部卒業後、(株)三越に入社。企業内労働組合の幹部役員経験も含め人事・労務畑中心のキャリアを積む。計4回にわたる人事賃金制度改正などを担当。三越在職中に中小企業診断士の資格も取得する。2006年に(株)三越を退職し、マーケティングコンサルティング会社取締役に。その後、セガ・サミーグループの関連メーカー総務人事部長などを経て2008年に社会保険労務士に合格し、2009年に独立開業。人的リストラ対策を含めた労務問題への対応を大企業、中小企業双方の立場から数多く手がけてきたことを強みとし、人事コンサルティングも行う。年金アドバイザーの資格も保有する。

池内恵介さんが所長を務める早稲田労務経営が運営するホームページは下記のとおりです。
URL : http://www.waseda-hm.com

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第二の人事部として、俯瞰的なアドバイス
社労士は、進むべき道を示唆する企業のナビゲーター

試験に合格して資格を取得した後、実際にどのような仕事を行うのか。フォーサイトでは、活躍中の実務家を直撃し、その実像に迫ります。今回は社会保険労務士である池内恵介さんからお話を伺いました。

どのようなお仕事をされているのでしょうか

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社会保険手続き代行業務をはじめ、中小企業雇用調整対策、人事賃金制度構築、労使トラブル対策、就業規則作成、労働生産性向上対策、助成金受給手続業務等を行っています。労働・社会保険手続のお手伝いだけではなく、人材教育・研修など人的資源に関する幅広い問題に対応しています。私は中小企業診断士でもありますので、経営戦略を踏まえた上で、人事戦略についてのご提案もしています。また、必要に応じて業務改革のコンサルティングも行います。常に経営者の立場に立って、従業員に関わる問題、お悩みについて、一緒に考えるスタンスをとっています。当事務所のクライアントは中小企業の経営者が多く、ケースごとのスポット案件というよりも、労働・社会保険手続代行をはじめ労務相談、就業規則作成や研修等を包括した顧問契約が増えています。

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人事・労務分野のキャリアを積み重ねてきた池内さん

人事・労務分野のキャリアを積み重ねてきた池内さん

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資格を取るまでの歩みを教えてください

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大学卒業後、大手百貨店の(株)三越に入社したのが私のキャリアスタートです。企業内労組に携わり、大手企業の経営全般の仕組みを俯瞰して見る目を養いました。そこでは生産性に関する経営提言が機能のひとつだったので、経営戦略に関する知識を培うため、中小企業診断士の資格を取りました。「いずれは独立を」と考えていましたが、コンサルティングの世界に興味があったため、まずはコンサルティングファームに転職しました。その後、メーカーの総務人事部長を経て、労務コンサルタントという道を切り拓いてみたいと思うようになりました。そこで私は、人事労務関連の士業として知名度が高い社会保険労務士の資格も独学で取得することにしました。結果的に正解でした。過去問から論点を拾い上げるということに焦点をあてた勉強法を提唱した「独学・過去問で確実に合格する!『社労士試験』勉強法」という本も出版しました。

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独自の勉強法をうたった社労士受験本も出版

独自の勉強法をうたった社労士受験本も出版

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独立後、どのようにお仕事を進めたのでしょうか?

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社労士として独立するにあたり、事前から準備をしていたので、スムーズな流れの中で開業することができました。「中小企業診断士で独立を」と思った時期もありましたが、独占業務を持った社会保険労務士として独立を考えた時の方が自分の進むべき道、ビジョンが明確になりましたね。営業活動もしましたが、これまで築きあげてきた人脈やつながりからご紹介を受けるパターンが多かったです。事務所のホームページをご覧になっていただいた方から仕事をいただくケースもありました。現在では、書籍を執筆するほか、関西学院大学で非常勤講師をしたり、セミナーを企画するなど活動の場を拡げています。

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落ち着いた物腰、きめ細かいサービスに定評がある池内さん

落ち着いた物腰、きめ細かいサービスに定評がある池内さん

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仕事の魅力、やりがいは何でしょうか?

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自由に時間を使えるということは、自営業の最大の魅力だと思います。仕事や収入の不安定さはありますが、対人関係の面でも会社員時代に比べてストレスはかなり減りましたね。自ら自分の時間をコントロールし、為すべきことを見つけていく充足感は、独立してからでないと味わえなかったものです。また、自分が個人として認知され、社会に貢献しているという満足感もあります。お客様から「会社と一緒に成長できました」とおっしゃっていただいた時は嬉しかったですね。企業の中にいた時には、お客様への直接的な実感というのは持ち得ませんでした。今のように独立した立場で社会の中で、さまざまな中小企業のお手伝いが出来るというのは本当に嬉しいですし、やりがいを感じています。

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中小企業診断士の資格も保有

中小企業診断士の資格も保有

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お仕事の際に気をつけている点は、どんなことでしょうか?

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私のクライアントは経営者です。ですから、経営側の立ち位置を外してしまうような言動は慎むようにしています。特に最近、労使の関係は逆転しています。時流は、労働側にとって有利で、経営側には厳しいものとなってきました。労働行政のチェックが厳しくなったこと、裁判によらずとも個々人が紛争を起こしやすい環境が整備されてきていること、労働組合が二極化し、闘争的一般労組が影響を強めていること、などに起因しています。経営者と会社を正しい方向に導くことを肝に銘じた上で、独自のアドバイスやコンサルティングを行うように心がけています。

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池内さんの趣味はドラム

池内さんの趣味はドラム

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メッセージ

私はもともと人事・労務畑の人間です。大企業から中小企業まで、キャリアを積み重ねた上で独立開業しましたが、ハードルは思ったよりも高くありません。弁護士や税理士と同様、社労士は、会社組織に顧問という独立した立場で携わることが出来る数少ない資格です。士業の中でも社労士は未関与率が高いので、まだまだ開拓の余地はいくらでもあります。独立・起業を考えている方は是非社労士の勉強を始めて欲しいと思います。


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