社会保険労務士の萩原徳仁さんにインタービューをしました。

実務家密着取材

直撃インタビュー
社会保険労務士 萩原徳仁さん

社会保険労務士   萩原徳仁 さん

1979年生まれ。栃木県足利市出身。2002年に青山学院大学法学部を卒業後、不動産会社勤務。2003年度に宅地建物取引主任者の試験に合格以降、マンション管理士や管理業務主任者の資格を取得する。2006年度に行政書士の資格取得後、「あおい綜合法務事務所」を開業。2008年度の試験で社会保険労務士に合格。情報学にも精通し、筑波大学大学院博士課程前期修了。2級FP技能士、年金アドバイザーの資格も有する。
萩原徳仁さんが代表を務める「あおい綜合法務事務所」のホームページは下記のとおりです。
URL : http://www.naruhito.info


ワンストップのリーガルサービス
徹底した「経営者主義」を貫く、事業主の身近なパートナー

試験に合格して資格を取得した後、実際にどのような仕事を行うのか。フォーサイトでは、活躍中の実務家を直撃し、その実像に迫ります。今回は社会保険労務士である萩原徳仁さんからお話を伺いました。

どのようなお仕事をされているのでしょうか


もともと、私は行政書士からスタートしています。ですので、行政書士と社労士、両方の業務をこなしています。私が代表を務める「あおい綜合法務事務所」のお客様の多くは、経営者です。事業主であるお客様の身近なパートナーとして、人事労務管理、営業許認可申請業務を中心に手掛けています。社労士業務では、就業規則の新規作成から見直し、労働保険・社会保険各種手続きの代行、助成金の申請、一般労働者派遣事業、特定労働者派遣事業、有料職業紹介所等の許認可申請、労使トラブル・労働組合への対応全般、労働基準監督署による是正勧告対応、給与計算、人事制度・退職金制度の構築を行っています。また、当事務所ではお客様のご要望に沿ったオーダーメイドの就業規則、オリジナルの「会社防衛・戦略的就業規則」をご提供するなど、独自性を出すようにしています。


社会保険労務士であり、行政書士でもある萩原さん

社会保険労務士であり、行政書士でもある萩原さん


資格を取るまでの歩みを教えてください


もともと実家が自営業だったため、「何でもいいから自分の力で食べていけるようになりなさい」と言われて育ってきました。私の親は不動産業を営んでいますが、継ぐつもりは全くありませんでした。ただ、不動産業に対して抵抗はなかったので、不動産会社に就職しました。私は時間をかけてじっくりやるというよりは、短期集中型なので、宅建、マンション管理士、管理業務主任者と一発合格を狙っていきました。資格の勉強をしているうちに、「法律を学びたい」という気持ちが出てきて、行政書士を受験しました。「資格で独立を」と思っていた矢先だったので、合格した年に即開業しました。行政書士の仕事をしているうちに、人事・労務関係のご相談をたびたび受ける機会に遭遇し、「社労士の資格を持っていた方がお客様により貢献できるのではないか」と考え受験を決意しました。資格を取ることが目的ではなく、その業界を勉強したいという気持ち、「資格を持っていた方が、よりお客様の力になれるのでは?」という思いの方が強かった気がしますね。


多くの資格を持ち、お客様のニーズに応える萩原さん

多くの資格を持ち、お客様のニーズに応える萩原さん


独立後、どのようにお仕事を進めたのでしょうか?


開業前からそれなりに準備はしていましたが、いざ開業してみるとやはり最初の1〜2ヶ月は空まわりしていましたね。とにかく人に会って、名刺を配るということからスタートしました。異業種交流会や商工会議所等、人の集まるところにひたすら顔を出していきました。「人脈はつくるもの」というのが私の持論ですが、経営者と出来るだけ接点を持ち、個人的な集まりにつないでいってもらえるよう、心を配りました。注意深く人と話をしていると、相手のニーズがわかります。どんな些細なことであっても、「彼に相談するといいですよ」と言っていただけるような身近な相談役というスタンスを目指してきました。現在のように行政書士、社労士という両輪でワンストップのサービスを展開するようになってからは、これまでの人脈のみならず、口コミやインターネットからも本当にさまざまな案件が入ってきていますね。


萩原さんのオフィスは東京スカイツリ―の近くにある

萩原さんのオフィスは東京スカイツリ―の近くにある


社労士としての自覚、必要だと感じることは何でしょうか?


これからの社労士は、手続の代行だけではなく、コンサルティング業務に力を入れていく必要に迫られてくると実感しています。一昔前とは違い、権利の主張が当たり前となりつつある今日では、労使紛争も日常茶飯事になると思います。そこで、労使紛争が起きないよう、就業規則をはじめ各種規程の整備し、その時代に合わせ、常に修正を加えていくこと。事業主と従業員の橋渡し役を担うこと。万が一、紛争になってしまったときにも解決の道標となること。いつも、労使双方のよき潤滑油となる役割を社労士が果たせるようになれればと考えています。そのためにも、法律家としての知識の研鑽も重要ですし、倫理感を忘れないことが大切だと思います。また、日常の業務をする上で大事にしなければならないことは、スピードと正確さです。私がベテランの先生に太刀打ちできる決め手は、これに尽きるのではないでしょうか。よい仕事をすればクライアントからも喜ばれ、リピートに繋がります。そして、そのことは口コミで広がっていきます。士業は信用が命です。特に社労士は人間を相手にする職業ですので、何にも増して求められるのは、誠実な心がけだと思いますね。いつもお客様の目線で相手の立場を考えながら業務に取り組んでいます


所属支部の草野球チームにも参加

所属支部の草野球チームにも参加


今後の予定、夢はありますか?


士業は分野毎のスペシャリストです。社労士業界は、個人での活動が主体となっておりますが、大企業などをバックアップしていく上で、個人の能力にはおのずと限界があります。そこで私は、今後の展望は「スペシャリスト・ゼネラリストの双方のバランス感覚」にあると考えております。私は社労士・行政書士ですので、その分野に積極的になることは当然ですが、お客様のニーズがもし自分の範囲を超えてしまうところにある場合は、「自分の業務外」と切り捨てずに耳を傾け、問題解決に向けて様々な士業と連携して真摯に取り組むべきであると考えます。また、社労士はとかく年金問題のイメージが定着していると思いますが、労使紛争における裁判外紛争解決手続(ADR)も行うことが出来ます。社労士がこのような行為の担い手になれたことは、お客様の労使問題に社労士として応えたい・サポートしたいという先達の努力の結果であると認識しております。お客様の求めるニーズに対して、自分が提供できるサービスを増やす喜び、それは我々士業の原動力にもなりますね。社労士に相談してよかったと思えるようなお客様が一人でも多くなればと思っております。



メッセージ

ピンチはチャンス。大事なのは度胸です。社会保険労務士や行政書士といった職種は、休日や定年にとらわれず、好きなだけ仕事が出来ます。自分のやる気次第でいくらでも業務拡大できるチャンスがあると思います。年齢や経験にとらわれず、自分の可能性を信じて、是非チャレンジして欲しいと思います。特に不況、不景気といわれる今、絶好の機会です。短期集中で勉強に取り組み、資格を人生の中で、より有効に活用してほしいと思います。


社会保険労務士   萩原徳仁 さんの、ある1日


ある日のスケジュール
7:00   朝食、身支度等
8:30 出社 新聞・メールチェック
9:00 外出 東京都労働局にて派遣会社の申請、報告
11:00 外出 都庁にて宅建業の申請
12:00 休憩 昼食
13:00 顧客訪問 外国人の帰化申請関連
15:00 顧客訪問 就業規則変更の打ち合せ
17:00 帰社 他士業の仲間とグループミーティング
18:00 外出 支部会へ出席
19:30 帰社 書類作成、メールチェック
22:00 業務終了 退社し、家で食事
26:00 就寝  


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