実務家密着取材

直撃インタビュー
社会保険労務士 金山驍さん

社会保険労務士   金山驍 さん

1978年東京都生まれ。動物専門商社に入社し、5年間営業職として勤務。その傍ら、社会人学生として産能大学通信教育過程経営情報学部経営情報学科で修学、2004年に卒業。同年に社会保険労務士試験に合格し、翌年会社を退職。その後、新宿区の社会保険労務士事務所にて2年間修業期間を経て、2007年に、金山経営労務事務所を独立開業し、今に至る。 日本大学大学院グローバルビジネス研究科中小企業経営コースを卒業したMBAホルダーでもある。

金山驍さんが所長を務める「金山経営労務事務所」のホームページは下記のとおりです。
URL : http://www.office-kanayama.jp

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労務人事のプロとして、グローバルに活躍中!
MBA(経営学修士)を有する、実践的な経営型社労士

試験に合格して資格を取得した後、実際にどのような仕事を行うのか。フォーサイトでは活躍中の実務家を直撃し、その実像に迫ります。今回は、社会保険労務士の金山驍さんからお話を伺いました。

どのようなお仕事をされているのでしょうか


主に、労働環境に特化し、経営の視点から、労務人事アドバイスを行っています。
社会保険労務士とは、労働関連法規に精通しつつ、「人」に着眼し、会社を支援する専門家です。「人」の問題を解決するためには、最低限の経営に関する体系的な知識・スキルが必要だと考えています。私が手掛けている社会保険労務士業務は、4つあります。まず1つ目として、就業規則など社内における諸規程の整備・作成。2つ目に、評価者研修、人材育成研修など各種研修・セミナーの企画運営。そして3つ目が労働社会保険諸法令に基づく各手続きの指導・サポート。特に、高年齢者雇用サポートの案件等が増えていますね。4つ目が、給与計算アウトソーシングサービスです。また、最近では、韓国から日本に進出してきた企業の労務サポート(労働保険・社会保険・就業規則など)も行っています。


金山さんのオフィスは西新宿にある

金山さんのオフィスは西新宿にある


資格を取ろうと思ったきっかけは何ですか


私は、6年間、社会人学生として過ごしました。最初の就職先である商社に勤務する一方、「学力を身につけたい」と思い、産能大学に入学しました。そこで、「社労士コース」を見つけて、労働法関連の科目を受講したのが、資格取得を目指したひとつのきっかけですね。 「人事労務について、学び得た知識を風化させず、今後も社会で活かしていきたい」と考え、社労士への道を選択しました。国家試験には2004年に一発合格しました。


2004年の社労士試験に一発合格

2004年の社労士試験に一発合格


お仕事の魅力、やりがい、嬉しかったことは何でしょうか?


お客様から直接、感謝の言葉をいただいた際、やりがいを感じます。手続きひとつを取っても、「なぜ、その手続きを行う必要があるのか」ということをこちらが理解していなければ、申請漏れや受給漏れ等を生じてしまう恐れがあります。お客様のことを真剣に考え、適切なアドバイスをし、見落としのないよう、しっかり手続きを行う。そんな当たり前の作業を日々繰り返しています。「依頼して良かった」、「金山さんにお願いして良かった」というお言葉をいただいたり、問題が解決し、お客様がホッとひと息つかれた際、「この仕事をやっていてよかった」と心から感じますね。


素朴で人当たりのよい金山さん

素朴で人当たりのよい金山さん


お仕事の際に気をつけていることとは何でしょうか?


「お客様のことを、まず第一に考える」をモットーにしています。「お客様が真に望んでいるものは何か」、「自分だったら、どういうサービスを受けたら嬉しいのか」といったことを常に考え、職員たちとも議論しながら、よりよいサービスを提供するように心がけています。契約のことを考えると、社労士はどうしても経営者側に偏りがちです。経営側はもちろん、従業員の方たちへも十分配慮しながら、最終的に、会社にとってよりよい方向へ導くためのアドバイスをするようにしています。


「お客様第一主義」の金山さん

「お客様第一主義」の金山さん


今後の予定、夢を教えてください


今のお客様を大事にしていくことが、現在の私の第一ミッションだと思います。一方で、日本はもちろん、韓国企業の顧問もしておりますので、今後グローバルに展開する中で、結果的に、事務所が拡大する方向へ進めば嬉しいですね。まずは、足元を固め、現在クライアントの皆様にご提供しているサービスをよりよいものにする工夫と努力をたゆまず続けていきたいと考えています。


合気道(養神館2段)の心得がある金山さん

合気道(養神館2段)の心得がある金山さん


「資格」を「死格」にしてはいけません。受験勉強によって、一時的に知識・技能の向上に役立っても、時間と共に記憶は確実に薄れていきます。まさに、使わなければ「死格」となるのです。実際に資格を取得するまで、そして、取得してからも、きっといろいろなことがあると思います。例えば、勉強に行き詰まってしまう事もあるでしょう。何度チャレンジしても不合格になってしまう事もあるでしょう。そして合格後、経験を積むべき事務所が見つからず悩むこともあるでしょう。事務所に所属してからも、ミスして怒られることもたくさんあるでしょう。決して一筋縄ではいかない世界です。しかし、それらを乗り越えたときに味わう達成感と喜びは、確実に、自分にとっての大きな財産になってゆくと思います。チャレンジ精神を持って、死ぬ気になって経験を積み、実力がつくまで決して諦めないで下さい。資格を目指す以上、「決して眠らせない」という決意で頑張ってほしいと思います。


社会保険労務士   金山驍 さんの、ある1日


ある日のスケジュール
6:00 起床 朝食
7:00 出勤  
7:30 社内 メールチェック、書類作成
9:00 外出 クライアント訪問(就業規則についてミーティング)
12:00 昼食  
13:00 外出 クライアント訪問(人事制度についてミーティング)
15:00 外出 役所へ
16:00 社内 事務作業
18:00 外出 経営者交流会
23:00 帰宅  
24:00 就寝