受験生サポートブログ

関連を考えれば単純な暗記よりも覚えやすい

効率良く暗記するための勉強法

 丸暗記が覚えにくいと言われるのは、意味のつながりによる記憶の補強ができないからです。しかし、試験勉強の中には、歴史の年号などのように、意味を持たない数字の連なりを覚えねばならない局面も出てきます。

 たとえば、宅地建物取引におけるクーリング・オフの期限が8日間であることや、簡易裁判所の裁判官の任期が10年間であることなどは、試験対策として丸暗記せざるを得ません。
 このとき、ただ丸暗記するよりも、むりやりにでも何らかの関連性をこじつけた方が覚えやすくなります。
 たとえば、クーリング・オフは、「・」を入れての文字数が8文字であることから、8日間と覚えてもいいでしょう。あるいは一週間ではちょっと足りないのでおまけの一日がある、と覚えてもいいかもしれません。

 簡易裁判所の裁判官の任期については、単体で覚えるよりも周辺情報を一緒に覚えてしまうと効率的です。
 たとえば、日本の裁判所は、大きく分けると最高裁判所と下級裁判所の二種類になります。この下級裁判所には高等裁判所、地方裁判所、簡易裁判所、家庭裁判所などが含まれます。「高等」なのに「下級」というギャップに注目すると、記憶によく刻み込まれます。
 裁判官の任期も、最高裁判所と下級裁判所との間に境界線があります。
 まず、最高裁判所の裁判官には任期はなく、10年ごとの国民審査で罷免されない限り定年まで務めることができます。一方、下級裁判所の裁判官の任期は、すべて10年ですが、たいていは再任されることになっています。いずれにせよ、10年が一区切りになっているわけです。高等裁判所も簡易裁判所も下級裁判所のくくりに入る、などの周辺情報を一緒に覚えることで、下級裁判所の裁判官の任期は10年、と一律に覚えることができるようになります。

 一方、裁判官の定年は、最高裁判所が70歳で、高等裁判所・地方裁判所、家庭裁判所が65歳です。ここでも、最高裁判所と下級裁判所との間に境界線があるのですが、なぜか簡易裁判所の裁判官だけは、最高裁判所と同じく70歳です。
 その理由をちょっと調べてみました。
 高等裁判所と地方裁判所、そして家庭裁判所の裁判官は、司法試験合格者がそのまま任官することが多いのに対して、最高裁判所と簡易裁判所はそうではありません。
 もともと別の職にあった人が、その経験を買われて任官することが多いためです。そのため、任期期間が短くなりがちなので、公務員の定年である65歳よりも長くしているようです。

 このように、一見、無作為に見える数字や規則であっても、背景を調べることで、それぞれがつながって、記憶に残りやすくなることがあります。また、周辺情報も一緒に覚えられるので、知識により深みが出てきます。

 関連性を見出す作業は、ただの丸暗記よりも一歩先に進んだ勉強を受験生に強いることになります。一見、時間のかかる遠回りの作業のように見えますが、記憶に定着させるという意味では、結果的に近道になるかもしれません。

 ちなみに、もっとも強引な関連付けとして知られているのが「語呂合わせ」です。
「いい国(1192)つくろう、鎌倉幕府」とか「泣くよ(794)ウグイス、平安京」などの歴史年号暗記語呂合わせは、大人になった今でも私たちの記憶にしっかりと残っています。

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