みなさん、こんにちは!
中小企業診断士の黒澤です。
マーケティングの勉強をしていると、いろいろな学問の要素が入っていると感じます。
マーケティングは企業行動の1つであることから、経営学であることは間違いありませんが、
企業が企業にとって最適な行動をとっていても、経営はうまくいきません。
マーケティングでは、顧客ニーズを読み取ることが非常に大事です。
・どんな商品やサービスを顧客は求めているのか(Product)
・いくらなら顧客は買うのか(Price)
・どこで売れば顧客に届くのか(Place)
・どのように売れば顧客は買うのか(Promotion)
これらはマーケティングの4Pと言われていますが、
それぞれの要素に対し消費者心理を的確にとらえる必要があります。
顧客が求めていないものを一生懸命売っても、売れるわけがありませんよね。
消費者行動を理解しようとするときに、
経済学に心理学をうまく取り入れて考えると非常にわかりやすくなります。
経済学では「人は合理的に行動する」ことを前提に、
需要と供給の関係で価格が決まります。
「欲しい」と「売りたい」が量的に一致したところが、そのモノの値段です。
そして人は合理的であるため、より安いモノを購入する、と経済学では考えます。
しかし実際は、一番安いものを購入するとは限りません。
デパートで、3,000円、5,000円、7,000円の商品を並べて売ると、
最も売れるのは5,000円なのです。
そこで「人は合理的に行動をするとは限らない」とする行動経済学が注目されています。
行動経済学では、実際の人の行動を踏まえて、論理展開していきます。
行動経済学は実に人間身のある学問だと思います。