中小企業診断士講座の講師ブログ

みなさんこんにちは。
フォーサイト中小企業診断士講座、講師の小嶋です。

今回は診断士受験生の方であれば、ご存知の方も多い(逆に知らないとまずい)「中小企業経営・政策」の学習法についてです。

まず中小企業経営についてですが、押さえておくべきポイントは以下です。

① 試験年度前年度の白書(主に中小企業白書)からの出題となる。
(例えば2024年度の試験であれば2023年度版白書からの出題)

② 白書を使った学習は効率が悪い。白書の文章は長く、どこが要点か分かりにくいために、要点を抽出した試験予備校作成のテキストの使用が基本。テキストも必ず受験年度に対応した、最新年度のものを使用する必要がある。

③ 過去問学習は基本役立たない。あくまでの試験前年度版白書の内容が問われる。古い白書に掲載されていても、試験年度に対応する白書に記載がなければ、出題の可能性はほぼゼロになる上、ほぼ同じ内容にも関わらず調査対象が異なるなどの理由で異なるデータとなっている可能性もある。

④ 問題演習は過去問ではなく、各予備校作成の模擬試験や独自問題で行う。

次に中小企業政策について、ポイントは以下です。

① 中小企業経営とは異なり、過去問学習は可。ただし、制度や法の改正は少なくないために、過去問について出題当時のものを使うのは望ましくない。こちらについても試験予備校が作成している、最新の制度等を反映した過去問題集を使用するべき。(試験で聞かれる大事な要件が変わっていたり、制度そのものがなくなっていることが少なくないために、過去問そのままの学習は不要な知識を一部仕入れることになります。)

② テキストも最新年度に対応したものを使用する。

③ 年度にもよるが、中小企業経営(白書)よりも出題範囲が広くないために、学習が得点に実りやすい性質がある。「経営」よりも「政策」の学習の比重を大きくする。

ご参考にしていただければ幸いです。