みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の神宮です。
試験終了から数週間、美術館を訪ねて、たくさんの色に触れてみてくださいね。

24年ぶりに日本に来たという、ブリューゲルの「バベルの塔」を見に行きました。
「バベルの塔」は、旧約聖書に出てくる塔のことで、広く知られる「ノアの箱舟」のノアの子孫たちが、同一言語を話す一つの民族が分散しないように、天に届くような高い塔を建ててみんなで住もうとしていました。ところが、それに危機感を持った神が、彼らの言語を混乱させてお互いに理解できないようにしてしまったため、塔の建設は中止され、人々は各地に散っていったというもの。
この、民族が建設しようとしていたのがバベルの塔で、神に近づこうとする人間の傲慢や、実現不可能な計画のことをも意味する象徴となっているようです。
人々が神に近づこうとしたがために散り散りになり、言葉も通じなくなってしまるというバラル(=混乱)から、この塔は、バベルの塔、と呼ばれるようになったのだそうです。
ブリューゲルの描いた作品の細かさは想像を絶するほどで、作品そのものより、その後ろに引き伸ばされて展示されたパネルの方を熱心に見入る方も多くいらっしゃるほどでした。
それは、思っていたより小さいサイズ、60×75cmほどの絵の中に描きこまれた、当時の建築方法を正しく細密に再現する様子や、各自の役割を果たすそれぞれ違った動きをする人の数、入港しようとする船の関所まで描きこまれて、どんなに眺めていても作者の思いを汲み取りきれないほどでした。
NHKの「日曜美術館」でも取り上げられていて、この作品に魅了された漫画家の大友克洋さんは、長い時間を費やして模写したという、バベルの塔の内部の作品も、その思いと共に、大変興味深いものでした。
沢山の人を魅了したということにも納得の、エネルギー溢れる作品でした。



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  • ブログ著者:
  • 神宮彩子講師

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