色は、光を分光することで生まれるものですが、
分光は、光が屈折したり反射したりする性質をもつために起こります。
光が全て反射すると、鏡のように見える「全反射」がおこります。
水面に自分の姿が映って…という様子はイソップ童話にもよく出てきていていますね。
物質には「臨界角」という性質がそれぞれあり、
この角度より大きい角度から入った光は全反射が起こって鏡のように見えます。
水の臨界角は49度なので、それより大きい角度から見ると鏡のように見えます。
ダイヤモンドの臨界角は24.5度。これより大きな角度から入った光は全て、
ダイヤモンドの中で全反射します。ダイヤモンドの輝きは、
いかにその角度に研磨するかで決まるということになるのです。
ダイヤモンドに、イエローダイヤやブルーダイヤなどがあるのは、
この反射の微妙なずれによるものなのですね。