ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

リスク許容度、FPとしての判断基準

皆さん、こんにちは。
講師の大島です。

今回は、FPとして、重要な考え方であるリスク許容度について、お話していきたいと思います。

たとえば、住宅ローンを組む際、変動金利と固定金利とでは、どちらが得かという議論がありますが、これは、損得の問題ではなく、リスクを許容できるか否かの問題であるといえます。

変動金利を選択した場合、少なくとも、返済当初は、固定金利よりも低金利で融資を受けられことになりますが、将来的に、金利が上昇するというリスクがあります。

一方、固定金利を選択した場合、金利が一定という安心感を得られますが、変動金利よりも高い金利で返済し続けなければならないというリスクがあります。

そのため、それぞれのリスクを抱えてまでも、利益を享受しようとするのかというバランス感覚が重要となります。

現時点では、変動金利と固定金利との差が、以前ほどはないため、将来的な金利上昇のリスクを考えると、固定金利を選択したほうが、リスクが小さいといえますが、これは、すべての人に、当てはまるわけではありません。

金利が上昇した場合は、一括返済することを想定している方にとっては、リスクと思われることも、リスクとはならず、固定金利よりも低金利で融資を受けられるという利益を享受すればよいということになるためです。

ローリスク・ハイリターンというものは、残念ながら、存在しないため、FPとしては、絶妙なバランス感覚のもと、また、顧客の個別事情のもと、アドバイスしていかなければなりません。

実務で活躍するための前段階として、FP試験の学習で、しっかり、基礎を固めていきましょう。

フレ!フレ!受講生!
フレ!フレ!受検生!