ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

2級AFP試験:平成22年5月学科試験について

みなさん、こんにちは。
先日の試験が公表されました。
今回から数回にわけて、気になる問題についてコメントしていきたいと思います。
これから受検する方は、参考にしてください。

問題2:久しぶりに資料読み取り問題が出ましたね。しかも学科試験で!
昔はよく実技試験でみかけたパターンです。でもこの問題は、資料に正解が書かれているようなものですから、簡単です。しかし、見慣れていない受検生には一瞬焦ったかもしれませんね。
問題9:住宅ローンの借り換えについて少し細かいことが聞かれています。選択肢3が○か×か悩まれた受検生が多かったのではないでしょうか。しかし、これは消去法で正解を出せたはずです。
問題23:目論見書の抜粋を見て解答する問題は初めてです。これは実務っぽくていい問題ですね~。資料を見れば正解できるレベルです。しかし、気持ちが焦って不正解になってしまった受検生がいたかも・・・。
問題27:相関係数に関する問題は過去にも何度かありますが、今回のような少し角度を変えた問いかけ方は初めてですね。ちょっとびっくり!ナニをどう考えてよいかわからないという受検生が多くいたのではないでしょうか。しかし、考え方はすごくシンプルなんですけどね。
問題46:見た目にビックリ!の問題かもしれませんが、おなじみの問題です。しかし、セットバックを考慮する延べ面積限度の計算問題が学科で出題されたのは初めてですね。なかなか良問です。
問題50:平成19年5月の学科試験に同じ問題が出題されていました。最近、過去3年以上前の過去問題からの類似出題がチラホラ見受けられますね(このような問題を復活問題と命名しよう)。
問題57:宅地の上に存する権利の評価については、定番問題ですが、今回のような具体的な事例をもとに解答するパターンは平成18年5月学科試験以来です。これも復活問題ですね。
問題58:ビビリ問題ですね(=見た目で受検生を焦らせる問題)。でも、これ、よくよく見れば、いたってシンプルな問題です。

<全体的に・・・>
実技試験のような問題が、以前にも増してより一層増えた気がしました。
これまで以上により実務的なことを問う問題がこれからも増えていくことが予想されます。
また、数年前に出題された問題が復活しているパターンが少し見受けられます。
このことは、「過去問題を何年まで遡って勉強すればいいのか?」というよくある受検生からの質問への回答にもなりますが、過去問題は可能な限り多く年数をこなすことが大切なのか?と思ってしまいます。
しかし、社会人受検生の多いFP試験では、それはかなり大変なことです。
結局、今回の試験もそうですが、直近の過去問題を繰り返し解いて理解・正解できている受検生はやはり合格できたのではないでしょうか。
だって、本試験は6割正解すれば合格なんだから、
全問正解する必要はありません。
ってことは・・・そんなに大昔の過去問まで制覇する必要はないでしょう。
それよりも、直近の過去問題を完璧に理解すれば十分ではないでしょうか。

次回は、実技試験についてコメントしたいと思います。