ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

実務で使える話②-ドルコスト平均法は意味があるのか?

ドルコスト平均法

皆さん、こんにちは。
フォーサイトFP専任講師の伊藤です。

前回、平均単価を下げてハラハラドキドキの運用を見直しましょう、
という説明をしました。
それでは、平均単価を下げる方法として
毎月コツコツ購入するドルコスト平均法を実際に行った場合に、
日経平均株価ではどうなったかを解説していきたいと思います。
こんな人はなかなかいないと思いますが、
1989年12月末の終値39,915円87銭から
毎月末の終値に1万円ずつ投資したらどうなったか、
実際に検証してみました。
2018年12月末の日経平均株価は20,014円77銭でしたので、
もし1989年12月末にまとめて買っていた方は、
配当を考慮してもいまだに損失となっている模様です。
ドルコスト平均法により購入した結果では、
なんと1996年1月には既に一度プラスに浮上しています。
もちろん、2018年12月末では投資金額合計349万円に対して、
運用結果は485万ほどと大きくプラスに返り咲いているのです。
これがドルコスト平均法の強みなのです。

2019_3
このように、ドルコスト平均法は、実際に高値から購入しても、
その後再度株価が浮上していけば大きくプラスとなりえます。
世界経済は毎年成長していますから、
ドルコスト平均法による運用は
大きな効果をもたらす可能性が十分あることはわかりますよね。
ひご自身の運用にも活かしてみてください。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
元金1,000,000円を年利1%の1年複利で2年間運用した場合の元利合計金額は、
税金や手数料等を考慮しない場合、1,020,100円である。

<解答> 〇
1年複利の計算は、元金×(1+年利)年数で計算できます。
本問の場合、100万円×(1+0.01)2=1,020,100円となります。

【問題2】
ある債券の信用リスク(デフォルトリスク)が高まった場合、
一般に、その債券の価格は下落し、利回りは上昇する。

<解答> 〇
信用リスクが高まると、返済されない恐れが出てきます。
そのため、その債券価格は下落することになり、利回りは上昇します。

いかがでしたでしょうか?
それではまた次回、お楽しみに★