ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

2級AFP平成23年5月試験:実技試験について

今回は、実技試験へのコメントを書きたいと思います。

【FP総論】
最近、6つのステップはよく出ますね。

【金融資産運用】
投資信託、債券、株式投資×2問
いつものラインナップですが、計算に少し時間がかかるやや細かい内容の
出題となっていました。
ここで、結構、時間とられた受検生多かったのかも・・・

【不動産】
建ぺい率、不動産の登記事項証明書、投資用マンションの実質利回りの計算、
居住用財産の長期譲渡所得の税率と特別控除の額からの出題。
あいかわらずな、いつもの感じ・・・
コメントのしようがない。

【リスクと保険】
保険証券の見方、生命保険料控除、保険金と税金、火災保険と地震保険からの出題。
保険証券を見て死亡保険金の合計額を計算する問題は毎回必ず出題されていますが、
計算するのに時間かかりますよね。
過去問題にしっかり慣れていることが重要です。

【タックスプランニング】
医療費控除の額、確定申告所の見方(といいつつ、給与所得の計算と人的控除の問題)、
総所得金額の計算、確定申告の要件からの出題。
確定申告の要件に関する問題は久しぶりですね。
でも、以前より内容は簡単です。

タックスの実技問題は、定番問題ばかりだけど、
計算をする際に、ナニに気をつければいいかを気にしながら
過去問題を解くことで、応用問題が出ても対処できるはず。

【相続事業承継】
法定相続分、相続手続きのスケジュール、相続税の課税価格の合計、宅地の評価からの出題。
いつもの感じ・・・でも、相続手続きのスケジュールが
穴埋めで出るのは新鮮です。

【ライフプランニング】
CF表の穴埋め問題、6つの係数問題からの出題で、いつもの定番中の定番。
でも、第7問がいつもと比較して、問題数が少ないです。

【総合問題】
ここは、いろいろ出題されているので、あえて出題内容はあえて書きませんが
気になる問題をいくつかあげると・・・
<問29>
住宅ローンの繰上げ返済の計算問題については、とっても簡単なのに
意外と正解できない受検生が多いテーマです。
繰上げ返済のしくみを「ナニをどこにどうすると、どうなる」という具合に、
理解しておくことが重要です。
<問30>
先進医療保障特約付医療保険に関する問題が1問。
これは、最近テレビのCMでもよくみかけます。
FP試験ってのは、新しいモノ好きであることがこの問題でよくわかります。
<問32>
医療費の自己負担割合というのは、よく出題されますが、
今回は、この自己負担額がどうなるのかについての出題がされました。
新鮮です!
知っているか、知らないか、で正解、不正解に直結する問題です。
<問34>
介護保険料の本人負担分の年間支払額を計算する問題。
これも新鮮な問題です。
保険料は労使折半ということを忘れなければ、計算自体は簡単です。

こうやってみると、総合問題はいつも新鮮な問題がとかく出題されがちなんですが
今回は、特に新鮮な問題が目に付きました。

こういった問題は、当然過去問題にはあまりない問題ですから
「理解」していることがポイントになります。

「理解」を深めるためには、やはり過去問題を繰返し解くことですから
結局、過去問題の攻略が合格のポイントですね(←また言ってるよ)