ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

経済指標を確認しよう①

皆さん、こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太です。
今月は、経済指標について解説していきます。
皆さんは、景気の状況を把握したいときにどんな指標を確認しますか?
一番わかりやすいのは、株価かもしれません。
ただ、株価はどこまで織り込んでいるのか、不確実性を伴います。
そこで、今回はわかりやすい経済指標として、「景気ウォッチャー調査」を取り上げてみたいと思います。
景気ウォッチャー調査とは、毎月内閣府が実施する街角調査です。
地域の景気を把握するための調査と考えてください。
調査結果は、時間差があるため、あくまで一つの目安として捉える必要があります。
令和2年2月の景気ウオッチャー調査の結果を以下に示します。

2月の現状判断DI(季節調整値)は、前月差14.5ポイント低下の27.4となった。
家計動向関連DIは、飲食関連等が低下したことから低下した。
企業動向関連DIは、非製造業等が低下したことから低下した。雇用関連DIについては、低下した。
2月の先行き判断DI(季節調整値)は、前月差17.2ポイント低下の24.6となった。
家計動向関連DI、企業動向関連DI、雇用関連DIが低下した。
なお、原数値でみると、現状判断DIは前月差13.2ポイント低下の27.4となり、先行き判断DIは前月差16.3ポイント低下の26.6となった。
今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「新型コロナウイルス感染症の影響により、急速に厳しい状況となっている。
先行きについては、一段と厳しい状況になるとみている。」とまとめられる。
(出所)内閣府「景気ウォッチャー調査 今月の動き(2月)」

明らかに、景気は厳しくなっていることがうかがえますよね。実際は業種ごとにどんな状況かも把握できます。
厳しいのは、小売、飲食、サービス関連です。コロナによる影響は数ヶ月は続くと言われていますので、まだまだこれからが正念場といえるのかもしれません。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
次の問題に答えなさい。3択問題

【問題1】
公的介護保険の第2号被保険者は、市町村または特別区の区域内に住所を有する ( ① )以上( ② )未満の医療保険加入者である。
1) ① 35歳 ② 65歳
2) ① 40歳 ② 60歳
3) ① 40歳 ② 65歳

<解答> 3)
公的介護保険の被保険者は、第一号が65歳以上、第二号が40歳以上65歳未満です。

【問題2】
保険業法で定められた保険会社の健全性を示す( )は、保険金等の支払余力がどの程度有するかを示す指標であり、この値が200%を下回った場合、監督当局による業務改善命令などの早期是正措置の対象となる。
1) レバレッジ比率
2) ソルベンシー・マージン比率
3) 自己資本比率

<解答> 2)
保険会社の健全性は、ソルベンシー・マージン比率で確認できます。

いかがでしたでしょうか?
それではまた次回、お楽しみに★