ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

経済指標を確認しよう②

皆さん、こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太です。

前回の景気ウォッチャー調査に続き、今回は内閣府・財務省が公表する
「法人企業景気予測調査(令和2年1~3月期調査)」を解説していきます。

法人企業景気予測調査とは、企業活動を把握し、
経済の現状や今後の見通しを判断する調査です。
大企業、中堅企業、中小企業の動向を把握する一つの調査であり、
現状判断と今後の見通しを把握することができます。
以下に、令和2年1~3月期調査の結果概要を記載します。

<国内の景況>
◆ 現状(令和2年1~3月期)
・「国内の景況判断」BSIを全産業でみると、大企業は▲20.9%ポイントとなり、
平成 31 年1~3月期以降5期連続の「下降」超
・中堅企業、中小企業はいずれも「下降」超

◆ 見通し
・大企業は令和2年7~9月期に「上昇」超に転じる見通し
・中堅企業は令和2年7~9月期に「上昇」超に転じる見通し、中小企業は「下降」 超で推移する見通し(出所)内閣府・財務省「法人企業景気予測調査(令和2年1~3月期調査)」

ここでは、あくまで国内の景況部分のみを確認していきます。
大企業ですら現況▲20.0%ポイントですから、かなり悪化していることがわかります。
それに対して、見通しは、大企業は令和2年7~9月期に「上昇」超に転じる見通しとなっています。

ただ、この調査は2月に行われたものであり、その後さらに
経済は悪化の道をたどっているため、見通しは、あてにならないと思います。

経済指標を見る際の注意点と言えましょう。
本来であれば、今後の見通しを見る指標として参考になりますが、
コロナの影響は見通せないため、あくまで参考として確認してください。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
次の問題に答えなさい。3択問題

【問題1】
自動車事故でケガを負い、相手方が加入していた
自動車保険の対人賠償保険金を受け取った場合、当該保険金は( )とされる。
1) 非課税
2) 雑所得
3) 一時所得

<解答> 1)
損害保険の保険金は、原則非課税となります。
なお、死亡保険金などは相続税等の課税対象となります。

【問題2】
追加型株式投資信託を基準価額1万800円で1万口購入した後、
最初の決算時に1万口当たり300円の収益分配金が支払われ、
分配落ち後の基準価額が1万600円となった場合、その収益分配金のうち、
普通分配金は( ① )であり、元本払戻金(特別分配金)は( ② )となる。
1) ① 100円 ② 200円
2) ① 200円 ② 100円
3) ① 300円 ② 0円

<解答> 1)
10800円で購入したものが、分配金受取り後10600円となった。
つまり、200円の損失が発生したと捉えることができます。
このマイナス分200円が元本払戻金に相当し、残り100円が普通分配金に該当します。

いかがでしたでしょうか?
それではまた次回、お楽しみに★