皆さん、こんにちは。
ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太です。
今回は若年層の貯蓄手段について解説します。
若年層において、是非はじめたい貯蓄形成手段には、財形貯蓄制度、自動積立貯蓄制度があります。職場に財形貯蓄制度がある方は、うまくこの仕組みを利用しましょう。
財形貯蓄制度には、一般財形貯蓄、財形住宅貯蓄、財形年金貯蓄の3種類があります。
いずれも給与天引きであるため、知らず知らずに資金が貯まる点がメリットです。 このうち、財形住宅貯蓄は住宅購入のため、財形年金貯蓄は将来の年金として貯める貯蓄です。
この2つの貯蓄に関しては、合計で550万円までの貯蓄に対する利子は非課税となります。昨今の利子はそもそも低いため、さほどメリットに感じられないかもしれませんが、非課税の恩恵をうまく利用されるとよいと思います。
なお、財形年金貯蓄および財形住宅貯蓄はそれぞれの目的に沿って5年以上積立を行う必要があります。住宅を購入したいといった目的がある場合にはうまく利用してください。
一般財形は通常の積立貯蓄と同じであり、特に税制面でメリットがあるわけではありません。とはいえ、仕組みとしてりようできるのであるならば、給与天引きをうまく活用し、コツコツ貯蓄する仕組みとして利用するとよいでしょう。
財形貯蓄制度がない方は、各金融機関に商品としてある自動積立貯蓄を利用しましょう。口座からの天引きをいつ行うか設定できるため、通常は給料が振り込まれる日に近い日を天引きとして設定します。あとは各自決めた金額を毎月コツコツ貯めていくだけです。
最初の頃は毎月の天引きが気になるかもしれません。慣れてくると天引きされていること自体を忘れます。そして気づいたころには貯まっています。
こうしたコツコツ積立貯蓄からまずははじめられるとよいです。
なお、利息もほとんど付かない昨今であるからこそ、おまけを狙って貯蓄していく方法もあります。例えば、宝くじ付き定期預金であったり、スポーツを応援する定期預金などを活用します。
まとめた資金を預金する必要があるものの、宝くじにより楽しみが増えたり、好きな球団などが勝てば金利が上がるなど面白い定期預金は巷に結構あります。特産品がもらえる定期預金もあります。
ボーナスなどをまとめて定期預金し、着実に貯蓄しつつ、もらえるものをもらっていく。こうしたスタイルも貯める手段としてよいのではないでしょうか。使えないように預けるといった点も貯める一つの手法です。
<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
次の問題に答えなさい。○✕問題
【問題1】
投資助言・代理業の登録をしていないFPが、顧客と投資顧問契約を締結し、特定の有価証券の動向や投資判断について助言をした。
<解答> ✕
顧客と投資顧問契約を締結し、特定の有価証券の動向や投資判断について助言ができるのは、投資助言・代理業のみです。
【問題2】
同じ年に一般NISAとつみたてNISAは、同時に利用できる。
<解答> ✕
同じ年にはどちらか1つしか選択できません。
いかがでしたでしょうか?
それではまた次回、お楽しみに★