ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

若年層の資産形成支援③

皆さん、こんにちは。

ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太です。

今回は若年層の資産運用手段(iDeCo)について解説します。

若年層の場合、時間を味方にした運用を検討すると良いでしょう。

そのときに利用しやすいのが、iDeCoやNISAです。

iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことをさします。これは、ご自身で掛金を決め、その掛金をもとに投資信託などで運用を行い、老後の資金形成をはかるものです。掛金は、皆さんの職業によって異なります。

例えば、国民年金第1号被保険者に該当する自営業者の場合、月の上限が68,000円、公務員の場合には月の上限が12,000円など上限金額が異なります。会社員の場合には、企業年金があるかどうかなどで異なってきます。

いずれにせよ、若年層の場合には、長期的な資産形成をはかることができるため、老後資金対策の一つとしてiDeCoで運用していくことは望ましいと考えます。

iDeCoは、単純に長期的な資産形成をはかるだけではありません。税金の面でも通常の運用に比べてメリットがあります。

まず、掛金拠出時に掛金が全額所得控除になること。これにより、所得税や住民税の軽減につながります。自営業者の場合には確定申告、会社員や公務員の場合には年末調整で対応できます。

次に、運用益が課税されないこと。受け取る分配金も非課税となり、再投資が可能です。これにより複利効果を最大限活かすことができるため、長期的な資産形成には適しています。

そして、受取時には一時金、年金いずれで受け取った場合にも税制優遇があります。60歳以降に運用結果を受け取ることになりますが、年金で受け取る場合には公的年金控除の対象に、一時金で受け取る場合には退職所得控除が適用されます。

受け取りの仕方によっては課税がほとんどないなどメリットとして大きく感じられる方もいることでしょう。

こうした節税の観点もメリットがあるため、老後資金形成としてiDeCoは向いています。

それでは、どんな運用を行うべきでしょうか。

コロナウイルス問題など、世界を揺るがす問題によりどうしても経済が不安定となることはあるものの、10年単位で見た場合には、好不況を繰り返しながら世界経済は成長し続けています。

おおまかにいえば、世界全体では、3%~4%前後の成長を遂げており、今後も中長期的に見れば成長していくものと考えられます。

そこで、世界全体に投資を行う投資信託などを組み込むとよいでしょう。

また、リスク分散として先進国の債券などを組み込み、安定的な運用をはかっていくと良いでしょう。

<過去問題の演習>

3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】

土地を最初に取得した者がする所有権保存登記は、表題部に記録される。

<解答> ✕

土地を最初に取得した者がする所有権保存登記は、権利部甲区に記録される。

【問題2】

工場を建設する際に、金融機関から融資を受け、土地を担保として抵当権が設定される場合、抵当権設定登記は、権利部乙区に記録される。

<解答> ○

権利部乙区には、所有権以外の権利に関する事項が記録されます。

いかがでしたでしょうか?

それではまた次回、お楽しみに★