ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

フィンテックなど最新動向②

Q:キャッシュレス決済はどの程度普及しているのでしょうか?

■キャッシュレス決済は主に4種類ある
皆さん、こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太です。

今回はキャッシュレスについて解説します。
キャッシュレス決済と聞いて、利用している方はどのぐらいいるでしょうか。
キャッシュレス決済には主に4種類あり、
多くの方が利用しているのがクレジットカードや電子マネーです。

さらに言えば、ポイントがたまれば買い物に利用できる
ポイントサービスもキャッシュレス決済の一種です。

この3種類は、何かしら使ったことがある方がほとんどなのではないでしょうか。
キャッシュレス決済は真新しいというよりは、
既にあったといったほうがよいかもしれません。

もう一つ、キャッシュレス決済にはモバイル決済というものもあります。
これは、PayPayやALIPAYに見られるように、携帯電話を
お財布代わりにできることから、利用者も増加しています。

こうしたキャッシュレス決済は当たり前になってきてはいるものの、
まだ導入していないお店が多くあるのも事実です。
現金しか対応していないお店はいまだ至る所にあります。
この主な理由として、キャッシュレス決済の必要性を感じていない、
手数料が高いといったものがあります。
果たして本当にそうなのでしょうか。
クレジットカードなどで買い物ができないなら買わない。

こうした機会損失が生まれている可能性はないでしょうか。
キャッシュレス決済を導入することで売上、
利益が増える可能性に気付いていないといったことも想定できます。

今後、日本でもキャッシュレス決済がさらに普及していけば、
さらに消費が増加し人口減の日本を支える。

そんな役割も期待できます。
インフキュリオン カード・ウェーブ編集部
『電子決済総覧2019-2020』によると、
2025年のキャッシュレス決済市場は128兆円を突破する見込みです。

クレジット決済市場は2019年の73兆3,565億円から
2025年には最大103兆8,503億円へ、
電子マネー含むプリペイド決済市場は2019年の11兆7,958億円から
2025年には最大20兆1,865億円へ拡大する見込みです。

なかでもQRコード決済が大きく伸びる見込みです。
また、自治体でもキャッシュレス化が始まっています。
経済産業省によれば、2020年度中に29のモニター自治体について、
キャッシュレス決済導入や、導入計画策定に取り組む予定です。

日本経済新聞社調べによると、2018年段階で東京都ですら
キャッシュレス決済比率は50%を超えておらず、48.44%となっています。
日本ではまだまだこれからキャッシュレスが進むと想定されます。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
全国健康保険協会管掌健康保険の被保険者である会社員が、
退職後に任意継続被保険者となるためには、資格喪失日から
14日以内に任意継続被保険者となるための申出をしなければならない。

<解答> ×
任意継続被保険者となるためには、資格喪失日から20日以内に
任意継続被保険者となるための申出をしなければなりません。

【問題2】
老齢基礎年金を繰下げ受給する場合、
繰下げによる加算額を算出する際の増額率は最大30%である。

<解答> ✕
繰り下げは最大42%の増額率、
繰り上げは最大30%の減額率となります。

いかがでしたでしょうか?
それではまた次回、お楽しみに★

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10月16日からはアマゾンや楽天などで電子書籍としても発売予定です。
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