ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

iDeCoの活用の仕方②

皆さん、こんにちは。フォーサイトFP講師の伊藤亮太です。

前回に続き、iDeCoの活用の仕方について見ていきましょう。今回は改正点を考慮しながら活用する方法について解説します。

■企業型DCとiDeCoをどう使い分けるか?

企業型DCに既に加入しているものの、iDeCoにも加入したい。この場合、同じもので投資していくのがよいのかどうか? これは今後多くの方にとって悩まれる点だと思います。例えば、既に企業型DCで運用を行っている場合、果たして今後もその運用でよいのかどうか見直しを行いましょう。その際に、リスクヘッジとしてiDeCoを活用することも考慮します。企業型DCには組み込んでいない金融商品を活用する、どちらかは継続して同じものをドルコスト平均法を使用して購入していく、一方でもう1つは途中で売却なども検討していく。

同じ投資商品を用いるにしても、ある程度上昇している場合はどちらかは利益確定をすることも大切です。目標値に到達したら売却し様子を見ることもよいでしょう。いずれにせよ、運用時非課税のメリットをうまく使いこなしていくことが大切だと思われます。

■最終目標値に到達したら、あとは預金や保険で運用も

コロナ禍の影響は、株式市場に大きなダメージを与えたかと思いきや、将来のインフレヘッジや収束後の経済復調を視野に入れ、むしろ日経平均やNYダウなど大きく上昇しています。この結果、50代の方の場合、最終的な目標値に到達したという方もいらっしゃるかもしれません。

その場合には、iDeCoにしろ企業型DCにしろ、無理なく売却し老後資金を確保することも検討に値します。その後の運用は、預金や保険を活用し安定的な運用を目指していくことが無難です。なお、その際に年間の手数料分を稼げない可能性がありますが、税制面のメリットを享受できればコスト分は吸収可能な方も多いのではないでしょうか。そのため、無理なく着実にいくことも忘れないようにしてください。

若年世代において、年間目標などをクリアした場合であればこちらは逆に売却を急がなくてもよいでしょう。もちろん、毎年着実に収益目標を達成したいのであればいったん売却し大きく下がる時を待つ。そしてまた運用開始するというステップがあってもよいと思います。この場合には運用スキルが問われることになります。そのため、日頃から運用スキルアップに努め、読書や勉学に励むことも忘れてはなりません。投資教育に積極的に参加していくこともした方がいい旨、お客様にお伝えするとよいでしょう。

<過去問題の演習>

3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】

証券取引所における株式の売買において、成行注文は指値注文に優先して売買が成立する。

<解答> ○

成行注文は指値注文に優先されます。

【問題2】

つみたてNISA(非課税累積投資契約に係る少額投資非課税制度)において、国債や社債は投資対象商品ではない。

<解答> ○

つみたてNISAは、選定された株式投資信託のみが対象となっています。

いかがでしたでしょうか?

それではまた次回、お楽しみに★